- 2024-03-18
- 2024-03-17
南米音楽の真髄に触れる。ヤマンドゥ・コスタ&エロヂー・ボウニー夫妻が贈る究極のギターデュオ作
ブラジルの7弦ギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)とベネズエラ生まれのクラシック・ギタリスト、エロヂー・ボウニー(Elodie Bouny)のデュオ作『Helping Hands』がリリースされた。この夫婦は過去たびたび一緒に演奏する動画をYouTubeなどにアップしているが、こうして音源としてまとまったものは初めてだ。
ブラジルの7弦ギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)とベネズエラ生まれのクラシック・ギタリスト、エロヂー・ボウニー(Elodie Bouny)のデュオ作『Helping Hands』がリリースされた。この夫婦は過去たびたび一緒に演奏する動画をYouTubeなどにアップしているが、こうして音源としてまとまったものは初めてだ。
ブラジル出身、デンマーク在住の男性SSWハファエル・ジメネス(Raphael Gimenes)の2024年新譜『DINAMARCA』は、ここ数年でもっとも美しい音楽作品のひとつだ。2016年作『As Montanhas de Som』や2021年作『A Tongue Full of Suns』などリリースの度にファンを驚かせ楽しませてきた彼が、またしても10年に一度の最高のアルバムを作り上げた。
ブラジルのトロンボーン奏者/作曲家、ジョアベ・ヘイス(Joabe Reis)の新譜『028』がリリースされた。MPB、ヒップホップ、ファンク、トリップホップなど様々な要素を消化吸収した現代的なジャズが楽しめる作品で、心地よく繰り返されるグルーヴは極上のチルアウト・ミュージックとして紹介しても間違いないだろう。
ブラジルのピアニスト/作曲家アマロ・フレイタス(Amaro Freitas)の新作『Y'Y』は、彼らの文化の根源のひとつであるブラジル北部のアマゾンや先住民族への深い敬意に満ちた表現が印象的だ。アルバムの前半はピアノ(そして声やパーカッション)を通して自己の内面と自然(nature)を繋ぎ対話する内省的な試みであり、後半ではブラジル国外の素晴らしいゲストも迎え、アフロ・ブレジレイロとしての表現を世界に広く解放し共有する。
ブラジル・ミナスジェライス州ベロオリゾンチの歌手グラウ・ナデル(Glaw Nader)がデビューアルバム『Tempo de Amor』をリリースした。アフロ・ブレジレイロ(アフリカ系ブラジル人)の音楽や文化とジャズの相互作用を研究する彼女が、このアルバムで選んだテーマは黒人音楽家としてのバーデン・パウエルの再解釈だ。
ブラジル随一のピアニスト、アンドレ・メマーリ(André Mehmari)が新しいソロピアノ・アルバム『Sombra e Luz』をリリースした。これはショーロ黎明期の作曲家マルセロ・トゥピナンバ(Marcello Tupynamba, 1889 - 1953)の作品集で、これまでに作家単体をテーマとしたアルバムとしてはエルネスト・ナザレー作品集『Ouro Sobre Azul – Ernesto Nazareth』(2014年)やノエル・ホーザ作品集『Noël: Estrela da Manhã』(2020年)に続くものとなる。
人気パゴーヂ・バンド、フンド・ヂ・キンタウ(Fundo de Quintal)の初期メンバーのひとりであり、絶大な人気を誇る歌手/作曲家/弦楽器奏者ソンブリーニャ(Sombrinha)の新譜『Viver Gonzaguinha』は、その名の通りブラジル音楽を代表するSSWゴンザギーニャ(Gonzaguinha, 1945 - 1991)への愛情溢れるトリビュート作品だ。
これぞミナスの現代ジャズ最前線!ミナス・ジェライス州都ベロオリゾンチ出身のドラマー、ガブリエル・ブルース(Gabriel Bruce)が、アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)と強力なタッグを組んだ新作EP『LUGAR LONGE DE TUDO』をリリースした。
2015年にブラジル系フランス人たちによって結成された旅とともにあるバンド、チャオ・ラルー(Čao Laru)。彼らは新作『Minas』で、自身たちのルーツであるブラジル音楽により深く潜り込んだ。街角クラブ(Clube da Esquina)からグラヴェオーラ(Graveola)までミナス・ジェライスの音楽をこよなく愛する彼らは、ブラジルから多くのゲスト・ミュージシャンを彼らの“コンビ”に招き、4枚目のアルバムを完成させた。
カタルーニャの歌手/トランペット奏者アンドレア・モティス(Andrea Motis)が、南米チリの室内楽団カメラータ・パパゲーノ(Camerata Papageno)と録音した新譜『Febrero』がリリースされた。タイトルは「2月」の意味だが、北半球の寒い2月ではなく、南米の暑い夏を祝う意が込められている。毎年のようにチリを訪れているアンドレア・モティスにとって、2月とは“喜び、カーニバル、友情、花、太陽、光、熱の象徴”なのだという。
ペルナンブーコ州の田舎町サン・ベント・ド・ウナ(São Bento do Una)で1946年に生まれ、幼い頃に家族で州都レシーフェに引っ越したアルセウ・ヴァレンサ(Alceu Valença)は、幼少期に家の前を通りレシーフェの中心部に向かうカルナヴァルのブロコをよく記憶している。彼の家の右側にはフレーヴォの巨匠ネルソン・フェレイラがおり、左側にはペルナンブーコを代表する詩人カルロス・ペナ・フィーリョが住んでいた。
7弦ギター奏者のファビアーノ・ド・ナシメント(Fabiano do Nascimento)と、サックス奏者のサム・ゲンデル(Sam Gendel)の初デュオ作『The Room』は、南米のシャーマニックな土着音楽が主なレパートリー。ギターとソプラノサックスのみという編成ながら、多彩な奏法を用い、実に色彩豊かで美しい音楽を作り上げている傑作だ。
ブラジルのドラマー/ザブンベイロ/作曲家クレベール・アルメイダ(Cleber Almeida)は、新作『Bem Sacolejado』でブラジル北東部の伝統音楽フォホーと、ジャズを高度に融合することに成功した。このジャンルでは真っ先にトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)の『Com O Pe No Forro』(2004年)が思い起こされるが、今作もそれに匹敵する作品で、喜びを直情的に表現するブラジルらしさが大好きだ。
Apple Music Classical が利用できるようになって、このアプリがなければ出会えなかったであろうクラシック音楽のアルバムに出会える機会がぐんと増えた。今回紹介するブラジル・ギター・デュオ(Brasil Guitar Duo)によるエグベルト・ジスモンチ(Egberto Gismonti)曲集『Brasil Guitar Duo plays Gismonti』も、このアプリがなければ出会えなかったであろう作品だ。