- 2023-01-26
- 2023-01-25
葡歌手と伯ギタリストによるユニットOrfélia、ルゾフォニアの伝統を革新的に融和するデビュー作
ポルトガル出身のシンガー/鍵盤奏者アンテラ(Antera)とブラジル出身のギター奏者フェリペ・マットス(Filipe Mattos)がベルリンで出会い誕生したユニット、オルフェリア(Orfélia)初のフルレンス・アルバム『Tudo o Que Move』。両国の伝統的なリズムとサイケデリアが混ざり合い、絶妙な浮遊感のある夢心地のサウンドが展開される。
ポルトガル出身のシンガー/鍵盤奏者アンテラ(Antera)とブラジル出身のギター奏者フェリペ・マットス(Filipe Mattos)がベルリンで出会い誕生したユニット、オルフェリア(Orfélia)初のフルレンス・アルバム『Tudo o Que Move』。両国の伝統的なリズムとサイケデリアが混ざり合い、絶妙な浮遊感のある夢心地のサウンドが展開される。
ユダヤ系のディアスポラである4人のメンバーで構成されたカナダのバンド、ブラック・オックス・オーケスター(Black Ox Orkestar)が実に15年ぶりとなる新作『Everything Returns』をリリースした。バンドは2000年にモントリオールで結成され、2006年までに2枚のアルバムをリリースしていたが同年に解散。今作は2021年に再結成されてから最初の作品となる。
インドネシアを代表するギタリスト、トーパティ(Tohpati)の最新アコースティック・アルバム『True Love』。柔らかなガットギターを中心とした聴き心地の良いジャズで、リラックスしたいときや、作業に集中するためのBGMとしても重宝する作品だ。
三重・鳥羽に伝わる海女の物語が、彼らに音楽的なインスピレーションを与えた。イタリアのトロンボーン奏者、ジャンルカ・ペトレッラ(Gianluca Petrella) が率いるコズミック・ルネッサンス(Cosmic Renaissance)による新作『Universal Language』は、今も続く日本の伝統漁に感化されている。
鍵盤奏者のエリック・エスコバル(Erik Escobar)、ベーシストのミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)、そしてドラマーのミゲル・アシス(Miguel Assis)のトリオによる2022年作『New Brazilian Trio』。3人それぞれが10代前半から頭角を表したという“元・神童”バンドで聴かせてくれる音楽は、ブラジルのリズムと少し懐かしい感じのする米国のフュージョンが融合したサウンドだ。
2018年のデビューアルバム『Adventure』が話題となったイギリス・ロンドンを拠点とする男女4人組のインスト・バンド、リディアン・コレクティヴ(Lydian Collective) 。400万回以上のSpotify再生と180万回以上のYouTube再生(出典:彼らの公式サイト)を誇り、名実ともに英国内外で急速に人気を高めているグループだ。
トルコのピアニスト/作曲家ネヴザット・ユルマズ(Nevzat Yılmaz)の3rdアルバム『Ruşeym Project』は、伝統的な音楽と西洋のジャズやフュージョンが融合し独自の発展を見せる現代のターキッシュ・ジャズ・フュージョンをたっぷりと堪能できる濃密な作品だ。ピアノ、ベース、ドラムス、パーカッションのカルテットをメインに数曲でヴォーカルも参加する。
先日、ロシアのピアノトリオ LRK Trio の新作『Prayer』について記事にしたが、その流れでトリオのピアニストであるエフゲニー・レベジェフ(Evgeny Lebedev)の2022年3月にリリースされていたソロ作『Ballads』を聴いてみたところ、これもあまりに美しく素晴らしい作品だった。
軽快な2000年代にニコラ・コンテに見出されたブラジル出身のシンガー、ホザリア・ヂ・ソウザ(Rosalia De Souza) の2022年作『Inspirada』は、90年代後半にイタリアで勃興し世界を席巻したブラジル系クラブジャズの流れを汲んだ、どこまでも爽快なグルーヴを楽しめる作品に仕上がっている。
スペインのヴァイオリン奏者、エリア・バスティーダ(Èlia Bastida)によるステファン・グラッペリ・トリビュート『Tribute to Stéphane Grappelli』。ともにサン・アンドレウ・ジャズバンドの指導者であるベース奏者ジョアン・チャモロ(Joan Chamorro)とギター奏者ジョゼップ・トレイバー(Josep Traver)とのトリオを軸に優美なジプシー・スウィングを堪能できる作品だ。
ドイツのドラマー/作曲家、エヴァ・クレッセ(Eva Klesse)の5枚目となる新譜『Songs Against Loneliness』は独自の深みを湛えた欧州ジャズ作品だ。自身のレギュラー・カルテットに加えオーストリア出身のギタリスト、ウォルフガング・ムースピール(Wolfgang Muthspiel)が全面的に参加している。
ギリシャの女性シンガー/ギタリストのハリティニ・パノポロ(Haritini Panopoulou)のデビュー作『Mystic Emotions』は、彼女自身のナイロン弦のクラシックギターによる伴奏と伸びやかな歌唱で聴かせる珠玉のカヴァー集だ。
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの侵攻以来、所謂“西側メディア”の多くはロシアの指導者と、国そのものを絶対的な悪と扱い、その内情をどうも公平な視点で報じないようになってしまったように感じる。もちろん一方的な侵略戦争自体は国際的に厳しく非難されるべきだが、それを選択してしまった横暴な指導者が統べる国と、そこに生きる国民の意思は別のものだ。どれだけ情報が統制されプロパガンダが横行する中にあっても、それらに疑問を抱く国民は少なからずいるはずだ。
ブラジル・サンパウロのピアニスト/作曲家エドゥ・サンジラルヂ(Edu Sangirardi)による初リーダー作『Um』。フィ・マロスティカ、クレベール・アルメイダとのトリオを軸に、フリューゲルホルンのヂエゴ・ガルビン、木管奏者テコ・カルドーゾ、アコーディオン奏者トニーニョ・フェハグッチ、ローズピアノのチアゴ・コスタといったメンバーを擁するラージアンサンブルや弦楽オーケストラも参加し、参加ミュージシャンは合計30名以上という豪華さだ。