- 2020-12-17
- 2020-12-16
強力エレクトロジャズ・デュオ、Evan Marien x Dana Hawkins
米国のベーシスト/マルチ奏者/作曲家、エヴァン・マリエン(Evan Marien)とドラマー、ダナ・ホーキンス(Dana Hawkins)による強力ユニット、Evan Marien x Dana Hawkins による双頭名義の新譜『Parallels』がリリースされた。
エレクトロニカ
米国のベーシスト/マルチ奏者/作曲家、エヴァン・マリエン(Evan Marien)とドラマー、ダナ・ホーキンス(Dana Hawkins)による強力ユニット、Evan Marien x Dana Hawkins による双頭名義の新譜『Parallels』がリリースされた。
米国ボストンで活躍する凄腕ドラマー、ヨゲフ・ガバイと、NY拠点のギタリスト/プロデューサー、Shwesmoことヨエル・ゲニンによる双頭名義のEP『Binary Farm』はエレクトロニカ、ジャズ、プログレ、イスラエル音楽、アフリカ音楽、インド音楽などが複雑に絡み合いながら融け込むジャンル分け不可能な最先端音楽だ。
イラン生まれ。5歳の頃に難民としてオランダに移住、2017年に『Ison』でデビューしたシンガーソングライター、セヴダリザ(Sevdaliza)の2ndアルバムとなる新譜『Shabrang』がリリースされ、世界各国で大きな反響を巻き起こしている。
アルゼンチン・コルドバのSSWゴンサ・サンチェス(Gonza Sanchez)率いるアスィ(Así)の2020年新譜『Compartidas』が素晴らしい。懐かしいメロウAORと、現代的なネオソウル、軽やかなのにどこかサウダージもある南米音楽の良いとこどり。そんなうまい話ある?と思われるかもしれないが、実際にここにあるのだから仕方がない。
2010年代の欧州でのエレクトロ・スウィングのブームを牽引したオーストリアの作曲家/プロデューサー、パロヴ・ステラー(Parov Stelar)の『Voodoo Sonic 3』がリリースされた。今作ではアルゼンチン・タンゴのあの名曲が取り上げられており、新鮮な驚きをもたらす。
ネオソウル系の新人ユニット、サンプル・カルチュア(Sample Kulture)のデビューアルバム『Upstairs Headroom』が俄かに注目を集めている。ジャジーなキーボード/ピアノに、安定感のある女性ヴォーカル、タイトだが遊びのあるドラムとベースのグルーヴ、適度なエレクトロニック、そしてオリジナル楽曲の圧倒的クオリティ。間違いなく次世代の音楽シーンを担うユニットの登場だ。
エルダッド・ツィトリン(Eldad Zitrin)は様々な楽器をルーパーを用いてリアルタイムで多重録音し、音楽を築き上げているスタイルで知られるワンマンバンドだ。2018年のEP『Three Old Words』は、彼が一人で作り上げていくハイセンスなサウンドと、個性的なゲストとの交錯による化学反応がとても面白い作品。
ヴォーカルのターニャ・アイヤー(Thanya Iyer)を中心とするカナダのスリーピースバンド、Thanya Iyerの音楽は実験的でありながら穏やかな聴き心地があり、懐かしさと新しさの不思議な感覚を併せ持つ。
独特の世界観でコアなファンを持つイスラエルのプログレバンドTATRANの鬼才ドラマー、ダン・マヨ(Dan Mayo)のソロ新作EP『Not a Talker』がリリースされた。前作『Big Brown Eyes』も狂気を感じさせるドラミングが炸裂するエレクトロジャズだったが、今回もその辺の凡庸な音楽にはない殺気のようなものを感じさせる、えげつない音楽が押し寄せてくる。
イスラエルのプロデューサー/作曲家/鍵盤奏者ホッド・モショノヴ(Hod Moshonov)の別名ユニット、BEMETは相当にクレイジーだ。EDM、エレクトロポップ、バイレファンキ、レゲトン、インド音楽、アラビア音楽、ドラムンベース、ジャズ、ロックなどの影響がごちゃ混ぜになったジャンル特定不能なサウンドは聴く者を瞬く間に未知の世界に引き摺り込む。
ポーランド出身の人気ピアニスト/作曲家ハニャ・ラニ(Hania Rani)。彼女の新譜『Home』では、これまでのポストクラシカルなピアノとアンビエントな音響効果に加え、初めて自身のヴォーカルをフィーチュアした曲が数曲収録されており新たな魅力を見せた。
鍵盤奏者/作曲家のエイタン・ケネル(Eitan Kenner)率いるバンド、Kenner のデビュー作『8Ball City』は目が回りそうになるほど楽しい作品だ。ジャンルに囚われない音楽を信条としており、このデビュー盤でもフュージョン/プログレを基調としながら電子音も大胆に混ぜ込むなど、音楽の坩堝のようなサウンドに心が踊る。
カナダ在住のフィリピン系女性5人組、Pantayoのサウンドを特徴付ける楽器クリンタン(kulintang)はフィリピン南部のイスラム教徒たちの民族楽器で、インドネシアのガムランのような西洋音楽にはない調律が施された旋律打楽器である。その演奏をEDMやヒップホップ、R&B、ポップと結びつけ、これまでに聴いたこともないような音楽を創り出してしまった。
モロッコのゲンブリ奏者/シンガーのラビイ・ハルヌーン(Rabii Harnoune)と、フランクフルトを拠点に活動するプロデューサーV.B.クール(V.B.Kühl)によるデュオアルバム『Gnawa Electric Laune』は、近年急速に注目を浴びるモロッコの伝統音楽グナワとエレクトロニック・ミュージックを融合した興味深い作品だ。