サンバ作曲家エドゥアルド・グヂンによる“非サンバ”楽曲集
音楽活動55周年を迎えたブラジルのギタリスト/作曲家のエドゥアルド・グヂン(Eduardo Gudin)の18枚目となる新譜『Valsas, choros e canções』は、その名の通りヴァルサ(ワルツ)、ショーロ、カンサォン(歌)というブラジル音楽の真髄を極めた絶品。今作ではヴォーカル、ギター、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラという室内楽的な編成で従来サンバの作曲家としてのイメージの強かったエドゥアルド・グヂンのもうひとつの側面に脚光を当てている。
収録された13の楽曲にサンバはないが、サウダーヂ成分の強いエドゥアルド・グヂンらしく、控えめながら胸に響くメロディーとハーモニーの芸術家気質に溢れた音が続く。ヴァイオリニストのレラ・シモインス(Léla Simões)、ピアニストのナイラ・ガロッタ(Naila Gallota)の二人は随所で優しいヴォーカルも担当し、温かく幸せな木漏れ日の中へと誘う。
ゲストにバンドリンのホーネン・アウトマン(Ronen Altman)、ハーモニカのフェルナンド・ゴールデンベルグ(Fernando Goldenberg)、そしてヴォーカルのヘナート・ブラス(Renato Braz)が参加。
Eduardo Gudin – guitar
Léla Simões – violin, viola, vocal
Naila Gallota – piano, vocal
Ronen Altman – bandolim (2, 8)
Fernando Goldenberg – harmonica (4)
Renato Braz – vocal (10)