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スピリチュアル

  • 2024-09-26
  • 2024-09-26

エキサイティングな極上サイケ・ソウル。マンチェスターの音楽家ジェイミー・フィンレイ『Sun Dogs』

スピリチュアル・ジャズ、サイケソウル、ファンクなどの要素が混在するイングランド・マンチェスターを拠点とする作曲家/マルチ奏者ジェイミー・フィンレイ(Jamie Finlay)のアルバム『Sun Dogs』。過去10年以上にわたり映画、アート、インタラクティブ・プロジェクトの音楽やサウンドで幅広く活動してきたという彼のデビュー作だ。

  • 2024-08-24
  • 2024-08-24

甦るスピリチュアル・ジャズ! シカゴの至宝アイザイア・コリアー、全知全能への畏敬を表す壮絶な音

米国シカゴの若手サックス奏者/作曲家アイザイア・コリアー(Isaiah Collier)は、ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926 - 1967)やファロア・サンダース(Pharoah Sanders, 1940 - 2022)といったレジェンドたちが現代に蘇ったような素晴らしい音楽を聴かせてくれる。彼が自身のバンド、ザ・チョーズン・フュー(The Chosen Few)とともに録音した2024年の新作『The Almighty』は、想像を絶するほどの凄みすら感じさせる怪作だ。

  • 2024-07-23
  • 2024-07-15

世界最高峰ドラマー、マーク・ジュリアナがたった一人で作り上げた独創的な音楽の世界

米国を代表するドラマー、マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)の新作、その名も『MARK』は、彼の独創的な音楽観を堪能できる作品となった。今作で彼はドラムスやパーカッションだけでなくピアノやシンセ、マリンバやヴィブラフォン、エレクトロニックにスポークン・ワードといったあらゆる表現手段をすべて自ら手がけている。

  • 2024-07-11
  • 2024-07-12

これぞ至高、現代のアフロ・スピリチュアル・ジャズ。Àbáse 新作『Awakening』

ハンガリー出身のマルチ奏者/作曲家サボルチ・ボグナール(Szabolcs Bognár)のプロジェクト、アバセ(Àbáse)の新作『Awakening』がリリースされた。強めのブラジル音楽エッセンスで絶賛された前作『Laroyê』(2021年)と比較すると今作はよりルーツ回帰的で、アフロ・スピリチュアルな生々しいグルーヴを全編に湛えている。

  • 2024-06-10
  • 2024-06-10

ピアニスト/祈祷師ンドゥドゥーゾ・マカティニ、豊穣の女神に捧げる新作『uNomkhubulwane』

2020年に南アフリカ出身者として初めてブルーノート・レコードと契約を交わしたピアニスト/作曲家、ンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)。以来国際的な知名度を高め、その南アフリカの民族的な響きと豊かな抒情性で注目を浴び続ける彼が早くも同レーベルからの3作目となるアルバム『uNomkhubulwane』をリリースした。

  • 2024-03-27
  • 2024-03-28

「聴く」よりも「感じる」。インド出身ガナーヴィヤが贈る、静謐かつ刺激的な音の空間

インド出身の歌手ガナーヴィヤ(Ganavya)の新譜『like the sky I've been too quiet』という作品を聴き、音楽の意味や価値についてあらためて気付かされるリスナーは多いだろう。極めて個性的なアーティストであるガナーヴィヤは、この特別なアルバムで南インドの伝統的な価値観やそこから生じた音楽をスピリチュアル・ジャズやエレクトロニック・ミュージックに手繰り寄せ、アンビエントなテクスチャーで繋ぎ合わせた。

  • 2024-03-04
  • 2024-06-09

アマロ・フレイタス、自然との対話で紡ぐ幽玄な新作『Y’Y』

ブラジルのピアニスト/作曲家アマロ・フレイタス(Amaro Freitas)の新作『Y'Y』は、彼らの文化の根源のひとつであるブラジル北部のアマゾンや先住民族への深い敬意に満ちた表現が印象的だ。アルバムの前半はピアノ(そして声やパーカッション)を通して自己の内面と自然(nature)を繋ぎ対話する内省的な試みであり、後半ではブラジル国外の素晴らしいゲストも迎え、アフロ・ブレジレイロとしての表現を世界に広く解放し共有する。

  • 2023-05-26
  • 2023-05-27

ニュージーランド発スピリチュアル・ジャズ楽団、The Circling Sun デビュー作『Spirits』

20年以上前にその活動を始め、以来常に変化し続けてきたというニュージーランドのジャズ・コレクティヴ、ザ・サークリング・サン(The Circling Sun)が待望のファースト・アルバム『Spirits』をリリースした。サン・ラやファラオ・サンダース、アリス・コルトレーンらを彷彿させるスピリチュアル・ジャズを身上とする9人のミュージシャンと、8人から成るコーラス隊が繰り広げる音楽は非常に空間的かつ刹那的で、身を委ねたくなる心地よさがある。

  • 2023-01-27
  • 2023-01-26

オマール・ソーサとチガナ・サンタナ。共通のルーツへの畏敬の念によって結ばれた深淵なデュオ作

キューバのピアニストのオマール・ソーサ(Omar Sosa)と、ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのチガナ・サンタナ(Tiganá Santana)のデュオ・アルバム『Iroko』は、世界的にも稀に見る才能を持つ二人の音楽家による深淵な語らいが垣間見える傑出した作品だ。