- 2025-05-17
- 2025-05-16
アフリカとジャズを再び繋ぐ。セネガル出身ベーシスト、アルネ・ワデ『New African Orleans』
セネガル出身のベーシスト/作曲家アルネ・ワデ(Alune Wade)は、新作『New African Orleans』で、タイトルが象徴するようにジャズの発祥地ニューオーリンズと、アフリカ文化との繋がりを探求している。本作は単なる音楽ジャンルや文化の融合ではなく、アフリカとそのディアスポラの歴史、魂、そしてレジリエンスを讃える対話だ。
セネガル出身のベーシスト/作曲家アルネ・ワデ(Alune Wade)は、新作『New African Orleans』で、タイトルが象徴するようにジャズの発祥地ニューオーリンズと、アフリカ文化との繋がりを探求している。本作は単なる音楽ジャンルや文化の融合ではなく、アフリカとそのディアスポラの歴史、魂、そしてレジリエンスを讃える対話だ。
バスーン(ファゴット)をジャズやロックの領域に持ち込み、ソロ楽器として革新的な役割を果たすことに成功した米国サンフランシスコのバスーン奏者/作曲家のポール・ハンソン(Paul Hanson)の2024年作『CALLIOPE』は驚きに満ちたアルバムだ。プログレッシヴ・ロックの男女デュオであるレイズ・ザ・メイズ(Raze The Maze)とのコラボレーションを軸に、ルスラン・シロタやビリー・コブハムといった大物も参加。エレクトリック・バスーンを手に新たな時代を切り拓いてきた彼の集大成的な傑作となっている。
予測不能な奇妙なポップネスが炸裂する話題作!米国ニューヨーク出身のマルチ奏者ザック・フィリップス(Zach Phillips)と、ベルギー・ブリュッセル出身のシンガー、マ・クレマン(Ma Clément)によるオルタナ・ジャズポップ・ユニット、ファイベル・イズ・グローク(Fievel Is Glauque)による2024年作『Rong Weicknes』。そのオリジナリティは新鮮で突き抜けており、キャッチーでアーティスティックなセンスに脱帽。
米国シアトルのジャズ・ピアニスト/作曲家、ビル・アンシェル(Bill Anschell)の2024年作『Improbable Solutions』。自分にとって名前も演奏も初めて聴くピアニストで、とても瑞々しく若い感性が作曲やサウンドの随所に感じられたので若手かなと思っていたが、なんと1959年生まれの還暦過ぎのベテランだった。
ヴァイオリン奏者/作曲家のアルン・ラママーシー(Arun Ramamurthy)は米国生まれだが、南インドのベンガルール生まれの祖母アージによってカルナティック音楽を学び、その経験からジャズとカルナティック音楽を自然に融合させた独自の道を探求している。彼の新作『New Moon』は同じくインド系のドラマー/タブラ奏者のサミール・グプタと、世界中のトップ・ミュージシャンと共演歴のあるベーシストのデイモン・バンクスとのトリオ作で、独創的なカルナティック・ジャズが悠久の歴史の新たな交叉点を感じさせる内容となっている。
好き1Música Terra(ムジカテーハ)ライターDJ mitsuが選ぶ2024年のベストアルバム。基本、当サイトで紹介してきたもの中心ではありますが、取り上げきれなかった作品もここではPick Up。今年はあれこれ聴き漁るというよりは気に入った […]
アメリカ合衆国のトロンボーン奏者/作曲家ライアン・ケバリー(Ryan Keberle)が率いるバンド、カタルシス(Catharsis)の新譜『Music is Connection』がリリースされた。メンバーにはチリ出身のギターのカミラ・メサ(Camila Meza)、ペルー出身のホルへ・ローダー(Jorge Roeder)、そして米国出身のドラマー、エリック・ドゥーブ(Eric Doob)を擁し、南米音楽からの影響も濃いコンテンポラリー・ジャズ作品に仕上がっている。
2021年のデビュー作『Human Nature』が絶賛され、新世代の有力なボサノヴァ・ミュージシャンとして名乗りをあげたNYのSSWジョン・ローズボロ(John Roseboro)が待望の2枚目となるフルアルバム『Fools』をリリース。メイ・シモネスをはじめブルックリンの実力派の友人たちが強力にジョン・ローズボロをサポートしており、前作でも味を出していた程よい塩梅のユルさはそのままに、アンサンブルの魅力も楽しめる極上の一枚となっている。
レゲエとボサノヴァを60〜70年代のフレンチポップ・テイストで歌うアメリカ合衆国のシンガーソングライター、クロード・フォンテーヌ(Claude Fontaine)の2ndアルバム『La Mer』がリリースされた。“ホンモノ”を求めるなら他を当たった方が良いが、気軽に夏の終わりのアンニュイをいい感じのムードで包み、なんとなくアダルトで小洒落た時間を過ごしたいなら、この作品をおすすめしたい。
タイトルに冠されたアフリカ系アメリカ人の思想家・ジェームズ・ボールドウィン(James Boldwin)。彼にインスパイアされた本作は、近年のアートポップ路線でありながらも、ポリティカルでより人間の内面を炙り出すようなメッセージ性の強い作品に仕上がった。"読む音楽"と呼びたくなる示唆に富んだミシェル・ンデゲオチェロの最新作を紐解いていきたい。
ヴィブラフォンによる音楽を次のレベルへと導く鬼才パトリシア・ブレナン(Patricia Brennan)の新作『Breaking Stretch』は、やはり期待以上だった。今作は3管を含むセプテット編成で、カオスぎりぎりを攻める最高にシビれる音楽をぶちかます。
米国のシンガーソングライター、イングリッド・マイケルソン(Ingrid Michaelson)の2024年新譜『For the Dreamers』。オリジナルだけでなく、「夢はひそかに」の邦題で知られるディズニーの名曲(4)「A Dream Is a Wish Your Heart Makes」、(6)「What a Wonderful World」(この素晴らしき世界)といったカヴァーも丁寧に仕上げられており、ドラムレスの曲が多い構成でリラックスして聴ける作品となっている。
米国のマルチ奏者/作曲家モーガン・ゲリン(Morgan Guerin)がほぼすべての楽器を演奏し作り上げた新作『Tales of the Facade』は、エレクトリック・ジャズ、R&B、ソウル、ヒップホップといった多様な音楽性を内包する新世代のマルチ奏者の才能が詰め込まれたアーティスティックな作品だ。
米国シカゴの若手サックス奏者/作曲家アイザイア・コリアー(Isaiah Collier)は、ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926 - 1967)やファロア・サンダース(Pharoah Sanders, 1940 - 2022)といったレジェンドたちが現代に蘇ったような素晴らしい音楽を聴かせてくれる。彼が自身のバンド、ザ・チョーズン・フュー(The Chosen Few)とともに録音した2024年の新作『The Almighty』は、想像を絶するほどの凄みすら感じさせる怪作だ。