2025
2025年
- 2026-09-26
- 2026-09-24
モントリオールの多文化性を映す5人組、Zalam Kao デビュー作『Tou Lumin』
ブラジル、アルゼンチン、ハイチ、チュニジアなど、異なる文化的背景を持つ若い音楽家たちによってカナダ・モントリオール(モンレアル)で結成された5人組、ザラム・カオ(Zalam Kao)。『Tou Lumin』は、2025年10月にリリースされた彼らにとって最初のアルバムだ。
- 2026-09-15
- 2026-09-14
山の上のディスコへようこそ。ここでは、何も考えずにただ音楽を聴き、踊ればいい──Cavolo Nero『Mountain Disco』
“サイケデリック・グルーヴ”を掲げるオランダ・ユトレヒトの6人組バンド、カーヴァロ・ネーロ(Cavolo Nero)による初のフル・アルバム『Mountain Disco』。山の中にある架空のクラブ「Mountain Disco」では、アフロビートも、ファンクも、ディスコも、クンビアも、サイケデリック・ロックも関係なく、ただ音楽が鳴っている。日常のことはいったん忘れて、踊る──そんな幸せな場所が、このアルバムのテーマだ。
- 2026-09-08
- 2026-08-23
微分音だらけの原始スープ的音楽。テルアビブの鬼才イタマール・クルーガー新譜『Primordial Soup』
トルコ系サイケデリック・ロック・バンド、Şatellites(シャテライツ)の創設者として知られるマルチ器楽奏者/作曲家イタマール・クルーガー(Itamar Kluger)が、自身のソロ・プロジェクト「Eje Eje」名義のデビュー作『Primordial Soup』をリリースした。洋の東西を問わず幅広い音楽を混合した音楽性は、生命発生の起源「原始のスープ」を意味するアルバム・タイトルに象徴されている。
- 2026-09-01
- 2026-09-01
LAの創造的ジャズ・シーンを再定義するマウリシオ・モラレス&アダム・ハーシュ、初の共作アルバム
メキシコ出身で現在はロサンゼルスを拠点に活動するベーシスト/作曲家マウリシオ・モラレス(Mauricio Morales)と、アメリカ合衆国出身のピアニスト/作曲家アダム・ハーシュ(Adam Hersh)による初の共作アルバム『Between Dreams & Twilight』。2025年11月に発表された本作には、ギタリストのマイク・モレノ(Mike Moreno)、ヴィブラフォン奏者のウォーレン・ウルフ(Warren Wolf)、そしてドラマーのゲイリー・ノヴァク(Gary Novak)に加え、ストリングス・アンサンブルのローグ・レモン・コレクティヴ(Rogue Lemon Collective)も参加している。
- 2026-07-20
- 2026-07-19
恋愛も映画も、戦争も政治もリアルに捉えるブラジル新世代SSWデュオ。ソフィア・シャブラウ&フェリピ・ヴァケイロ
2020年代ブラジル・インディーを代表する二人の気鋭シンガーソングライター、ソフィア・シャブラウ(Sophia Chablau)とフェリピ・ヴァケイロ(Felipe Vaqueiro)が出会い意気投合、2025年10月にリリースしたアルバム『Handycam』。MPBやトロピカリアに通ずるサイケロックを基調に、親密で文学的なソングライティングによって恋愛や友情といった身近な感情から、戦争やメディアのあり方までを描いた、要注目の作品となっている。
- 2026-07-05
- 2026-07-06
パレスチナ系ヨルダン人シンガー、Zeyne が描く「帰還」の物語。現代アラビアン・ポップの傑作『AWDA』
「AWDA(عودة)」とは、アラビア語で「帰還」を意味する。 だが、パレスチナ系ヨルダン人シンガー、ゼイン(Zeyne)のデビュー・アルバム『AWDA』が描く「帰還」は、単に故郷へ戻ることだけではない。自分自身を見失った先で、もう一度「本来の私」を取り戻すこと──その精神的な旅路こそが、この作品の核となっている。
- 2026-06-11
- 2026-06-10
コンゴ出身、ジョナサン・ンヴィタの驚くほど活力に満ちたアフロ・ジャズ。最高のデビュー作『Mosisa』
コンゴ民主共和国の首都キンシャサ出身、現在はカナダ・トロントを拠点とするシンガーソングライター/ギタリスト、ジョナサン・ンヴィタ(Jonathan Nvita)のデビューアルバム『Mosisa』は、コンゴの伝統的なリズムにリンガラ語の歌詞といった活気に満ちたアフリカのルーツと、彼がトロントで培った洗練されたジャズの影響が融合した稀有な作品だ。アルバムの核となるのはアフリカの精神性、共同体の記憶、家族への敬意などであり、近年のアフリカン・ジャズ/ワールド・ジャズの中でも非常にアイデンティティ意識の強い作品といえる。
