気鋭ギター奏者ダニエル・ウェイス、初リーダー作
イスラエルの新鋭ギタリスト、ダニエル・ウェイス(Daniel Weiss)の初リーダー作『Dive』がリリースされた。ジャケットには潜水するダニエルと、黄色い潜水艦が描かれている。この潜水艦はもちろんビートルズのアレが元ネタだが、エルサレムにある有名なライブハウス「Yellow Submarine」へのオマージュなのだろう。
収録曲は(5)「Back Home」がダニエル・ウェイスの作曲、他は全てダニエルと鍵盤のヤニフ・タウベンハウスの共作で、楽曲展開やソロ含めどれも聴き応え充分だ。
今作では鍵盤奏者ヤニフ・タウベンハウス(Yaniv Taubenhouse)が全面参加しているほか、リズムセクションは2組を使い分けている。
1, 2, 4曲目はドラムスにヨゲフ・ガバイ(Yogev Gabay)、ベースにイギー・ジャクソン=コーエン(Iggy Jackson-Cohen)という編成。
そして3, 6曲目はダニエル・ウェイスの所属するバンド、Square to Checkのメンバーのシャロン・ペトロヴェル(Sharon Petrover, ds)、リオール・オゼリ(Lior Ozeri, b)の編成。いずれも現代イスラエルのジャズ〜プログレ周辺の最強とも思えるリズムセクションで、安定感は抜群だ。
さらに3, 6曲目にはサックス奏者オムリ・アブラモフ(Omri Abramov)も加わり、複雑ながらキャッチーなグルーヴでジャズロック・ファンの心を鷲掴みにする。
ダニエル・ウェイス(Daniel Weiss)はイスラエル・テルアビブ出身、バークリー音楽大学卒業の作曲家/ギタリスト。
英Lick Library主宰のギターコンテスト、ギター・アイドル2016(Guitar Idol 2016)のファイナリストとなり国際的に知られるようになった。
ダニエルはピンハス&サンズ(Pinhas & Sons)のグルーヴを支えるリズムセクションの二人──ベースのリオール・オゼリ、ドラムスのシャロン・ペトロヴェルとともにジャズ・プログレッシヴバンド、Square to Checkを結成。2016年にEP『Stir Fry』、2018年に2曲入りシングル『Orchestrated』をリリースしている。
Daniel Weiss – guitars
Yaniv Taubenhouse – piano, Rhodes, synthesizer
Yogev Gabay – drums (1, 2, 4)
Iggy Jackson-Cohen – bass (1, 2, 4)
Lior Ozeri – bass (3, 6)
Sharon Petrover – drums (3, 6)
Omri Abramov – tenor & soprano saxophone (3, 6)
Nadav Gaiman – percussion (1, 3, 6)