フランスのバンド、DAÏDAの2018年リリースのデビュー盤『La légende de Daïdarabotchi(ダイダラボッチの伝説)』は、近年のプログレッシヴ・ジャズの中でも特に興味深い作品だ。
5人編成のジャズバンドであるDAÏDAのサウンドの核はドラム奏者のVincent Tortiller。近年流行りの解像度の高いドラムスは、マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)を彷彿とさせる。
主にソロをとるのはギターのAntonin Fressonと、トランペットのAlexandre Hérichon。
キーボードは派手さはないが、空間的な音色でサウンドに厚みを持たせている。
おすすめは2曲目の「Murmuration」。ドラマーのVincent Tortillerによる人力ドラムンベースに耳を奪われる。
『ダイダラボッチの伝説』というアルバムタイトルは、おそらくジブリ映画『もののけ姫』の影響だろう。
6曲目には「Kodama」という曲もあり、日本人としてはなんとなく親近感が湧いたりもする。
DAÏDA:
Alexandre Hérichon (トランペット)
Joran Cariou (キーボード)
Antonin Fresson (ギター)
Samuel F’Hima (コントラバス)
Vincent Tortiller (ドラムス)
Guest:
Lucile Chriqui (ヴォーカル)