TAG

ギター

  • 2024-06-21
  • 2024-06-11

ジャンルレスなデンマークの現代ジャズを象徴する美しいアルバム。Hvalfugl + 弦楽団『Drømme』

デンマーク・オーフスのジャズトリオ、イヴェイフール(Hvalfugl)は新作『Drømme』で同郷の弦楽合奏団フー・キルド・バンビ(Who Killed Bambi)とコラボレーションし、静謐で深遠な音楽の世界へとリスナーを誘う。スカンジナビアの伝統音楽、西洋クラシック音楽、そしてジャズが境界なく溶け合い、デンマーク語で“夢”を表すタイトルのとおり、夢見心地の気持ちにさせてくれる美しい作品だ。

  • 2024-06-11
  • 2024-06-11

ストラト鬼才ジャズ・ギタリストのニア・フェルダー、よりアグレッシヴになった新譜『III』

ニューヨークのギタリスト/作曲家ニア・フェルダー(Nir Felder)の『III』は、これまでの彼の作品の中で最も彼のギターの“凄み”を感じられる作品ではないだろうか。ギターの音はより太く、深くなり、アドリブソロも冴え渡る。多重録音も随所に用いられそれがアルバムとしての効果的な演出となっているが、それでいてライヴ感は全く失われず、強力な推進力を伴った演奏に惹き込まれる。

  • 2024-06-04
  • 2024-06-04

コロンビアのSSW、Aristi ソロ4作目は素朴な味わいのクンビア・アルバム

コロンビア・マニサレス出身のシンガーソングライター、アリスティ(Aristi)の新作『En busca del flow perdido』。クンビアを基調とし、優しく温かみのある声や素朴な楽曲構成、適度に緩いライヴ感のあるギターやパーカッション、管楽器などの演奏もなんとも言えず素敵で味わい深い。アルバムのタイトルはスペイン語で「失われた流れを求めて」の意味で、今作のルーツ回帰志向を象徴する。

  • 2024-05-29
  • 2024-05-29

これは比類なきビッグバンド・ジャズロック。新鮮な驚きが連続する、モニカ・ロッシャー新譜

ドイツの作編曲家/シンガー/ギタリストのモニカ・ロッシャー(Monika Roscher)率いるビッグバンド、Monika Roscher Bigbandの3rdアルバム『Witchy Activities and the Maple Death』が壮絶に凄い。2023年にリリースされたアルバムだが、こんな凄いものを聴き逃してしまっていた…。言葉で説明するのは難しい。とにかく聴き、体験してみるべき作品だ。

  • 2024-05-20
  • 2024-05-20

カンタン・デュジャルダン&オリヴィエ・ケル・オゥリオ、“セレンディピティ”を探す航海

ベルギー出身のギター奏者カンタン・デュジャルダン(Quentin Dujardin)と、レユニオン出身のハーモニカ奏者オリヴィエ・ケル・オゥリオ(Olivier Ker Ourio)によるデュオ作品『Serendipity』は、思いがけない偶然の幸運(=セレンディピティ)を求めて、2人きりで港から港へ、音楽の大海を旅するようなアルバムだ。

  • 2024-05-15
  • 2024-05-15

孤高の天才サンドロ・ハイキ。あらゆる楽器を演奏し、たった独りで創り上げた別次元のアルバム

ブラジル・サンパウロ出身のマルチ器楽奏者/作編曲家のサンドロ・ハイキ(Sandro Haick)の2024年新譜『Gratitude』。ブラジルの伝統的なリズムとジャズ、プログレッシヴ・ロックが絡み合う素晴らしい作品で、アジアや中東の楽器をも取り入れた多彩な音楽表現に一種の凄みすら感じさせる作品だ。そして何よりも驚くべきは、これらのオリジナリティに溢れた素晴らしい音楽を、サンドロ・ハイキがたった一人で創り上げているということだ。

  • 2024-05-14
  • 2024-05-22

内省的な“祈り”をテーマに、自己の深層を探求するミナスの個性派SSWルイーザ・ブリーナ新作

ブラジル・ミナスジェライス州の鬼才SSW、ルイーザ・ブリーナ(Luiza Brina)は、10年以上の歳月にわたり「Oração」(祈り)と呼ぶ一連の譚詩曲を創作してきた。その一部は彼女の過去作『Tão Tá』や『Tenho Saudade Mas Já Passou』にも収録されてきたが、2024年リリースの今作『Prece』はついに全編が「Oração」となり、ルイーザ・ブリーナの全てを曝け出すようなアーティスティックの極致のような作品となった。

