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バンドネオン

  • 2025-03-25
  • 2025-03-08

バンドネオンの未来を示す。ルイーズ・ジャリュの温故知新プロジェクト『Jeu』

フランスの天才バンドネオン奏者ルイーズ・ジャリュ(Louise Jallu)の2024年作『Jeu』。ピアソラの生誕100周年を記念し絶賛された前作『Piazzolla 2021』(2021年)を経て、今作では自身の作曲を中心にシューマンやラヴェル、ブラッサンスといった影響を織り交ぜた多彩なアプローチを見せている。

  • 2025-03-23
  • 2025-03-23

アメリカの燻銀アンサンブル Conjunto Berretin、タンゴの深淵を覗かせる新譜『La Mariposa』

アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドを拠点に20年以上活動するタンゴ・アンサンブル、コンフント・ベレティン(Conjunto Berretin)の2025年新譜『La Mariposa』は、伝統的なアルゼンチン・タンゴを軸に、ジャズやクラシックの音楽的な要素が絶妙にブレンドされたなんとも魅力的な作品だ。

  • 2022-09-12
  • 2022-09-11

魔術的リアリズムへの讃歌。イタリアとラテンアメリカを繋ぐ魔法のような作品『タンゴ・マコンド』

「マコンド」という街の名を聞いて、えも言われぬ憧憬と寂寥を胸のうちに感じる人は多いだろう。ラテン文学の名作『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)で描かれたブエンディア家を中心とした7世代にわたる100年間の盛衰の物語は現実の世界にも大きな影響をもたらしたし、魔術的なラテンアメリカの伝承や、抗争の歴史の末に無秩序なパワーバランスがどういう訳か一定の秩序を築き上げる様は多くの人に深い関心を抱かせたはずだ──人間の営みとは、こうも愚かで愛おしいものなのか、と。

  • 2021-12-09
  • 2021-12-11

ディエゴ・スキッシ・キンテート『Te』:スピネッタの芸術観に触発された類稀なアート・ジャズ

アルゼンチンのピアニスト/作曲家、ディエゴ・スキッシ率いるディエゴ・スキッシ・キンテート(Diego Schissi Quinteto)の2021年新譜 『Te』は、(1)「Árbol」から驚きの連続だ。ジャンルは“ジャズ”か“アヴァンギャルド”か。少なくとも、彼らが分類されがちな“タンゴ”のイメージではない。

  • 2021-06-21
  • 2021-06-19

7弦の巨匠ヤマンドゥ・コスタ率いる国境を越えた稀代のトリオ・アンサンブル

ブラジルの7弦ギターの名手ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)、アルゼンチンのバンドネオン奏者マルティン・スエー(Martin Sued)、そしてポルトガルのギター(伝統的な12弦のポルトガル・ギター)奏者ルイス・ゲレイロ(Luis Guerreiro)の3人がリスボンで録音したトリオ・アルバム『Caminantes』の紹介。