イスラエルという共通点を持つ鬼才同士の熱いデュオ
イスラエル系メキシコ人のギタリスト、イラン・バール=ラヴィ(iLan Bar-Lavi)がイスラエルのピアニスト、オムリ・モール(Omri Mor)を迎え2019年末に行ったセッションをEP『Duet』としてリリースしている。
楽曲は全てイラン・バール・ラヴィの作曲。(3)「Papa Santo」、(4)「Unprofessional」は2016年の名盤『Unprofessional』に収録されていた曲だ。
奇数系変拍子を得意とするイラン・バール=ラヴィだが、水面の煌めきを表したような5/8拍子の(2)「Agua」ではアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)のトリオでの活躍でも知られる鬼才オムリ・モールの天才的なソロも炸裂し聴き応えのある演奏になっている。
アルバム『Unprofessional』でのバンド演奏ではプログレ色が濃く出ていた(4)「Unprofessional」は複雑な7拍子の曲だが、ユニゾンするテーマの提示からそれぞれの競い合うような熱いソロへの展開がかっこいい。
ギターとピアノのたった二人で、これだけ温度の高いジャズロックを仕立て上げてしまうのは流石だ。
iLan Bar-Lavi – guitar
Omri Mor – piano