- 2024-12-19
- 2024-12-18
北東部音楽のヒロイン、ルーシー・アウヴェスが新譜で描き出す現代のフォホー
2024年末にリリースされたルーシー・アウヴェスの新作『Gato do Mato』には、ほぼすべてが彼女のオリジナルである10曲が収録されている。現代的なサウンド・デザインだが、根幹にあるのはブラジル北東部の音楽であるフォホーだ。アルバムタイトルは“ヤマネコ”を意味し、ルーシーは自分自身を山猫のイメージと重ね合わせている。
2024年末にリリースされたルーシー・アウヴェスの新作『Gato do Mato』には、ほぼすべてが彼女のオリジナルである10曲が収録されている。現代的なサウンド・デザインだが、根幹にあるのはブラジル北東部の音楽であるフォホーだ。アルバムタイトルは“ヤマネコ”を意味し、ルーシーは自分自身を山猫のイメージと重ね合わせている。
ビアンカ・ジスモンチとのデュオ“Gisbranco”の活動などで知られるピアニスト/歌手のクラウヂア・カステロ・ブランコ(Claudia Castelo Branco)の新作『Viva Sivuca』は、その名のとおりブラジルを代表する音楽家シヴーカ(Sivuca)へのトリビュート・アルバムだ。楽曲は単なるシヴーカのありきたりなカヴァーではなく、クラウヂアによって原曲の良さを活かしつつ新たな解釈が加えられており、とても聴きごたえのある作品となっている。
ブラジルのピアニスト、サロマォン・ソアレス(Salomão Soares)とパーカッション奏者ゲゲ・メデイロス(Guegué Medeiros)によるデュオ・アルバム『Baião de Dois』。自由奔放で豊かな創造性のサロマォン・ソアレスのピアノと、ここではザブンバ(ブラジル特有の打楽器)に専念するゲゲ・メデイロスの至福のセッションがたっぷりと楽しめる作品で、取り上げられた楽曲はブラジル北東部音楽「バイアォン」をテーマに選曲されたカヴァーが8曲。
オホス・デ・ブルッホで新たなワールドミュージックの形を提示してみせたDJ Pankoが次に考えたのは、ブラジルの多彩なリズムと、ジプシーたちの魔法のようなバルカン音楽と、スペインが誇るフラメンコ音楽をエレクトロニカやVJと融合させることだった。