ミナス新世代の真骨頂、ふたたび。アレシャンドリ・アンドレス、アンドレ・メマーリ新譜『Rã』

Alexandre Andres, Andre Mehmari, Bernardo Maranhao - Ra

2013年に若干21歳でリリースした『Macaxeira Fields』が話題となったブラジルのシンガーソングライター/フルート奏者のアレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andres)。

同じく『Macaxeira Fields』でプロデュースや編曲を務めた現代最高のピアニスト、アンドレ・メマーリ(Andre Mehmari)。

そしてアレシャンドリの楽曲に以前より詞を提供していた詩人ベルナルド・マラニャォン(Bernardo Maranhao)。

このミナス新世代を代表するアーティスト3人が2018年末のクリスマスの日、予告なくデジタル配信リリースしファンを歓喜させた作品が本作『Rã』だ。
(日本では2019年6月にフィジカル盤もリリースされている)

クレジットは本当にこの3人だけだが、サウンドは実に多彩。

“森のチェンバー・ポップ”との評どおり、アコースティック楽器を主体としたアンサンブルだが、アレシャンドリが担当するフルート、ギター以外の楽器はマルチ奏者でもあるアンドレ・メマーリが演奏していて、とても3人の音楽家(うち一人は作詞家なので、演奏は実質2人のみ…!)だけで創り出している音楽とは思えないほど豊かな世界が広がっている。

新曲はもちろん、アレシャンドリやアンドレ・メマーリの過去作からの人気曲の再演もあり、これまでの彼らの活動を知らない人でもとっつきやすいアルバムだろう。

本作でも天才的な美しいピアノ演奏を聴かせるアンドレ・メマーリだが、今回はシンガーとしてもアレシャンドリと共に前面に出ており、味わいのある声を聴かせてくれる。

特に下にMVを載せたアレシャンドリとのヴォーカルの掛け合いが楽しい「Juá」など、シンプルで親しみやすい曲調のものが多いにも関わらず、実に巧妙なアレンジや演奏で何度も聴ける素晴らしいアルバムになっている。

可愛らしい子供の声がフィーチュアされた、3拍子の楽曲「Juá」
ブラジルを代表する動植物の名前を連呼するだけの歌詞も素敵ながら、
紙芝居風の演出や「音符を食べるバク」といった発想がもう好きすぎる。
Alexandre Andres, Andre Mehmari, Bernardo Maranhao - Ra
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