- 2024-03-10
- 2024-03-10
才媛J. ラモッタ すずめ、テルアビブでの幼少期の想い出にインスパイアされた傑作新譜『אסולין』
モロッコ系イスラエル人SSWのJ. ラモッタ すずめが、7枚目となるアルバム『Asulin』(ヘブライ語表記:אסולין)をリリースした。2022年作『So I’ve heard』以来積極的に母国語の歌をリリースする彼女だが、今作も全編ヘブライ語でサウンド面でも中東音楽の影響が強くなっている。
ヒップホップ
モロッコ系イスラエル人SSWのJ. ラモッタ すずめが、7枚目となるアルバム『Asulin』(ヘブライ語表記:אסולין)をリリースした。2022年作『So I’ve heard』以来積極的に母国語の歌をリリースする彼女だが、今作も全編ヘブライ語でサウンド面でも中東音楽の影響が強くなっている。
ベネズエラで生まれ育ち、現在はメキシコに住むドラマー/パーカッショニスト/作曲家、オレステス・ゴメス(Orestes Gómez)の新作『Ascendentes』は、ジャズとアフロ・ヒップホップが高度に融合した心地よいアルバムだ。テーマは黄道十二星座で、各楽曲のタイトルにはスペイン語の星座名が付けられている。
「ダーティ・サウス」とも呼ばれる南部のHipHop。グッディ・モブ(Goodie Mob)にはじまり、クランクで一世を風靡したリル・ジョン(Lil' Jon)、グラミー賞アーティスト・アウトキャスト(Outcast)、そして「キング」T.I etc…。超有名ラッパーを多数輩出するサウスHipHop界。その中で今注目したいのがこのソースウォーカ(Sauce Walka)だ。
カメルーン系フランス人のラッパー/プロデューサー、ジェイムス・BKS(James BKS)のデビューアルバムである二部作『Wolves of Africa』は、アフリカン・ディアスポラである彼が多くのミュージシャンを迎えてそのルーツを探ろうとするアフリカ系ヒップホップの傑作だ。2022年にリリースされた『Part 1/2』、そして2023年リリースの第二弾『2/2』ともに素晴らしい内容で、ここでまとめて紹介したい。
クールなサウンドを打ち出していた当時のニュースクールにおいて、これだけフィジカル重視の前のめりなマイクリレーを敢行したユニットも珍しい。「これが俺たちのニュースクールだ!」と言わんばかりの熱量で席巻した問題児達。その中心にいたのは他でもないラップモンスター、バスタ・ライムス(Busta Rhymes)である。
米国のクラリネット奏者、デヴィッド・クラカウアー(David Krakauer)が放つ最高に気分がアガるクレズマー・パーティ・ミュージック!中東欧のアシュケナージ系ユダヤ人の器楽音楽であるクレズマーを大胆に進化させてきたイノベーターによる新作『Mazel Tov Cocktail Party!』は、世界的パンデミックの時代を乗り越え、再び大勢で集い、歌い踊ることが可能になった世の中を最高にファンキーでヒップ&ポップな音楽で心の赴くままに祝福する。
8月。新進気鋭のラッパー、Sideshow(サイドショー)の新作がリリースされた。現在のHipHopシーンを席巻するトラップとは一線を隠す彼の硬派なラップミュージックの背景に存在するアンダーグラウンドHipHopの重要人物の数々。本稿ではSideshowの新作『2MM DON'T JUST STAND THERE!』の紹介とともに、触れるべきアンダーグラウンドHipHopの今を体現する関連アーティストを紹介。
ナイジェリアのヴォーカリストJazzZと、ジンバブエのプロデューサーTentenの共同プロジェクトによる初のリリース『Absinthe』。ジャズ、R&B、ヒップホップ、ソウルなどの影響がバランスよく織り込まれたそれぞれ短めの14のトラックはどれも清涼で洗練されており、心地よい時間へとリスナーを誘う。
Funk、Jazz、HipHop、R&B、アフロビート…様々な音楽をジャンルレスに横断し、その独特のグルーヴで唯一無二の存在感を放つマルチアーティスト/ベーシスト、ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)が今年ブルーノートから新作を発表した。本稿では多様なンデゲオチェロの作品群を改めてフィーチャー。デビュー30周年を迎える彼女のキャリアを振り返るとともに、これから彼女の音楽に触れる人は是非自分だけのお気に入りの一枚を見つけて欲しい
EVISBEATS(エビスビーツ)の最新作『That's Life』が5月24日にCD / CASSETTE / LP の3フォーマットでフィジカル化される。本サイトでも何度も取り上げているJ・ラモッタ・スズメをゲストに迎えるなど、盟友・Nagipanと共作した前作『PEPE』も非常にクオリティの高い作品であったし、2012年のMix作品『Sletchbook』も(一部ボーカル曲はあるものの)インスト作品という観点では素晴らしいものであった。だがしかし本作ではそれらのクオリティに加え、タイトル『That's Life』に込められた諦念にも似た明確なメッセージによって、作品としてより強固なものになったと言える。
UK現行ジャズを代表する作曲家/鍵盤奏者/MC/プロデューサーのアルファ・ミスト(Alfa Mist)の5枚目のアルバム『Variables』。トランペット、ローズピアノ、ギター、細かく刻むドラムスなどを軸にグルーヴを作る。その根底には地下水のようにヒップホップのビートメイキングが流れているが、無機質なループはなく、自由な即興演奏を重視しライヴバンドとしての生々しいフィーリングが終始一貫している。
米国のハープ奏者/作曲家、ブランディー・ヤンガー(Brandee Younger)の新譜『Brand New Life』がリリースされた。今作はマカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)をプロデューサー、ドラマーとして迎え、ジャズ・ハープの先駆者ドロシー・アシュビー(Dorothy Ashby, 1932 - 1986)への敬意を全面的に表した作品になっている。
マジックナンバー「3」が揃った2023年3月3日の初期作サブスク解禁、そしてその記念すべき日を見ることなく旅立ってしまったトゥルーゴイ・ザ・ダヴ(Trugoy the Dove)の訃報。改めて偉大なるHipHopアーティスト、デ・ラ・ソウルを今ここで振り返らなければならない。
米国の気鋭トランペット奏者、シオ・クローカー(Theo Croker)の新作EP『By The Way』がリリースされた。今作は南ロンドン出身の女性ヴォーカリスト、エゴ・エラ・メイ(Ego Ella May)やDJ/プロデューサー/打楽器奏者のD’LEAUを全面的にフィーチュアし、ネオソウルの心地良さを纏った作品となっている。