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プログレ

  • 2023-03-13
  • 2023-03-16

イスラエル・プログレの知られざるバンドSusita、唯一のアルバムで魅せた圧巻・衝撃の音楽性

イスラエルのバンド、スシータ(Susita, ヘブライ語表記:סוסיתא)が2005年にリリースしたアルバム『סוסיתא』が素晴らしい。シンガー/マルチ奏者のメイロン・エガー(Meiron Egger, מירון אגר)と鍵盤奏者ナダフ・ヴィキンスキー(Nadav Vikinski, נדב ויקינסקי)を中心にリモン音楽学校の同級生たちで2003年に結成されたバンドで、本作が唯一のアルバムとなっているが、これがとんでもなくクオリティが高く、驚きと興奮に満ちている。

  • 2022-12-14
  • 2022-12-13

イスラエル気鋭サックス奏者シャハル・アムドール、激しさ増すセクステットでの2nd

イスラエルのサックス奏者/作曲家シャハル・アムドール(Shahar Amdor)の2ndアルバム『Insomnia』は、前作『Cassiopeia』にも参加していたニツァン・バール(Nitzan Bar, g)、ナダフ・ラヴィ(Nadav Lavie, b)、ニツァン・バーンバウム(Nitzan Birnbaum, ds)に加え、さらにギタリストのロテム・エイラム(Rotem Eylam)と鍵盤のトキ・スターン(Toki Stern)が参加しさらに破壊力を増したジャズ・セクステット作品だ。

  • 2022-12-06
  • 2022-12-01

数学と音楽の交叉点。ステファン・テーレンが描き出す宇宙神秘的フラクタル、Fractal Sextet

米国生まれ、スイスを拠点に活動するギタリスト/作曲家ステファン・テーレン(Stephan Thelen)の最新プロジェクト、Fractal Sextetのデビュー作『Fractal Sextet』。変拍子が基本となる複雑なリズムながら、一定の法則性を持ったシーケンスの繰り返しや、打ち込みでは表現し得ない人力アンサンブルが奇妙な心地良さを与えてくれる作品だ。

  • 2022-11-29
  • 2022-11-22

音楽表現を追求するギター、ヴォーカル、ドラムスのアートロック。イタリア発『Oliphantre』

イタリア・ローマを拠点とするギタリスト/作曲家フランチェスコ・ディオダティ(Francesco Diodati)新譜『Oliphantre』は、フランスの歌手レイラ・マーシャル(Leïla Martial)とイタリアのドラマー、ステファノ・タンボリーノ(Stefano Tamborrino)とのトリオで奏でられるアート・ロック風の作品だ。

  • 2022-09-18
  • 2023-02-09

イスラエルのスーパーバンド Pinhas and Sons、人気SSWアロン・エデルとの共演音源をリリース

イスラエルのバンド、ピンハス・アンド・サンズ(Pinhas & Sons)が、同国を代表するシンガーソングライター、アロン・エデル(Alon Eder)と共演したライヴ音源とヴィデオをリリースした。これは2022年7月に行われた共演ライヴの模様を収録したもので、今回はアロン・エデルの代表曲3曲が公開されている。確かな音楽的素養と類稀なポップセンスを持つこの2組の共演は、ハイブリッドな現行イスラエル音楽シーンでも新たなマイルストーンとなるだろう。

  • 2022-09-10
  • 2022-09-10

世界一凶悪なピアノトリオ!? イスラエルの鬼才ロン・ミニス新作は怒涛の轟音プログレ・ジャズ

“青髭のティグラン・ハマシアン”ことイスラエルのピアニスト/マルチ奏者/作曲家ロン・ミニス(Ron Minis)が前作から3年ぶりとなる待望の新譜『Smart Phones Stupid People』をリリースした。今作はドラムスにヨゲフ・ガバイ(Yogev Gabay)、ベースにダニエル・ハーレフ(Daniel Harlev)という俊英を迎え、見かけ上の編成こそシンプルなピアノトリオだが、複雑な変拍子やポリリズムを駆使したロン・ミニスらしいプログレッシヴな音の洪水を浴びせかける。

  • 2022-01-16
  • 2022-01-16

グローバル化の過渡期を象徴する金字塔的作品:文化的流浪の民・シュバ・サラン『Inglish』

NYを拠点に活動するインド人ギタリスト/作曲家、シュバ・サラン(Shubh Saran)の2枚目のフルアルバム『Inglish』(2021年)は、急速にグローバル化する社会の潮流とその中で起こる摩擦や対立、受容や融合といった複雑な糸玉同士のもつれを可視化したような驚異的な作品だ。

  • 2021-09-25
  • 2023-03-26

ロシア発、伝承歌をジャズプログレに大胆アレンジする凄腕バンド Settlers

ロシアの7人組バンド、Settlers。彼らはロシアの伝承歌をインスピレーションの源とし、コンテンポラリー・ジャズで表現する優れたバンドだ。2019年秋に学生グループによって競われるJazz Across Bordersで優勝し、以降各地で演奏しながらアルバムの制作に取り組んできた。デビュー作『У заветного столба』が密かに評判を呼んでいる。

  • 2021-06-15
  • 2021-07-05

ティグラン・ハマシアン初期の名作『Red Hail』サブスク解禁!

アルメニア出身で2006年に若手ジャズ・アーティストの登竜門であるセロニアス・モンク・コンペティションで優勝したティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)の2009年の3rdアルバム『Red Hail』がついにSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービスで配信開始となった。

  • 2021-04-12
  • 2021-04-12

バークリー音大出身の気鋭奏者たちが集う注目のバンド、クロスウォーク・アナーキー

ボストンのバンド、クロスウォーク・アナーキー(Crosswalk Anarchy)が面白い。鍵盤奏者/作曲家のエヴァン・ワーラマー(Evan Waaramaa)を中心とする5人組で、2019年にアルバム『Composite』でデビュー。ジャズ、ロック、ヒップホップ、R&Bなどに影響されたサウンドで、アルバム収録曲のジャンルも多岐にわたる。

  • 2021-01-31
  • 2021-01-31

新鋭ギタリスト Daniel Weiss、イスラエル・ジャズロック最強メンバー集う初ソロ作

イスラエルの新鋭ギタリスト、ダニエル・ウェイス(Daniel Weiss)の初リーダー作『Dive』がリリースされた。ジャケットには潜水するダニエルと、黄色い潜水艦が描かれている。この潜水艦はもちろんビートルズのアレが元ネタだが、エルサレムにある有名なライブハウス「Yellow Submarine」へのオマージュなのだろう。

  • 2021-01-11
  • 2023-02-23

【楽器別】最新イスラエル・ジャズ アーティスト大名鑑

今やジャズのもっとも熱いシーンとなっている「イスラエル・ジャズ」は、独特の文化を持つイスラエルの民と、進化を続けるジャズが融合したあまりに豊かな最先端音楽。個性的で魅力たっぷりの現行イスラエルジャズの音楽家たちを紹介する名鑑。独自に選曲した“イスラエル・ジャズ・ベスト”のプレイリストつきです。