- 2026-06-04
- 2026-06-03
チュニジア民族音楽メズウェドを電化! 鬼才 Ammar 808 が放つ衝撃作『Club Tounsi』
北アフリカ・チュニジア出身、現在はデンマークを拠点とするプロデューサー、アマール808(Ammar 808)の最新作『Club Tounsi』(2025年)が面白い。彼はこれまでに北アフリカやインドをテーマにアルバムを制作してきたが、今作は故郷であるチュニジアのメズウェド(Mezwed, Mezoued)という伝統音楽および同名のバグパイプに似た伝統楽器にフォーカス。アラビックな響きのメズウェドや打楽器を大胆に電子サウンドに組み込み、独特の訛りをもった個性的なエレクトロ・ミュージックを作り上げている。
- 2026-05-30
- 2026-05-30
セネガル系SSWアワ・リー、四元素を主題としたスピリチュアルな新譜『Essence and Elements』
セネガルにルーツを持つフランス出身シンガーソングライター、アワ・リー(Awa Ly)の『Essence and Elements』(2025年)。大地、水、風、火の“四元素”をテーマに、4つのパートでそれぞれ異なるプロデューサーを迎えてのコンセプチュアルな作品だ。
- 2026-05-28
- 2026-05-27
歌手ローズマリー・スタンドレー&チェロ奏者ドム・ラ・ネナのデュオ第3弾!『Nuées ardentes』
フランス出身の歌手ローズマリー・スタンドレー(Rosemary Standley)と、ブラジル出身のチェリスト、ドム・ラ・ネナ(Dom La Nena)によるデュオ・プロジェクト、バーズ・オン・ア・ワイア(Birds on a Wire)。2014年に初作『Birds on a Wire』をリリースして以降、それぞれのソロ活動と並行して『Ramages』(2020年)など断続的に、そして丁寧に音楽活動を継続してきた彼女らが、第3作目となるアルバム『Nuées ardentes』をリリース。
- 2026-05-15
- 2026-05-15
素朴で幻夢的な音空間が素敵、ブラジル北東部出身SSW/マルチ奏者ナイロン・イーゴル 初アルバム
ブラジル北東部アラゴアス州マセイオ(Maceió)出身のシンガーソングライター/マルチ奏者のナイロン・イーゴル(Nyron Higor)が2025年にリリースした、初のフルレンス・アルバム『Nyron Higor』。ブラジル北東部の伝統音楽に根差しながら、現代的なベッドルーム・ポップの心地よさに包まれたサウンドを届けてくれる良作だ。
- 2026-05-12
- 2026-05-11
モロッコとアンダルシア そのルーツの深淵を探る、魅惑のアラビック・フラメンコ
モロッコ・カサブランカ出身のウード奏者/作曲家アラア・ズイテン(Alaa Zouiten)は、アラブ古典音楽を学び演奏していたが、パコ・デ・ルシアの音楽をきっかけにフラメンコに傾倒したという経歴の音楽家だ。2015年以降、彼はスペインのアンダルシア地方(特にグラナダ)を拠点にフラメンコを学び、ウードでフラメンコを演奏し、さらに自身のルーツであるモロッコの音楽とフラメンコを融合するという独自の表現を磨いてきた。
- 2026-05-08
- 2026-04-18
フルート奏者イタイ・クリス、NYの名手たちと繰り広げる軽やかなジャズ
イスラエル出身で現在はニューヨークを拠点とするジャズ・フルート奏者/作曲家イタイ・クリス(Itai Kriss)の『Daybreak』は、彼らしい軽やかさでジャズのリード楽器としてのフルートの素晴らしさを印象付ける、良質な作品だ。アルバムは夜明けから日没までの一日の流れを12の楽曲で表現。ゴスペルやサンバなどにも影響を受けつつ、多彩な技法で“充実した一日”を送る。
- 2026-04-28
- 2026-04-10
歌とギターの最高峰。ジュリア・シモンイスとアレサンドロ・ペネッシによる“ブラジルのセレナーデ”
ブラジルの歌手ジュリア・シモンイス(Júlia Simões)と、7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)による親密なデュオ作『Serenata à Brasileira』。“ブラジルのセレナーデ”というタイトルは完璧だ。ピシンギーニャやカルトーラなど、ブラジル音楽の黄金期を彩った名曲たちは今もなお色褪せない。