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R&B

  • 2023-02-12
  • 2023-02-12

西アフリカ音楽×R&B/ソウルの言葉にできない魅力。セネガルの歌姫ジュリア・サール 9年ぶり新譜

セネガル出身の歌手ジュリア・サール(Julia Sarr)の新作『Njaboot』が素晴らしい。2014年の『Daraludul Yow』以来の3rdアルバムとなる今作では、前作にも深く関わっていたフランスのマルチ奏者/作曲家フレッド・ソウル(Fred Soul)らを中心としたオーガニックで洗練されたサウンドに乗せて至高のアフロ・ソウルを聴かせてくれる。

  • 2022-12-29
  • 2022-12-29

Música Terra が選ぶ 2022年ベストアルバムTOP10【DJ mitsu編】

Música Terra(ムジカテーハ)ライターDJ mitsuが選ぶ2022年のベストアルバム。基本、当サイトで紹介してきたもの中心ではありますが、取り上げきれなかった作品もここではPick Up。R&B~HipHop、Jazz、日本人アーティストまで、幅広い選出となりました。共通するのは間違いなく「いい音楽」であること。今年1年お世話になった作品を振り返っていきましょう。

  • 2022-11-27
  • 2022-11-27

本能を踊らせる音楽。ジャイルス・ピーターソン&ブルーイのプロジェクト新作『STR4TASFEAR』

本能を躍らせるような音楽である。ロンドンの最重要DJ、ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)と、インコグニートのブルーイ(Jean-Paul ‘Bluey’ Maunick)の共同プロジェクトであるストラータ(STR4TA)の新作『STR4TASFEAR』を聴いて、あまりに狙い澄ました完璧な完成度に最初はこのアルバムを紹介するのは控えておこう…と思ったほどだ。

  • 2022-10-30
  • 2022-10-28

ソマリアにルーツを持つUK新星SSWサーラ・グー。豊かな文化的感性が生み出す注目の新作

ドイツ人でクリスチャンで白人の母と、ソマリア人でムスリムで黒人の父との間にベルリンで生まれ、現在はUKで活動するシンガーソングライター、サーラ・グー(Sahra Gure)が素晴らしい。2022年に2作目となる新作EP『Stolen Moments』をリリース。新作ではサウンドもソングライティングもますます洗練されており、R&Bやネオソウル、ジャズの混淆であり適度にキャッチー&ポップな感性は、あらためて新世代の最注目音楽家であることを知らしめる。

  • 2022-10-22
  • 2022-11-23

デビューから22年。大人になったCDが描くUKダンスミュージックの未来。

R&Bの00年代回帰が止まらない。前回記事でも取り上げたジョン・レジェンド(John Legend)に続き、UK発「King of 2STEP」ことクレイグ・デイヴィッド(Craig David)の新作が発表されたからだ。デビューから22年、そして2022年に発表という事で題された本作は、デビュー当時の洗練されたダンスミュージックがR&Bのフォーマットで見事に昇華された渾身の一枚と言っていい。

  • 2022-10-09
  • 2022-11-23

万人を巻き込むソウルフルな歌声。ジョン・レジェンド初のセルフタイトル『Legend』

レジェンドイズバック、00年代のR&Bが帰ってきた。ジョン・レジェンド(John Legend)の最新作で初のセルフタイトル『Legend』を聴いた率直な感想はこうだ。本作は約20年もの間、現代R&Bのメインストリームに居続けている彼にしか出来ないR&Bの歴史の教科書と言ってもいいものであり、それがまったく違和感なくジョン・レジェンド・サウンドとして受け入れられることもまた、彼がデビュー時から色褪せることないタイムレスな作品を作り続けてきた証左とも言えるのではないだろうか。

  • 2022-09-15
  • 2022-09-14

スピリチュアルなインディアン・スロウ・ソウルの新たな旗手、Raveena

米国生まれながら、インドにルーツをもつ歌姫ラヴィーナ(Raveena)はメジャーデビュー作のタイトルを 『Asha’s Awakening』とした。この物語の主人公アシャのモデルはアシャ・プスリだ。今作は遥か遠く古代のパンジャーブの宇宙王女が、数世紀に渡る旅を通じた愛と喪失を経て、その後の癒しと破壊について学ぶというコンセプトを具現化している。

  • 2022-09-09
  • 2022-09-09

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑤ラッパーから女優、そしてシンガーへ。今なお進化を続けるマルチアーティスト、クイーン・ラティファ

93年の3rdアルバム『Black Reign』では「U.N.I.T.Y」でグラミー賞(ベスト・ソロ・ラップ・パフォーマンス)を受賞と、もはや性別を超え、ラッパーとして確固たる地位を築いた彼女は今、前述のように映画スターとして、そしてシンガーとして今を歩んでいる。そんな"シンガー"クイーン・ラティファの名刺がわりとなるのが、今回紹介する07年作『Trav'lin' Light』である。

  • 2022-08-27
  • 2022-08-27

テルアビブのネオソウル最前線 J.ラモッタ すずめ、全編ヘブライ語で挑む最新作

モロッコ系イスラエル人のSSW、J.ラモッタ すずめの2022年新譜『So I've heard』。これまでは英語詞での音楽表現をメインに活動してきた彼女が初めてほぼ全編で母国語であるヘブライ語を用い、ヒップホップ/ネオソウルの明瞭なサウンドに中東音楽のエッセンスも適度に取り入れた意欲作となっている。

  • 2022-08-15

個性的なブラジリアン・ネオソウルで輝くSSWシェニア・フランサ、極上のサウンドで聴かせる2nd

ブラジル・バイーア生まれのシンガーソングライター、シェニア・フランサ(Xenia França)が2ndアルバム『Em Nome da Estrela』をリリースした。前作『Xenia』(2017年)はここ日本でもアフロ・ブラジル系ネオソウルの傑作として高く評価されたが、今作も伝統的なブラジルの多彩なリズムに現代的なサウンド、ソフトな歌声が相まって極上のヴォーカル・アルバムに仕上がっている。

  • 2022-05-28
  • 2022-05-28

日本のR&Bに新風をもたらしたSSW・Kiki ViVi Lily。類まれなる世界観と表現力の成せる音楽の解像度。

甘い歌声と等身大の歌詞、アーティスティックなトラック。これが一つでも欠けたら、この作品はまったく違う評価だったに違いない。全てが一つの要素として完成された作品であり、全てのバランスが程よく調和された奇跡のアルバム。それがこのデビュー作の『vivid』である。

  • 2022-05-14
  • 2022-05-15

エレクトロ×エレクトロが生み出す新たなソウルミュージック。不思議な高揚感に包まれるプロデューサーデュオによる快作

新型コロナウイルスの影響で日程を延期しての開催となった2022年グラミー賞。王者ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)率いるシルク・ソニック(Silk Sonic)が主要部門で強さを見せる中、ジョン・バディステ(Jon Batiste)の最多5部門受賞がサプライズを起こしたのは記憶に新しいのではないだろうか。最優秀アルバム賞に輝いた『We are』の楽曲「Sing」を共作・プロデュースしたのが、ザック・クーパー(Zach Cooper)とヴィック・ディモツィス (Vic Dimotsis)のプロデューサーデュオ、キング・ガービッジ(King Garbage)。彼らは同グラミー賞にノミネートされたリオン・ブリッジズ(Leon Bridges)の楽曲「Sweeter」でもペンを執る、まさに今後のアメリカン・ソウルを牽引していくと言っても過言ではないアーティストだ。