2019年のエレクトロ・スウィングを代表する一枚
TAPE FIVE を取り上げた前回の記事に続き、エレクトロ・スウィングの最近作を。
今回紹介するのはUKのプロデューサー/作曲家、ジェイミー・ベリー(Jamie Berry)の最新作『Light up the Night』。エレクトロ・スウィングのジャンルにおいては最も有名なアーティストのひとりだ。
これまでの彼のアルバム同様に、ヴォーカルにはオクタヴィア・ローズ(Octavia Rose)を迎え、自然と体が踊り出す王道のエレクトロ・スウィング作品に仕上がっている。
ジェイミー・ベリーのサウンドは“King of Electro Swing”の異名通り、1930年代に大流行したスウィング・ジャズと、現代の重厚なベースラインとバスドラムに支えられたダンスミュージックの完璧な融合だ。
過去には代表曲「Delight」が著名なユーチューバーに許可なく使用されていることが判明し巨額の損失を被ったというが、本作ではエレクトロ・スウィングの王者としてのオリジナルはここにあることを証明するような貫禄が感じられる。