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フュージョン

  • 2022-11-04
  • 2022-11-03

東欧ジャズのエキゾチズム×バッハの対位法。ボスニアのピアニスト、サーミル・フェイジッチ

クラシックの確かな基礎と、バルカン半島からアゼルバイジャンまでの地域特有のジャズを高い次元で融合させるボスニア・ヘルツェゴビナのピアニスト/作曲家、サーミル・フェイジッチ(Samir Fejzic)の7枚目のアルバムとなる 『Strast』(2020年)。彼が敬愛するムガーム・ジャズの巨匠ヴァギフ・ムスタファザデを思わせる(1)「Passion」から、芳醇なオリエンタル・ジャズの香りが漂う絶品だ。

  • 2022-11-01
  • 2022-10-31

“ムガーム・ジャズ”の立役者。テロに没した音楽家ラフィク・ババーエフと今も色褪せない名曲たち

1960年代になってアゼルバイジャンで正式にジャズが解禁されると、その後の10年間にわたってこの国の即興音楽は大きな発展を遂げた。その中心にいたのはピアニスト/作曲家のヴァギフ・ムスタファザデ(Vagif Mustafazadeh, 1940 - 1979)だが、もうひとり、ラフィク・ババーエフ(Rafiq Babayev, 1937 - 1994)も無視できない存在である。

  • 2022-10-18
  • 2022-10-10

イスラエル出身ベーシスト、ソ連の労働収容所を生き延びた祖父に触発された新譜『Felix』

イスラエル出身で現在イギリス・ロンドンを拠点に活躍するベーシスト/作曲家ニム・サドット(Nim Sadot)が、第二次世界大戦中にソ連の労働収容所を生き延び、収容所の将校たちの肖像画を描いた亡き祖父にインスパイアされた新作『Felix』をリリースした。アルバム・ジャケットにはその祖父が描いた絵が採用されている。

  • 2022-09-04
  • 2022-09-04

イスラエルの古典音楽にフォーカスしたジャズ・フュージョン。MOAVのデビュー作

『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。

  • 2022-08-10
  • 2022-08-07

仏技巧派ベース奏者エルヴィン・ビロニアン、現代的なカリビアン・ジャズの好盤

フランスを代表する技巧派ベーシスト、エルヴィン・ビロニアン(Elvin Bironien)の2022年新譜『Lueurs』は、マルティニーク出身の鍵盤奏者グレゴリー・プリヴァ、ドラマーのティロ・ベルトロ、そしてキューバからはサックスのリカルド・イスキエルドを迎え、適度なリラックスの中でほのかにカリブ海の風が香る即興の妙技を聞かせてくれる爽快な作品だ。

  • 2022-07-17
  • 2022-07-18

超絶技巧のカーヌーン奏者レヴェント・エルマス、素晴らしくハイレベルなエスノ・フュージョン!

もうめちゃくちゃカッコイイ音楽なんだけど、情報が少なすぎる…。トルコ出身のカーヌーン奏者/ヴォーカリスト/作曲のレヴェント・エルマス(Levent Elmas)の2021年作『Türbülans』。アルバムのタイトルはトルコ語で「乱気流」とのことだが、アーティスト名やバンド名、アルバム名さまざまな組み合わせで検索しても情報はほとんどヒットせず…

  • 2022-07-12
  • 2022-07-10

デンマーク発、アフロビートやクンビアを取り入れた奇妙な中東音楽、Ipek Yolu『Tropical Anatolia』

サズ奏者オルハン・オズグル・トゥラン(Orhan Özgür Turan)を中心としたデンマークの3人組バンド、Ipek Yolu。バンド名はトルコ語でシルクロードのこと。遥か昔ユーラシア大陸を東西に繋いでいた交易の道に喩え、彼らは絹ではなく音楽でユーラシア大陸だけでなく、世界を繋ごうとする。

  • 2022-06-16
  • 2022-06-15

ジャズと中東音楽の魅力的な融合、トルコ出身SSWシネン・エイディネル新作EP『Orient Express』

2022年リリースのEP『Orient Express』でシネン・エイディネル(Sinem Aydıner)というトルコ出身のSSWの音楽を初めて聴いたが、ジャズやフュージョン、ファンクといったブラック・ミュージックと中東地域特有の奇数系変拍子のセンスの良い混合具合で一瞬で好きになってしまった。

  • 2022-06-04
  • 2022-06-04

仏フルート奏者リュディヴィーヌ・イッサンブール、アグレッシヴなジャズ・フルートで魅せる新譜

ジャズとヒップホップの両分野で活躍するフランスのフルート奏者、リュディヴィーヌ・イッサンブール(Ludivine Issambourg)が彼女のバンド、アンチループス(Antiloops)を率いて制作した新譜『Supernova』。ジャケットやMVでの衣装はなかなかに強烈だが、アグレッシヴなフルート演奏を中心とした音楽の内容は申し分なくかっこいい。

  • 2022-05-02
  • 2022-05-01

ドイツの技巧派女性ドラマー、アニカ・ニルス 疾走するジャズフュージョン

ドイツの技巧派女性ドラマー/作曲家アニカ・ニルス(Anika Nilles)の新譜 『Opuntia』がリリースされた。全曲がアニカ・ニルスのオリジナルのインスト曲で、メトリック・モジュレーションや変拍子を駆使したテクニカルなフュージョン・サウンドと、特にドラムスの演奏においては手数が多く重たいビートを楽しめる好盤だ。

  • 2022-04-30
  • 2022-04-30

ブラジルとジャズを繋ぐ奇跡の歌姫フローラ・プリム、17年ぶりの新作『If You Will』

3月に80歳になったばかりのフローラ・プリムの2022年新譜『If You Will』。前作から実に17年ぶりだが、驚くことに歌も楽曲も全く翳りや衰えは感じられず、変わらずに“フローラ・プリム”としか言い表せない世界観が表現されている。「500 Miles High」などの名曲の再演も!

  • 2022-03-26
  • 2022-03-24

スムースジャズ女性ギタリスト、ジョイス・クーリング19歳のエヴァーグリーンな大名盤『Cameo』

米国の女性ギタリスト/作曲家ジョイス・クーリング(Joyce Cooling)のデビュー作である『Cameo』。特に1曲目「It's You」での複雑ながらスムースで美しいギターのコードワークや表現力豊かなソロ、Viva Brasilのクラウディオ・アマラル(Claudio Amaral)の伸びやかなヴォーカルには心を大いに射ち抜かれた。