- 2024-09-03
- 2024-09-03
新世代のマルチ奏者モーガン・ゲリン、内なる孤独を才気迸るジャズに昇華した新譜
米国のマルチ奏者/作曲家モーガン・ゲリン(Morgan Guerin)がほぼすべての楽器を演奏し作り上げた新作『Tales of the Facade』は、エレクトリック・ジャズ、R&B、ソウル、ヒップホップといった多様な音楽性を内包する新世代のマルチ奏者の才能が詰め込まれたアーティスティックな作品だ。
米国のマルチ奏者/作曲家モーガン・ゲリン(Morgan Guerin)がほぼすべての楽器を演奏し作り上げた新作『Tales of the Facade』は、エレクトリック・ジャズ、R&B、ソウル、ヒップホップといった多様な音楽性を内包する新世代のマルチ奏者の才能が詰め込まれたアーティスティックな作品だ。
アルメニア出身のピアニスト/作曲家のティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)が、構想から5年の歳月をかけて新たなアルバム『The Bird Of A Thousand Voices』を完成させた。今作はアルメニアの古い物語である『Hazaran Blbul』をテーマに、音楽に留まらないトランスメディア・プロジェクトとして発表されており、ティグラン・ハマシアンという天才的アーティストのキャリアを代表するであろう壮大な作品となっている。
スペインのピアニスト/作曲家ダニエル・ガルシア(Daniel García)率いるピアノトリオの新作『Wonderland』が素晴らしい。現代的なジャズ、スペインの伝統音楽、クラシック、ラテン音楽などの折衷的なスタイルである彼の音楽はリズム、ハーモニー、メロディの多様性も特長的で、楽曲ごとに異なる色彩を示す。驚くようなゲストの参加もあり、グローバルなジャズの傑作と言っても過言ではない作品だ。
イタリアのベーシスト/作曲家アレックス・カッレーリ(Alex Carreri)の新譜『a time and a place』は、終始高めのテンションで疾走する感覚が最高に堪らないジャズ/フュージョン作品だ。大半はインストだが、(2)「São Paulo to Bangalore」に現代最高峰のインド系ヴォーカリスト、ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)が参加したり、3曲でトランペットの巨匠ランディ・ブレッカー(Randy Brecker)が参加したりと聴きどころも満載。わかりやすいカッコよさで、万人におすすめできるアルバムと言えるだろう。
米国シカゴの若手サックス奏者/作曲家アイザイア・コリアー(Isaiah Collier)は、ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926 - 1967)やファロア・サンダース(Pharoah Sanders, 1940 - 2022)といったレジェンドたちが現代に蘇ったような素晴らしい音楽を聴かせてくれる。彼が自身のバンド、ザ・チョーズン・フュー(The Chosen Few)とともに録音した2024年の新作『The Almighty』は、想像を絶するほどの凄みすら感じさせる怪作だ。
ブラジル・ミナスジェライス出身のベーシスト/マルチ奏者/SSWフレデリコ・エリオドロ(Frederico Heliodoro)が自身名義の新作EP『Máximos Eventos』をリリースした。ベッドルーム・ポップの繊細さと、高度なジャズの要素がミナス特有の浮遊感に見事に融合した、短いながらも幸福感に溢れた美しい音楽に浸ることができる。
鍵盤奏者ガブリエル・ノーブレガ(Gabriel Nóbrega)率いるブラジルのバンド、シリブリーナ(Silibrina)の3枚目のアルバム『Sonambulando』。ブラジル北東部音楽のレジェンドであるアントニオ・ノーブレガ(Antonio Nóbrega)を父に持ち、優れたアニメーターとしても知られるガブリエルが作編曲をした計8曲は、ジャズ、ファンク、フュージョン、プログレ、メタル、フォホー、フレーヴォ、マラカトゥと豊かな影響が独自の音楽性に凝縮された好盤だ。
ウルグアイを代表する二人の音楽家、ロドリゴ・G・パーレン(Rodrigo G Pahlen)とウーゴ・ファトルーソ(Hugo Fattoruso)のデュオによる新作『Improntas』がリリースされている。ウルグアイ、ひいては南米を代表する音楽家二人が自身の楽曲を中心に、ほかにはビートルズなどカヴァーも交えて奏でる至高の作品だ。
歌手オリアーヌ・ラカイユ(Oriane Lacaille)をフィーチュアしたレユニオン島の音楽・マロヤを受け継ぐフランスのバンド、ボンボン・ヴォドゥ(Bonbon Vodou)の2024年新作EP『Afrodiziak』が素晴らしくヤバい。たった4曲のEPだが、これは必聴だ。多数のパーカッションが生み出す南国のグルーヴ(それは決してマロヤの範疇に留まらない)と、フランス語とレユニオン・クレオール語による新鮮なサウンドが耳を貫き、体を激しく揺さぶる。
スウェーデン出身のドラマー/作曲家、エミール・ブランドクヴィスト(Emil Brandqvist)がソロ名義での新作『Interludes』をリリースした。今作では10名以上の音楽家を迎え、これまで主にピアノトリオ編成で所謂“北欧ジャズ”の人気を極めてきた彼の作曲家としての魅力や深みをより堪能できる作品に仕上がっている。
英国エディンバラを拠点に活動する男女デュオ、エディ・フォーレイ(Edy Forey)のデビューアルバム『Culture Today』が絶品だ。ジャズ、ネオソウル、エレクトロニックなどが抜群のセンスで配合されたサウンドは多くのリスナーに強く訴求することができるだろう。
アルゼンチンを代表するピアニスト、エルナン・ハシント(Hernán Jacinto)の新譜『Gardel』。アルゼンチンらしい透明度の高いアレンジ・演奏で、時代を超えて愛される名曲を語り継ぐ素晴らしい作品だ。(1)「Yira Yira」を除き、ほか全曲がアルゼンチンを代表するタンゴ歌手/作曲家カルロス・ガルデル(Carlos Gardel, 1890 - 1935)の楽曲群のカヴァーで、アルゼンチン音楽界の“英雄”への深いリスペクトを卓越したジャズで表現する作品となっている。
ギタリスト/作曲家ヨハネス・グランロス(Johannes Granroth)率いるフィンランドのバンド、ピーラ(Peela)。彼らの3rdアルバム『Notbad』は、ジャズ、フュージョン、ファンク、ロック、ソウルなどから影響を受けた、最高にグルーヴする良作だ。
好き0R&Bというジャンルがビルボード誌で正式に音楽ジャンルとして使用されてから約80年。HipHop、Popsなど他ジャンルとクロスオーバーしながら進化を続けるR&Bおよびソウルは、これまでにネオ・ソウルやオルタナティブR& […]