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アメリカ合衆国

  • 2026-02-21
  • 2026-02-20

長引く戦争への苛立ちを激しいポストパンクに乗せる、“憎悪のリクビダートル” Gogol Bordello 新譜

ロシアのウクライナ侵攻は開戦から4年が経つが、いまだに終わりが見えない。そんな状況の中、チェルノブイリ原子力発電所事故によって故郷ウクライナを追われ難民となったユージーン・フッツ率いるゴーゴル・ボルデロ(Gogol Bordello)は、9枚目のアルバムとなる新作『We Mean It, Man!』を2026年2月13日にリリースした。

  • 2026-02-19
  • 2026-02-18

究極的“理系”Jazzユニット「サンゲイザー」が魅せる近未来SFジャズ『Against the Fall of Night』

米国のベーシスト/作曲家/プロデューサー/YouTuberのアダム・ニーリー(Adam Neely)と、ドラム奏者ショーン・クラウダー(Shawn Crowder)によるユニット、サンゲイザー(Sungazer)の2枚目となるアルバム『Against the Fall of Night』は、メトリック・モジュレーションや変拍子の多用といった数学的なアプローチで構築された楽曲群が魅力的な作品だ。

  • 2026-02-09
  • 2026-02-07

南アフリカ出身、NYで活躍する気鋭歌手ナレディ 孤独と向き合う2nd EP

南アフリカ・ヨハネスブルク出身、現在はニューヨークで活動するシンガーソングライター、ナレディ(Naledi)の2nd EP『Darkness, my old friend.』は、アルバムの標題としてもその歌詞を引用するサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)のカヴァー(1)「Sounds of Silence」で幕を開ける。テーマは“孤独(Loneliness)”と、“独りでいること(Aloneness)”の違い、あるいはその両方について。

  • 2026-02-06
  • 2026-02-05

インディー・フォーク、エレクトロニック、ジャズが融合する叙情的音空間。エリー・パールマン新作

イスラエル・テルアビブ出身、現在はニューヨークのマンハッタンを拠点とするギタリスト/シンガーソングライターのエリー・パールマン(Ely Perlman)による2025年作『Everything Should Be』は、ドリーミーなベッドルーム・ポップとジャズを掛け合わせたような白昼夢的サウンドが心地よい作品だ。演奏にはゲストとして彼が所属するバンド「Ursa Major」のリーダーであるベース奏者クリスチャン・マクブライド(Christian McBride)や、イスラエルを代表するピアニストのシャイ・マエストロ(Shai Maestro)なども参加。

  • 2026-02-05
  • 2026-02-05

現代最高峰のヴァイブ奏者ジョエル・ロス、聖書をテーマにした渾身の新譜『Gospel Music』

現代最高峰のヴィブラフォン奏者/作曲家ジョエル・ロス(Joel Ross)の2026年新譜『Gospel Music』は、単なるジャズ・アルバムではない深みを湛える。これはシカゴのブラック・チャーチで育った彼の魂の告白であり、聖書の物語を音の糸で紡ぎ直した、現代の賛美歌集だ。

  • 2026-01-31
  • 2026-01-25

ジュリアン・ラージ新作はジョン・メデスキ参加のアメリカーナ・ジャズ。『Scenes From Above』

米国のギタリスト、ジュリアン・ラージ(Julian Lage)の新作『Scenes From Above』は、彼が2024年末から取り組んでいる“ライティング・スプリント(writing sprint)”の素晴らしい成果だ。短時間──なんと、20分に1曲を書くというルールだった──で集中的に多くの曲を書いた彼は、レコーディングの候補曲を50曲ほどに絞り、プロデューサーのジョー・ヘンリー(Joe Henry)に共有して今回のバンドが強調すべきことは何か、そこに色彩と動きをどう加えられるかについて綿密に打ち合わせたうえでレコーディングを敢行した。

