東欧伝統音楽×現代ジャズ!ブルガリアの超絶ギタリスト、Atesh

Ateshkhan Yuseinov - Strange Suite

東欧伝統音楽とジャズのエキサイティングな出会い

ブルガリアのギタリスト/作曲家、Ateshことアテシュハーン・ユセイノフ(Ateshkhan Yuseinov)の2019年作『Strange Suite』はジャズと東欧/中東音楽の融合、そしてギターの驚異的な速弾きが楽しめる珍しくも素晴らしい、ワールド・ミュージックのファンにはぜひ聴いていただきたい逸品だ。

アテシュハーン・ユセイノフは冒頭(1)「Atesh’s Balkan Flamenco」からいきなり人間業とは思えない速弾きでジプシー/アラブ風の旋律を奏でる。アルバムには数曲でビートボックスの世界チャンピオンに2度輝いたSkilleRことアレクサンドル・デヤノフ(Alexander Deyanov)や妻でありヴォーカリストのヴェネラ・トドロワ(Venera Todorova)などのゲストが参加しており、特に人間離れしたヒューマン・ビートボックスとギターの競演(2)「Fire Bees In A Box」と(6)「9/8」は今作でも最も現代的でエキサイティングなトラックだ。

こうした現代的なトラックがある一方で、カヴァル(縦笛)奏者であるコスタディン・ゲンチョフ(Kostadin Genchev)がフィーチュアされた(3)「Sunrise Over The Balkans」やヴェネラ・トドロワが美しい声を聴かせる(7)「Elena」などは伝統音楽の色も強く、ギターだけでなくサズやブズーキといった民族楽器も演奏するアテシュハーン・ユセイノフの音楽性の幅広さが発揮されている。

超絶ヒューマン・ビートボクサーのSkilleR(Alexander Deyanov)とのデュオによる(2)「Fire Bees In A Box」

アテシュ(Atesh)、本名:アテシュハーン・ユセイノフはブルガリア北西部のロヴェチ州の出身で、ブルガリアの伝統音楽をジャズ、フラメンコ、ジプシー音楽、アラブ音楽などと組み合わせて演奏するスタイルが特長的。これまでにブルガリアのカヴァル奏者のテオドシ・スパソフ(Theodosii Spassov)やクラリネット奏者のイヴォ・パパゾフ(Ivo Papazov)らと演奏を共にし、またアコーディオン奏者のベーター・ラルチェフ(Peter Ralchev)とドラマーのストヤン・ヤンコウロフ(Stoyan Yankoulov)と組んだZig Zag Trioの活動でもバルカン音楽ファンには知られている。

SkilleRとのデュオによる(6)「9/8」。タイトルそのままの9/8拍子。

Ateshkhan Yuseinov – electric guitar, acoustic guitar, fretless guitar, bouzouki, saz, tambura
Dimiter Nochev – bass (8, 9, 10)
Krasi Kukov – bass (3, 7)
Radi Dankov – bass (1, 4)
Evelin Asenov – drums (1, 3, 4, 5, 7, 8, 9)
Alexander Deyanov – human beatbox (2, 6)
Kostadin Genchev – kaval (3)
Vencislav Grozdanov – keyboards (1, 3, 7, 8, 10)
Stoyan Yankoulov – percussion
Venera Todorova – vocals (4, 7)

Ateshkhan Yuseinov - Strange Suite
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