現代ジャズの中心を担う凄腕ドラマー、アーサー・ナーテク 初のリーダー作

Arthur Hnatek Trio - Static

スイス出身のアーサー・ナーテク、初のリーダー作を発表

ティグラン・ハマシアンやシャイ・マエストロ、エリック・トラファズといった現代ジャズのトップアーティストのバンドに参加するスイス出身のドラマー、アーサー・ナーテク(Arthur Hnatek)の初リーダー作『Static』がリリースされた。

トリオはサックス、ベース、ドラムスという編成で、適度なエフェクトで空間に広がりを持たせつつ即興主体で演奏している。バンド編成の特性上万人受けするサウンドではないが、随所に小技を盛り込み、テクニカルな彼の特長が現れた作品になっている。収録曲は9曲中6曲がアーサー・ナーテク、2曲がサックスのイタリア出身フランチェスコ・ジェミニアーニ(Francesco Geminiani)の作曲。残る1曲(4)「MIDI sans frontières」はスクエアプッシャー(Squarepusher)のカヴァーだ。

アーサー・ナーテクのデビューアルバム『Static』のティーザー動画。

アーサー・ナーテクは1990年、スイスのチューリッヒ生まれ。ニューヨークのニュースクール・オブ・ジャズで学び、現在はそのままNYを拠点に活動している。アルメニアのピアニスト、ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)のアルバム『Mockroot』(2015年)や『The Call Within』(2020年)では、恐ろしく複雑な変拍子を人力とは思えない完璧さで叩いてみせ、多くのファンの度肝を抜いた。

(1)「Monotonous」のレコーディング映像。

Arthur Hnatek – drums
Fabien Iannone – bass
Francesco Geminiani – tenor saxophone

Arthur Hnatek Trio - Static
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