  • 2025-12-20
  • 2025-12-19

シンド人のアイデンティティを探究するホリスティックな現代ジャズ傑作『ڪڏهن ملنداسين』

インド出身のドラマー/作曲家、タルン・バラーニ(Tarun Balani)の2025年新譜『ڪڏهن ملنداسين Kadahin Milandaasin』は、彼の祖父がシンド1からニューデリーへ移住した旅を辿りながら、シンド人としてのルーツとアイデンティティを探究している。カルテットのメンバーにはキューバにルーツを持つトランペット奏者アダム・オファーリル(Adam O’Farrill)、フィンランド出身のギタリストのオーリ・ヒルヴォネン(Olli Hirvonen)、そしてピアノにはインド出身のシャーリク・ハサン(Sharik Hasan)を擁し、多文化が混交した思索的な演奏を聴かせてくれる。

  • 2025-12-16
  • 2025-12-18

多彩な技巧で魅せるフランス出身のギター奏者ミカエル・ヴァレアヌ、”旅”をテーマにした新作

フランス出身、米国NYを拠点に活動するジャズギタリスト、ミカエル・ヴァレアヌ(Michael Valeanu)のトリオによる新譜『Road Songs』。“旅”をテーマに、タイムレスな名曲をメインに演奏する親しみやすいアルバムだ。旅路を共にするトリオのメンバーはチリ出身のドラマー、ロドリゴ・レッカバレン(Rodrigo Recabarren)と、米国のベース奏者ジュリアン・スミス(Julian Smith)。

  • 2025-12-05
  • 2025-12-05

ジョンスコ&デイヴ・ホランド。二人のレジェンドが親密に語り合う傑作『Memories of Home』

積み重ねてきた文化の深み、絆の強さを感じさせる。ジャズの半世紀を支えてきた二人のレジェンド、ジョン・スコフィールド(John Scofield)とデイヴ・ホランド(Dave Holland)の初のデュオ・アルバム『Memories of Home』がECM Recordsからリリースされた。今作では二人が過去に作曲した代表曲や、新たに書き上げた曲を演奏する。

  • 2025-11-24
  • 2025-11-24

ストーリーテラーとしての魅力溢れるジャマイカ出身ベーシスト/SSWラッセル・ホール新譜

ジャマイカ出身のベーシスト/シンガーソングライター、ラッセル・ホール(Russell Hall)の3rdアルバム『Dragon of the South』。ジャズを基調としながらフォーク、アフリカ音楽、カリブ音楽などジャンルを超えてサウンドパレットを拡張した作品で、ベース演奏だけでなくヴォーカリストとしての彼の求道者的な魂を感じさせてくれる。

  • 2025-11-21
  • 2025-11-26

要注目!多文化からの影響を反映した、極めてモダンなジャズ・ラージアンサンブル作品『IN.SIGHT』

オーケストラを率いてのデビュー作である前作『EM.PERIENCE』が絶賛されたドイツ・ベルリンの作曲家/サックス奏者のファビア・マントウィル(Fabia Mantwill)の新作『IN.SIGHT』がリリースされた。前作がアフリカでの経験など外部からの刺激を創造の基調としていたのに対し、今作は彼女の内面的な旅を描き、"inside"と"sight"を組み合わせたタイトルがそれを象徴している。

  • 2025-11-14
  • 2025-11-14

フランスの鬼才ピアニスト、ソフィア・ドマンシッチ 繊細かつ知性的な新ピアノトリオによる新作

フランスを代表するピアニスト/作曲家、ソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)の新譜『Wishes』は、ピアノトリオによる即興表現のもっとも美しい側面を魅せてくれる素晴らしい作品だ。今作はピアノトリオ編成で、共演者にいずれもアメリカ合衆国出身、ベーシストのマーク・ヘリアス(Mark Helias)とドラマーのエリック・マクファーソン(Eric McPherson)を迎えての初の録音となっている。

  • 2025-11-02
  • 2025-10-27

星座を五度圏にプロットし生まれた、革新的ジャズ。鬼才パトリシア・ブレナン新譜

パトリシア・ブレナン(Patricia Brennan)という音楽家が放つ無限のインスピレーションには、毎度本当に驚かされる。彼女の2025年新譜『Of the Near and Far』を一聴すれば、このメキシコ出身、NYを拠点とするヴィブラフォン奏者/作曲家の才能がいかに特異なものであるか分かるだろう。今作は弦楽カルテットも加えた(指揮者を含めて)11人という広めの編成で、ジャズとも現代音楽ともつかないような、これまでに聴いたこともない音楽を奏で、耳を最高に楽しませてくれる。