- 2025-11-19
- 2025-11-18
マケドニアの伝統音楽の新解釈。サノス・スタヴリディス新作『fygame』
ギリシャのアコーディオン奏者/作曲家サノス・スタヴリディス(Thanos Stavridis)と彼のバンド、Drom の新作『fygame』は、ギリシャ北部のマケドニア地域を中心に、バルカン半島の伝統的な民俗音楽を基調とし、ドラムスやエレクトリック・ベース、エレクトリック・ギターなど現代的な楽器の要素も加えたダンス向けのアレンジで仕上げられた作品。
ギリシャのアコーディオン奏者/作曲家サノス・スタヴリディス(Thanos Stavridis)と彼のバンド、Drom の新作『fygame』は、ギリシャ北部のマケドニア地域を中心に、バルカン半島の伝統的な民俗音楽を基調とし、ドラムスやエレクトリック・ベース、エレクトリック・ギターなど現代的な楽器の要素も加えたダンス向けのアレンジで仕上げられた作品。
ロンドンを拠点とする気鋭のジャズ・カルテット、ダイナソー(Dinosaur)のリーダーとして知られ、そのデビュー・アルバム『Together, As One』(2017年)がマーキュリー賞にノミネートされたことで知られるトランペット奏者/作曲家のローラ・ジャード(Laura Jurd)がソロ2作目となる新作『Rites & Revelations』をリリースした。
独自の表現の道を歩むチュニジア出身のウード奏者/歌手/作曲家ダファー・ユセフ(Dhafer Youssef)が、ドイツのレーベル、ACTからリーダーとして第一弾となるアルバム『Shiraz』をリリースした。伝統的なアラブ音楽を精神的な神秘とともにジャズの世界と融合させた稀有な音楽家である彼が、さらなる精神的・音楽的深化を見せた美しい作品だ。
フランスを代表するピアニスト/作曲家、ソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)の新譜『Wishes』は、ピアノトリオによる即興表現のもっとも美しい側面を魅せてくれる素晴らしい作品だ。今作はピアノトリオ編成で、共演者にいずれもアメリカ合衆国出身、ベーシストのマーク・ヘリアス(Mark Helias)とドラマーのエリック・マクファーソン(Eric McPherson)を迎えての初の録音となっている。
ブラジルのベテラン・ピアニスト、ファビオ・トーレス(Fábio Torres)と、若手ドラマーのカイナン・メンドンサ(Cainã Mendonça)のデュオによる『Derivas』は、軽やかなブラジリアン・ジャズに魅了される良作だ。アルバムには7曲が収録されており、全曲が二人のオリジナル。
2024年にレニーニ(Lenine)とマルコス・スザーノ(Marcos Suzano)によるブラジル音楽史に輝く名盤『魚眼』(1993年)をトリビュートして世間を驚かせたギタリスト/SSWのバジ・アサド(Badi Assad)が、またまた最高のクオリティの新譜『Parte de Tudo Isso』を届けてくれた。MPB1の大物たちも参加した今作は、高名なクラシックギタリストである二人の兄とはまた異なる音楽表現の道を歩む彼女のキャリアの集大成的な作品に仕上がっている。
イスラエルのシンガーソングライター/マルチ奏者トム・コーエン・ショシャン(Tom Cohen Shoshan, ヘブライ語:תום כהן שושן)の新作『כאבי כמיהה』(日本語訳:『渇望の痛み』)が素晴らしい。ジャズ、クラシック、ブラジル音楽、プログレッシヴ・ロックといった様々なジャンルの音楽からの影響を感じさせる作編曲で、ピアノを中心に据え、適度なエレクトロニックも交えた洗練されたサウンドと、彼の自然体のヴォーカルが組み合わさって美しい音風景が繰り広げられる。
中部アフリカ、コンゴ民主共和国の首都キンシャサを拠点とするバンド、ジュピター&オクウェス(Jupiter & Okwess)の2025年の新譜『Ekoya』。アフリカの伝統的なリズムにロック、ファンクといった要素を織り交ぜて国際的な人気を博した彼らが、2020年の南米ツアー中に見舞われたパンデミックによりツアー後にメキシコ滞在を余儀なくされ、ラテンアメリカの文化の影響を受けながらメキシコで録音されたのが本作だ。
パトリシア・ブレナン(Patricia Brennan)という音楽家が放つ無限のインスピレーションには、毎度本当に驚かされる。彼女の2025年新譜『Of the Near and Far』を一聴すれば、このメキシコ出身、NYを拠点とするヴィブラフォン奏者/作曲家の才能がいかに特異なものであるか分かるだろう。今作は弦楽カルテットも加えた(指揮者を含めて)11人という広めの編成で、ジャズとも現代音楽ともつかないような、これまでに聴いたこともない音楽を奏で、耳を最高に楽しませてくれる。
好き0ホジェリオ・カエターノ新譜『Regional do Caetano』 ブラジルを代表する7弦ギタリストであり作曲家のホジェリオ・カエターノ(Rogério Caetano)が、ショーロに根差した新譜『Regional do Caetano』をリ […]
イスラエル出身、ニューヨークを拠点に活動するギタリスト/作曲家のナダフ・レメズ(Nadav Remez)のアルバム『Summit』は、イスラエルとアメリカの幅広い年代のメンバーからなるクインテットで硬派な”イスラエル・ジャズ”を聴かせてくれる好盤だ。
デンマークのインストゥルメンタル・セクステットであるサンボーン(Sunbörn)と、イタリアのDJ/プロデューサーClap! Clap!(本名:Cristiano Crisci)がタッグを組み、「グローバルカルチャーとソニック・フュージョンの鮮やかな祝典」を体現する作品『Earth Is Begging』。サンバもアフロビートもファンクもジャズも飲み込み、強烈なダンス・ミュージックを展開する良盤だ。
その実力と表現力について、世界が認めたブラジル新世代のデュオ、ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアレス(Vanessa Moreno & Salomão Soares)が、11月下旬に遂に初来日を果たす。会場はビルボードライブ横浜だ。▶︎ ヴァネッサ・モレーノ & サロマォン・ソアレス × マルセロ木村 ~Brasil meets Brasil in Japan!~【ビルボードライブ横浜】(1日2回公演)2025/11/27(木)1stステージ 開場16:30 開演17:30 / 2ndステージ 開場19:30 開演20:30
フランス・ニーム出身の鍵盤奏者ローラン・クーロンドル(Laurent Coulondre)、フランス海外県グアドループ出身の打楽器奏者アーノウ・ドルメン(Arnaud Dolmen)、そして同じくフランス海外県マルティニーク出身のピアニストグレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)のトリオによるアルバム『The Getdown』。それぞれが輝かしい経歴を持ち、フランスの若手〜中堅の中でもトップクラスに世界的知名度を誇る3人による新たなジャズ。