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フュージョン

  • 2024-06-14
  • 2024-06-13

懐かしさと現代性が同居する、時代を超えた音楽。仏ベース奏者シルヴァン・ダニエル新譜

フランスのベーシスト/作曲家シルヴァン・ダニエル(Sylvain Daniel)の新譜『SlyDee』は、スライ&ザ・ファミリーストーン(Sly & the Family Stone)やハービー・ハンコック(Herbie Hancock)といった1970年代のジャズ/フュージョン、ジェームス・ブラウン(James Brown)のファンク、さらにはエレクトリック・マイルスやヒップホップを経由した時代を超越する豪華なサウンドを聴かせてくれる楽しいアルバムだ。

  • 2024-05-30
  • 2024-05-30

エルメート・パスコアール。唯一無二のレジェンドが四半世紀前に他界した最愛の妻に宛てた最後の手紙

ブラジルのレジェンド、エルメート・パスコアール(Hermeto Pascoal)が亡き最愛の妻に宛てた新作『Pra você, Ilza』(イルザ、あなたのために)をリリースした。アルバムには妻が亡くなる直前の1999年〜2000年に彼女のために書かれたものをゼロからアレンジした楽曲群が収録されている。自身のグルーポを率い、音楽的にはエルメート・パスコアールらしさが全開の最高に楽しい作品だが、人生を寄り添い続けた妻へのエピソードと現在の彼自身の87歳という齢を考えるとなんとも感慨深いものが感じられる。

  • 2024-05-25
  • 2024-05-24

現代の鍵盤神ヘスス・モリーナ、ラテンもブラジルもプログレも飲み込んだ最強新譜『Selah』

卓越した演奏技術とジャズ、ラテン、プログレなど幅広い音楽性で注目されるコロンビア出身の鍵盤奏者、ヘスス・モリーナ(Jesus Molina)の最新作『Selah』がリリースされた。アルバムのタイトルは「賞賛」や「高揚」を意味する祝福の言葉で、音楽に対する彼のスピリチュアルなアプローチを表している。

  • 2024-05-02
  • 2024-05-02

マチュー・フィゼ、プログレもラテンジャズも消化する鬼才ピアニスト 極上にエモい渾身の新作

カナダ・ケベックシティを拠点とする鍵盤奏者/作曲家マチュー・フィゼ(Mathieu Fiset)の新譜『Des Marteaux & Des Cordes』。一言でいうと、ラテン・ジャズやフュージョン、プログレッシヴ・ロックといった要素が高度に融合した、鳥肌の立つようなかっこいい音楽だ。録音にはラーネル・ルイス(Larnell Lewis)、アントワン・デュホール(Antoine Dufour)、トミー・ゴティエ(Tommy Gauthier)といった凄腕たちが揃っており、各々の細かいプレイの隅々まで最高に楽しいセッションが繰り広げられる。

  • 2024-04-25
  • 2024-04-25

圧倒的技巧の嵐。レジェンド、ビセンテ・アミーゴ 7年ぶりの新作『Andenes del Tiempo』

ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)はずっとフラメンコギターのもっともリスペクトされる第一人者であり続けている。2017年の『Memoria de los Sentidos』以来、実に7年ぶりとなる新譜『Andenes del Tiempo』は巨匠の域に達したビセンテの音楽をたっぷりと堪能できる作品だ。伝統的なフラメンコも、ジャズの影響も、そしてより革新的なハーモニーを探求した楽曲もといったように多様性に富み、彼が第一線であり続ける揺るぎない理由がわかる。

  • 2024-04-04
  • 2024-04-02

インスタンブール発・中東ジャズロック!微分音満載の魅惑の7人組バンド、Develer

トルコ・イスタンブールを拠点とする7人編成のバンド、デヴェラー(Develer)。ピアノ、シンセ、ドラムス、エレクトリック・ベースという西洋音楽の楽器に加え、弓弾きするタンブールやフレットレスのクラシックギター、ダラブッカといったこの地域特有の楽器を加えた微分音満載のジャズ・アンサンブルがなんとも魅惑的だ。

  • 2024-03-30
  • 2024-03-30

これは“フュージョン”の最新形態かも。フランスの5人組Monsieur MÂLÂ 凄まじいデビューアルバム

フランスのバンド、ムッシュ・マラー(Monsieur MÂLÂ)は2021年から2022年にかけてリリースした2枚のEPと、奔放で熱いライヴでフランスのインディー・シーンで確実に存在感を高めてきた。この5人組の音楽にはファンク、ジャズ、ソウル、アフロビート、サンバ、ロック、さらにはもっとプリミティヴな民族音楽など様々な要素があるが、それらジャンルのどれにも当てはまらない強烈な個性を持つ。

