About This Piece
フラクタルと音楽のしくみ
ここに並ぶ118個のフラクタルと旋律は、実際の原子の姿でも録音でもありません。原子番号・分類・電子配置といった、その元素の実データを数値として読み込み、形と色と音に自動で翻訳した生成アートです。正確なのは、元になっている数値そのものと電子殻のリング図だけです。
ビジュアル
フラクタルの複雑さ原子番号 — 軽い元素ほど滑らかに、重い元素ほど複雑なとげ状に
形の歪み族・周期・価電子数 — 3方向それぞれの非対称な歪みとして反映
色元素の分類(アルカリ金属・遷移金属・貴ガスなど10種)
発光・霞の量常温での状態 — 気体は霞んで発光し、固体は締まって見える
自動回転の速さ分類ごとの反応性 — 貴ガスはほぼ静止、アルカリ金属やハロゲンは活発
軌道リング(実データ)実際の電子殻構成をそのまま図示した唯一の正確な部分
サウンド
音階(モード)元素の分類 — 遷移金属は複雑な旋法、貴ガスは五度だけ、など
音の高さ・オクターブ族(18段階すべてが別の高さ)・周期(オクターブ)・分類(全体の音域の高低)
音色の質感金属元素は2つの音を掛け合わせた「金属的な響き」、非金属は澄んだ単音 — 分類ごとに響き方そのものが違う
旋律が動く音域電子殻の数 — 殻が多い(重い)元素ほど広い音域を動く
テンポ・リズムの型分類ごとの傾向(休符の多さ・忙しさ)に、元素固有の休符パターンとゆったりしたテンポの揺らぎ(ルバート)を重ねて生成
音色の明るさ・揺れ分類と原子番号による明暗の補正に、元素固有の微細なビブラートを加算
和音の出やすさ・響き分類ごとの化学的な「複雑さ」(貴ガスは控えめ)。和音の音程も分類の旋法から選ぶ
パーカッション常温での状態が打音の質感を決め、元素・族ごとに決まった拍のパターンが繰り返し鳴る
賑やかさ・アンサンブル元素ごとの賑やかさ — ほぼ無音の元素から、音色違いの連打が重なる元素まで幅がある
形の歪みも旋律もリズムも、原子番号と原子量から作った元素ごとの乱数の種で決めているため、同じ元素を開けば毎回よく似た「その元素らしい」表情が現れます。とはいえ、これらはすべて数値の解釈=生成アートであり、原子の実写でも公式なシミュレーションでもありません。