Brijeanのダギー・スチュ、チルさ満点の絶品ソロ新譜

Dougie Stu - Familiar Future

米国シカゴ郊外出身のマルチプレイヤー/作曲家、ダギー・スチュDougie Stu, 本名:Douglas Stuart)の2020年新譜『Familiar Future』は、浮遊感のあるクールなサウンドが特徴的な現代ジャズの作品。
ローズピアノを多用したタイトル曲の(2)「Familar Future」など、彼が敬愛するシカゴ出身の巨匠ラムゼイ・ルイス(Ramsey Lewis)へのリスペクトが感じられる。

本作では米国を代表するジャズ・ギタリストのジェフ・パーカー(Jeff Parker)も数曲でゲスト参加し、熟練のプレイを披露。バンド編成にはフルートやヴァイオリン、チェロなども含まれるが、上品な室内楽風のサウンドではなくジャズ、アンビエント、ダウンテンポ、ヒップホップ、ファンクといった要素から抽出された雑多な混合物の様相だ。
パーカッションの“アフロ・ラテン・ジャズの伝道師”ジョン・サントス(John Santos)の参加も見逃せない。

(9)「Joy Ride」
ジェフ・パーカーをフィーチュアし、バッキングにもヴァイオリンやチェロが加わる豪華編成の本作のハイライトだ。

ダギー・スチュ(Douglas Stuart)はエレクトロニカ/オルタナティヴの二人組ユニット、ブリジャン(Brijean)での活動も知られている。
今作『Familiar Future』はよりジャズに傾倒したソロ作だが、Brijean で培ったサウンドの方法論が活用されており、広いジャンルに訴求できる作品に仕上がっている印象だ。

Doug Stuart – bass, synthesizer (2, 3, 5, 6), Rhodes (3), piano (3),
vocals (6), percussion (3,6)
Jeff Parker – guitar
Steve Blum – synthesizer
Brijean Murphy – percussion
Hamir Atwal – drums
Maya Kronfeld – Fender Rhodes
John Santos – percussion (2,7,9,10)
Marcus Stephens – Flute (3,4,7), bass clarinet (2)
Shaina Evoniuk – violin (1,4,9)
Crystal Pascucci – cello (1,4,9)
Rob Shelton – Korg Polysix (4)

Dougie Stu - Familiar Future
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