  • 2024-03-19
  • 2024-03-13

レス・ポールに芸名を与えられたドイツの知られざる名ギタリスト/シンガー、トルステン・グッズ新作

ドイツのジャズギタリスト/シンガーソングライター、トルステン・グッズ(Torsten Goods)の2023年新譜『Soul Searching』。ランディ・ブレッカー(Randy Brecker)や欧州ジャズの名手たちをゲストに迎え、80〜90年代のフュージョン/スムースジャズの香りを感じさせる良質な作品だ。ギターのテクニックも、ソウルフルなヴォーカルも、AORからも影響された作編曲も、どれもがセンスに溢れている。

  • 2024-01-28
  • 2024-01-27

ポーランドの人気女性ベース奏者キンガ・グゥイク、マイケル・リーグと組んだ新譜『Real Life』

1997年ポーランド生まれのベーシスト/作曲家キンガ・グゥイク(Kinga Głyk)が、前作『Feelings』から4年以上ぶりとなる新作『Real Life』をリリースした。今回は共同プロデューサーにスナーキー・パピーのマイケル・リーグ(Michael League)を迎え、これまでの作品にも通底するジャコ・パストリアスやスタンリー・クラーク的な音楽表現を引き続き基幹に据えつつ、これまで以上に洗練された現代のジャズファンク/フュージョンを気持ちよく聴かせてくれる絶品に仕上がっている。

  • 2024-01-21
  • 2024-01-21

刺激的な音楽体験を約束するジャズロック×インド音楽! ベイジュ・バット新譜『People of Tomorrow』

インド系スイス人のヴァイオリニスト/作曲家、べイジュ・バット(Baiju Bhatt)が自身のバンドであるレッド・サン(Red Sun)を率い録音した2018年の『Eastern Sonata』から5年。自身のルーツであるインド音楽に、ジャズロックの側面からアプローチするプロジェクトがよりスケールアップし戻ってきた。2023年の新作『People of Tomorrow』では、前作から引き続きゲスト参加するグェン・レ(Nguyên Lê)やプラブー・エドゥアール(Prabhu Edouard)に加え、新たな凄腕ゲストも多数参加。アルバム全体で約52分間の濃密な音楽体験を味わえる驚異的な作品に仕上がっている。

  • 2024-01-18
  • 2024-01-18

モロッコ出身の巨匠ドラマー モクタル・サンバ、音楽の豊かな多様性への賛歌『Safar』

モロッコとセネガルにルーツを持ち、フランスで活動するドラマー、モクタル・サンバ(Mokhtar Samba)の新作『Safar』。キャリアの初期でエディ・ルイスに見出され、ジャコ・パストリアスのサポートを行い、その後スアド・マッシ、サリフ・ケイタ、ユッスー・ンドゥール、カルリーニョス・ブラウン、カルロス・サンタナ、ジョー・ザヴィヌルら多くの世界的音楽家とプレイしてきた1960年生まれの彼が今もなお音楽観をアップデートし続け、最先端でいることを証明する傑作だ。

  • 2023-12-20
  • 2023-12-19

ウブントゥの精神を体現する、南アフリカのジャズギター奏者ンコシ・ゾンドのピースフルなデビュー作『Bophelo Batho Pele』

南アフリカのギタリスト、ンコシ・ゾンド(Nkosi Zondo)のソロデビュー作『Bophelo Batho Pele』は、どこまでも素直で寛大で、愛の塊のような音楽だ。1986年に南アフリカ最大のタウンシップであるヨハネスブルグ市ソウェトの貧しい家庭に生まれた彼は2006年にファンダ・コミュニティ・カレッジ(Funda Community College)を卒業後、長い間、セッション・ミュージシャンとしてそれほど目立たずに活動してきた。

  • 2023-09-18
  • 2023-09-17

稀代のメロディメーカー、イヴァン・リンス 実に9年ぶりの新作『My Heart Speaks』

大御所イヴァン・リンスが久しぶりの新作『My Heart Speaks』をリリースした。ゲストにはこれまたコテッコテの人選でダイアン・リーヴス(Dianne Reeves)やランディ・ブレッカー(Randy Brecker)といった名前が並ぶ。天才的なコードワークやメロディは今作でも健在。彼の曲を聴けばMPBのファンなら一瞬にして撃沈、落とされてしまうだろう。

  • 2023-08-31
  • 2023-08-30

半世紀の時を経て蘇った伝説のインド・ジャズ・フュージョン!Shakti まさかの2023年新作

ギター奏者ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)、タブラ奏者ザキール・フセイン(Zakir Hussain)を中心に1974年に結成され、数年の間に3枚のアルバムを残した伝説的フュージョン・バンド、シャクティ(Shakti) がまさかの復活。最後のアルバム『Natural Elements』(1977年)から実に46年ぶりとなる4thアルバム『This Moment』は、まさに彼らの今の瞬間を捉えたアルバムだ。