ロシア出身の注目の若手サックス奏者アザト・バヤジトフ、郷愁の新譜『The Doors Are Open』

Azat Bayazitov - The Doors Are Open

タタールスタン共和国出身、NYで活躍するサックス奏者

ロシアを代表するビッグバンド「Igor Butman Moscow Jazz Orchestra」のソリストでもある、注目の若手サックス奏者アザト・バヤジトフ(Azat Bayazitov)が2作目となるアルバム『The Doors Are Open』をリリースした。

アザト・バヤジトフはロシア連邦・タタールスタン共和国の首都カザン出身のテナーサックス奏者で、現在は米国ニューヨークを拠点に活動している。6歳から14歳までクラシックのヴァイオリンを習っていたが、ジョシュア・レッドマン(Joshua Redman)のヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ盤『Spirit of the Moment』でジャズに出会って人生が一変。サックスを手に取り、チャーリー・パーカー、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンなどのソロを必死にコピーしてアドリヴを習得したという。

全曲がアザト・バヤジトフ作曲の今作『The Doors Are Open』はメロディラインやコードの美しさを重視した素朴で美しい曲が多い。彼のサックスは全体的に安定しているが、ときに内に秘めた激情を爆発させるようなソロもあり、楽曲自体のクオリティの高さもありじっくりと浸ることができる。

自身の故郷の空を描いた(2)「The Huge Sky of Kazan」がサウダージに満ちていて最高に良い。ピアノのウラジミール・ネステレンコ(Vladimir Nesterenko)をはじめとするバンドのサポートも素晴らしく、随所で息のあったインタープレイを聴かせてくれる。

美しいメロディーを湛えた(2)「The Huge Sky of Kazan」のスタジオ演奏動画。

アザト・バヤジトフのは2006年にモスクワのグネーシン音楽大学に入学、ロシアの実力派サックス奏者アレクサンドル・オセイチュク(Alexander Oseichuk)に師事しその表現の幅を広げていった。
2015年に初のリーダー作『If You Still Trust』をリリースしている。

(10)「A Highway to The Dreams」。
ロシア的感性と、ニューヨークの現在進行形ジャズシーンの影響が混ざり合った印象の楽曲。

Azat Bayazitov – saxophone
Alexander Papiy – guitar
Vladimir Nesterenko – piano
Sergey Korchagin – bass
Alexander Kulkov – drums

Azat Bayazitov - The Doors Are Open
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