- 2025-07-05
- 2025-07-05
注目のインドネシア男女ギターデュオ Dua Empat、類稀な感性でボサノヴァやジャズを融合する清涼な新作
インドネシア・ジャカルタの男女ギター・デュオ、ドゥア・ウンパ(Dua Empat)の新作『Dua Empat』がとても心地よい。音楽性はボサノヴァやサンバを経由したジャズのサウンドが特徴的で、多数のゲスト・ヴォーカリストも迎えて涼しい音楽の風を運んでくれる、素敵な作品だ。
インドネシア・ジャカルタの男女ギター・デュオ、ドゥア・ウンパ(Dua Empat)の新作『Dua Empat』がとても心地よい。音楽性はボサノヴァやサンバを経由したジャズのサウンドが特徴的で、多数のゲスト・ヴォーカリストも迎えて涼しい音楽の風を運んでくれる、素敵な作品だ。
傑出した新世代のシンガーソングライターであり、パーカッシヴな演奏が高く評価されるギタリストであり、ブラジル北東部(ノルデスチ)の音楽シーンで独自の存在感を示すアーティストであるジョシアラ(Josyara)による3枚目のアルバム『AVIA』がリリースされた。物語を紡ぐように流れる全10曲はどれも素晴らしく、アフロブラジル音楽の新たな傑作と呼ぶべき高い完成度を誇る作品だ。
これはとんでもない傑作だ。2017年にジョヴァンニ・イアシ(Giovanni Iasi)とのデュオでデビューし、称賛を浴びたブラジルのSSW/ギタリストのペドロ・イアコ(Pedro Iaco)は、2025年の新作『Sangria』で、単なるエンターテインメントとしての音楽に留まらない哲学や精神性を備えた限りなく美しい世界観を見せ、彼のアーティストとしての真髄を深く掘り下げている。
ブラジルのシンガーソングライター/マルチ奏者のアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)がソロとしては4枚目となる新作アルバム『Aldeia Coração』をリリースした。ブラジルの多様な伝統・近代音楽や、世界中の才能溢れる音楽家たちから影響を受けながら、独自の音楽観や表現技法を築いてきた稀代のアーティストの究極的な到達点であると同時に、まだまだ可能性に満ちた未完の大器の現在地とも思える余白を残す、限りなく興味深い傑作だ。
カーボベルデ出身ポルトガル在住の歌手ナンシー・ヴィエイラ(Nancy Vieira)と、ブラジル・リオデジャネイロ出身ポルトガル在住のSSWフレッヂ・マルチンス(Fred Martins)のデュオ作『Esperança』がリリースされた。基本的にギターと歌のみという最小限の編成で、カーボベルデの“ソダーデ”と、ブラジルの“サウダーヂ”(いずれも日本語では“郷愁”が近しい言葉とされる)が交叉する、普遍的で美しいアルバムだ。
ブラジル音楽のマスター・ピースのひとつである『Feminina』(1980年)から45年。イノベーター、ジョイス・モレーノ(Joyce Moreno)は新作『O Mar é Mulher』で、再び彼女の原点に立ち返った。確かにその声は相応の年輪を刻んでいるが、ガットギターやピアノ、パーカッションによるサウンドは軽やかで瑞々しいまま、どういうわけか今も当時と似た課題を繰り返し抱える現代社会を抽象的に捉えるシンガー・ソングライターという芸術家の立場と役割を鋭く示す、近年の音楽作品の最高傑作とも思える輝きを静かに放つ。
ニューヨークを拠点とする男女デュオ、ソフィ・タッカー(Sofi Tukker)が、2024年の前作『BREAD』の“ジャズ風の別人格”と呼ぶ新譜『butter』をリリースした。今作は『BREAD』収録曲の再構築が中心となっており、彼らのアイデンティティであるEDM1から一歩離れ、ブラジル音楽への深いリスペクトを根底に持つオーガニックなサウンドが特長で、ブラジルからは人気SSWのシウヴァ(Silva)やセウ・ジョルジ(Seu Jorge)、リニケル(Liniker)といったゲストを迎え、彼らの新境地を見せている。
ブラジルのSSW、ジャジザ(Jadsa)の2ndアルバム『big buraco』がリリースされた。非凡な才能で驚かせたデビュー作『Olho de Vidro』(2021年)から4年、今作はプロデューサーにリオの鬼才アントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)を迎え、前作からより洗練・深化した極上のサウンドを聴かせてくれる傑作だ。
現代ブラジル至高の歌手、モニカ・サウマーゾ(Mônica Salmaso)。現在の世界における最も優れたピアニストの1人、アンドレ・メマーリ(André Mehmari)。⎯⎯ 圧倒的才能を持つこの2人が、「ミルトン・ナシメントのトリビュート」と「『ELIS & TOM』の再現」という、最も瑞々しく芳醇な2つの共演の成果を披露するために日本へやってくる。
アレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andres)にとってキャリア初期の最重要作品であり、同時に近年のブラジル音楽/ミナス音楽の最重要マイルストーンでもあった2012年のアルバム『Macaxeira Fields』から10年が経ち、その足跡の確かな大きさを振り返るときが来たようだ。
近年のブラジル音楽における最重要作といえる名盤が、リリースから10年以上を経過した2024年末にようやくサブスクで聴けるようになった。ブラジル・ミナスジェライス州出身のシンガー・ソングライター、アレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andrés) の2012年作『Macaxeira Fields』。“ミナス新世代”と呼ばれるムーヴメントを代表する文字通りのエヴァーグリーンな傑作で、作曲、編曲、演奏のどれもが神懸かり的なクオリティで体現された、音楽の素晴らしさを心の底から感じられる必聴盤である。
ブラジル音楽ファンにとっては堪らないアルバムだ。ロサンゼルスの音楽学校ミュージシャンズ・インスティチュートを卒業後ブラジルに戻り、1990年代からの長いキャリアの中でイヴァン・リンス、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、エルザ・ソアレス、シコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメントなど名だたるミュージシャンたちと共演を重ねてきたベテランのドラマー、セルジオ・ヘジ(Sérgio Reze)がついに自身初のリーダー作 『Um Olhar Interior』をリリース。その輝かしい経歴を辿るように、ブラジル史に残る名曲の数々をドラムス、クラリネット、ピアノ、ベースのジャズ・カルテット編成で仕立て上げた。
優れた音楽を発表しながら、商業的に成功せず“異端”(maldito)と呼ばれたセルジオ・サンパイオ(Sérgio Sampaio, 1947 - 1994)への再評価の機運が高まっている。フェリピ・ヂ・オリヴェイラ(Felipe De Oliveira)の新譜『Velho Bandido』もまた、セルジオ・サンパイオへのトリビュートだ。ロックは、サンバの精神は“死んだ”のか?本作は、その答えを探る問題作だ。
ブラジル新世代を代表する存在、チン・ベルナルデス(Tim Bernardes)が、音源としては、2022年の2ndソロ・アルバム『Mil Coisas Invisíveis』以来、自身の音源を発表していなかったチン・ベルナルデスが、約3年ぶりに自身の音源を発表した。2曲入りのシングルで、過去にチン・ベルナルデスが先輩女性歌手に提供したサンバ・カンサォンのセルフ・カバーだ。