  • 2024-05-10
  • 2024-05-04

ブラジル音楽への愛情が未来志向を伴って表現された傑作。Pietá 3rd『Nasci no Brasil』

ブラジルの男女3人組バンド、ピエタ(Pietá)の新作『Nasci no Brasil』は、実にブラジルらしい生命力が躍動する作品だ。”ブラジルに生まれた”とタイトルで力強く宣言する音楽作品で、彼らは近年のこの国を覆う逆進的で間違った愛国心ではなく、文化的な豊かさから来るブラジルの誇りを力強く歌う。

  • 2024-05-07
  • 2024-05-06

パリに住む才気煥発なベネズエラ出身気鋭ギタリスト、GAüD デビュー作『Looking for Home』

ベネズエラ出身でパリを拠点に活動する新進気鋭のギタリスト/作曲家ガウド(GAüD)が、デビュー作『Looking for Home』で秘めた才気を爆発させている。新型コロナのパンデミックによるロックダウン中に制作が開始されたこの作品は、フィリップ・ソワラ(Philippe Soirat, ds)やニコラス・フルーリー(Nicolas Fleury, b)そしてヤニック・ベノワ(Yannick Benoit)といったフランスの音楽家たちを迎えたバンドで録音され、とりわけガウドの好奇心旺盛な音楽性を巧みに引き出している。

  • 2024-05-06
  • 2024-05-06

アイリッシュ・アメリカーナを牽引する5人組ルナが示すルーツ・ミュージック新境地

結成15年を迎え、アメリカのケルト音楽シーンをリードするバンド、ルナ(Runa)が通算8枚目の作品 『When the Light Gets In』をリリースした。ケルト音楽を根幹としながらも、アメリカーナやフランメンコの要素もさりげなく取り入れた独自色の強いサウンドは“フォーク・ミュージック”と呼ぶにはあまりに魅力的だ。

  • 2024-04-28
  • 2024-04-28

3度あることは4度ある。ミシェル・カミロ&トマティート、最強デュオ最新作『Spain Forever Again』

この奇跡的なデュオが、ここまで長く作品を発表し続けてくれるとは思っていなかった。ミシェル・カミロ(Michel Camilo)とトマティート(Tomatito)、ラテンやブラジル、ジャズの数多の名曲たちを超絶技巧のピアノとギターで聴かせてきた2人の最新作のタイトルは『Spain Forever Again』。もうずっと何とも微妙なタイトルとジャケット・アートのセンスは変わらないが、中身の音楽に関していうとやはりこの2人は特別だ。四半世紀の間、ずっと、特別なままだ。

  • 2024-04-26
  • 2024-04-25

もっとも大切なのは歌──。イスラエル・ロックの歴史に名を刻む2人の巨匠のライヴ盤

半世紀以上にわたってイスラエルのポピュラー音楽の大部分を形成してきた2人の巨匠、マティ・カスピ(Matti Caspi, מתי כספי)とシャローム・ハノフ(Shalom Hanoch, שלום חנוך)が、それぞれの代表曲を取り上げ歌ったライヴアルバム『העיקר זה השירים (Live)』。2人の大ヒット曲が多数収録されており、イスラエルロックの歴史が凝縮されたと言っても過言ではないほどの内容になっている。

  • 2024-04-25
  • 2024-04-25

圧倒的技巧の嵐。レジェンド、ビセンテ・アミーゴ 7年ぶりの新作『Andenes del Tiempo』

ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)はずっとフラメンコギターのもっともリスペクトされる第一人者であり続けている。2017年の『Memoria de los Sentidos』以来、実に7年ぶりとなる新譜『Andenes del Tiempo』は巨匠の域に達したビセンテの音楽をたっぷりと堪能できる作品だ。伝統的なフラメンコも、ジャズの影響も、そしてより革新的なハーモニーを探求した楽曲もといったように多様性に富み、彼が第一線であり続ける揺るぎない理由がわかる。

  • 2024-04-23
  • 2024-04-23

リオのSSWベルナルド・ヂニス、詩人パウロ・セザール・ピニェイロと共作の穏やかな歌曲集

ブラジル・リオデジャネイロのSSW、ベルナルド・ヂニス(Bernardo Diniz)が初のソロ名義のアルバムとなる『Saída de Casa』をリリースした。これまでにイアラ・フェレイラ(Iara Ferreira)との『Bené e Iaiá』(2015年)、ロナウド・ゴンサウヴェス(Ronaldo Gonçalves)との『O Samba Vai Durar』(2017年)とデュオ名義で作品をリリースしているが、今作はブラジルを代表する詩人パウロ・セザール・ピニェイロ(Paulo Cesar Pinheiro)との共作で10曲のオリジナルを収録。