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Latin

ラテン音楽

  • 2024-01-07
  • 2024-01-07

スパニッシュ・ミクスチャーを牽引するAmparanoia、ブラスバンドをフィーチュアした新譜

1990年代後半に結成され、スパニッシュ・ミクスチャーのムーヴメントを牽引したバンド、アンパラノイア(Amparanoia)。2008年に一度は解散したが、2017年に再結成。2枚のアルバムをリリースし、そして結成25周年を迎える2022年にはスタジオでブラスバンドのアルティスタス・デル・グレミオ(Artistas del Gremio)と初めて出会った。

  • 2023-11-17
  • 2023-11-16

チェロ弾き語りで名を馳せたSSWアナ・カルラ・マサ、新たなラテン・ルーツの魅力が香る新作『Caribe』

柔らかな感性と卓越した技術のチェロ弾き語りで多くのリスナーを魅了した女性SSW、アナ・カルラ・マサ(Ana Carla Maza)。セルフプロデュースの新譜『Caribe』は驚いたことに、最大時にはセクステット編成で一気に“ラテンジャズ”の作風を前面に押し出してきた作品となった。新曲を中心に、(5)「Astor Piazzola」や(6)「Bahia」などソロで演じた過去作からの楽曲も新たなアレンジが躍動。これまで彼女が見せてこなかった新たな魅力を堪能できるアルバムに仕上がっている。

  • 2023-11-14
  • 2023-11-13

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサによるアメリカ〜カリブの名曲カヴァー集

キューバを代表するドラマー、ルイ・ロペス・ヌッサ(Ruy López Nussa)による新譜『Versiones de La Academia』がリリースされた。今作は彼が指導を務めるハバナにあるキューバ音楽研究所(Cuban Institute of Music)の2009年始動のプロジェクト、「La Academia」のためにアレンジされた著名な楽曲のカヴァー集となっており、お馴染みの名曲をキューバン・ジャズで楽しむことができる。

  • 2023-11-05
  • 2023-11-20

歌手ソフィア・レイとベース奏者ホルヘ・ローダー。魂の共鳴が描き出す豊かな音の風景

アルゼンチン出身の歌手ソフィア・レイ(Sofia Rei)と、ペルー出身のベース奏者ホルへ・ローダー(Jorge Roeder)。20年におよぶ音楽的パートナーシップを築いてきた二人の、初のデュオ作『Coplas Escondidas』がリリースされた。コントラバス1本と歌というシンプルな編成で、南米音楽への愛情溢れるたおやかな音楽を創り上げている。

  • 2023-06-20
  • 2023-09-17

92歳、キューバの歌姫オマーラ・ポルトゥオンド、“人生”を歌う慈愛に満ちた新譜『Vida』

92歳という年齢は、やはり特別に取り上げざるを得ない。歌手としてのキャリアは17歳の頃からだというからもう75年に及ぶのだが、彼女のその驚くべき歌唱力、表現力が国際的に正当に評価されたのはキャリア開始から半世紀後の1997年、67歳の頃だった。きっかけはライ・クーダー(Ry Cooder)がキューバの“忘れられた”老ミュージシャンたちと作り上げた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』だ。

  • 2023-05-23
  • 2023-05-20

ベネズエラの伝統楽器クアトロに革新もたらすミゲル・シソ、多様でハイブリッドな現代ラテンジャズ

2018年作『Identidad』がラテングラミー賞「ベスト・インストゥルメンタル・アルバム賞」を受賞したベネズエラを代表するクアトロ奏者/作曲家ミゲル・シソ(Miguel Siso)。彼が2021年にリリースした3rdアルバム『Itinerante』も、南米音楽とジャズのハイブリッドな魅力に溢れた素晴らしい作品だ。

  • 2023-03-05
  • 2023-03-05

声楽家リア・ナヴィリア・クンチッチのソロデビュー作!ルーツを探求するエレガントな南米音楽

クラシックのソプラノ歌手として活躍するリア・ナヴィリア・クンチッチ(Lia Naviliat Cuncic)は、彼女の初のソロ作『Como una Flor sin Raíces』で自身のルーツであるウルグアイ、チリといった南米の音楽を深く探求し、独自の魔術的かつ優雅な世界観を描いてみせた。

  • 2023-01-27
  • 2023-01-26

オマール・ソーサとチガナ・サンタナ。共通のルーツへの畏敬の念によって結ばれた深淵なデュオ作

キューバのピアニストのオマール・ソーサ(Omar Sosa)と、ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのチガナ・サンタナ(Tiganá Santana)のデュオ・アルバム『Iroko』は、世界的にも稀に見る才能を持つ二人の音楽家による深淵な語らいが垣間見える傑出した作品だ。

  • 2022-11-16
  • 2022-11-14

ルーツ・ミュージックへの探求が糧となったナタリア・ラフォルカデ新作『De Todas las Flores』

ルーツ・ミュージックを自身の表現に取り入れ、近年激良作を連発しているメキシコのシンガーソングライター、ナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)の新作『De Todas las Flores』は、ほぼ自作曲で固められ、これまた彼女のディスコグラフィを代表しそうな素晴らしい作品だった。

  • 2022-09-26
  • 2022-09-25

国境を超えてラテンジャズの俊英達が集ったロクシャナ・アメー新譜『UNÁNIME』

アルゼンチン生まれの歌手/作曲家ロクシャナ・アメー(Roxana Amed)の新譜『UNÁNIME』は、ラテンアメリカやブラジルの作曲家たちのカヴァーを中心に、スペイン、キューバ、ペルー、コロンビア、ブラジルなどから傑出した音楽家たちを招いて制作された多様な作品となった。

  • 2022-09-16
  • 2022-09-12

個性派ピアノ奏者ヨアヒム・ホースリー、思わず楽しくなる“クラシック×アフロ・カリビアン”第二弾!

米国のピアニスト/作編曲家ヨアヒム・ホースリー(Joachim Horsley)の最新作『Caribbean Nocturnes』は、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンなどの西洋クラシックをルンバ、ソン、ズークといったアフロ・カリビアン音楽に持ち込んでしまった野心的なプロジェクトの第二弾だ。

  • 2022-08-21
  • 2022-08-21

コロンビアの若手SSWがテキサスのジャズメンと録音したたおやかな大傑作『From Noche to Night』

コロンビアのシンガーソングライター、ラウラ・オテロ(Laura Otero)が4年間の渡米経験を経てリリースした2nd『From Noche to Night』(2015年)は、バックの演奏陣をテキサス州オースティンのジャズ・ミュージシャンで固めたオーガニックで素晴らしく豊かなヴォーカル作品だ。