UKジャズシーンに嵐を起こす!? 暗黒エレクトロJAZZの新たな才能

Maria Chiara Argirò - Hedden Seas

マリア・キアラ・アーギロ、UKジャズの新たな才能

イタリア出身でロンドンを拠点に活動する作曲家/ピアニストのマリア・キアラ・アーギロ(Maria Chiara Argirò)の2019年作『Hidden Seas』はジャズ、エレクトロニカ、プログレといった音楽の美味しいところを全て取り込んだ凄まじい音楽作品だ。

英国のアートロックバンド、These New Puritans やビョーク(Bjork)のサポートでも知られているマリア・キアラ・アーギロは2016年に『The Fall Dance』でソロデビュー。レディオヘッド(Radiohead)やティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)、シャイ・マエストロ(Shai Maestro)らに影響されつつ、下に紹介する楽曲「Dream R」のように、独特の世界観で一捻りを加えた現代的なジャズサウンドでごく狭い界隈で話題となった。

2016年のデビューアルバム『The Fall Dance』収録の「Dream R」のMV。
“暗黒ジャズ”とでも呼びたくなる特異な世界観に魅了される。

“海”をテーマに、エレクトロ&暗黒度が増した2nd

“海”をテーマに書き下ろされた全10曲からなるセカンドアルバム『Hidden Seas』ではよりエレクトロニカ要素が強くなり、前作から更に暗黒度を増した刺激の強いサウンドが展開される。

前作でも強烈な個性を見せていたフランス出身のヴォーカリスト、レイラ・マーシャル(Leila Martial)の存在感が一際目立つ。なかなか他でお目にかかれない表現力を持ったヴーカリストだ。うっかり触れてしまった途端に壊れてしまいそうな繊細な美声を聴かせたかと思えば、ときにこの世の終わりを思わせる奇声のようなヴォイスも。アンサンブルの楽器の一部と化した彼女の声が、このアルバム全体を支配する摩訶不思議な印象に果たしている役割はとても大きい。

(2)「Nautilus」
ロンドンのデュオ、In A Sleeping Moodとの共演による「Nautilus」のライヴリミックス動画。

マリア・キアラ・アーギロは間違いなくイギリスのジャズシーンにおいて最も注目すべき一人だ。彼女が巻き起こす波は今はまだ静かだが、やがて大きな嵐になって音楽シーンを席巻する…ことを期待したい。

(9)「Wandering Iceberg」のライヴ演奏。
ヴォーカルのレイラ・マーシャルの表現力にも注目!

Maria Chiara Argirò Group :
Maria Chiara Argirò – piano, keyboards
Leila Martial – vocals
Sam Rapley – tenor sax, clarinet
Tal Janes – guitar
Andrea Di Biase – double bass
Gaspar Sena – drums, percussion

Also Featuring :
Mauro Polito – pogramming
Gaspar Sena – vocals on “Nautilus”
Tal Janes – percussion on “Ocean”

Maria Chiara Argirò - Hedden Seas
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