フランス現代ジャズシーンの才女ドラマー、アンヌ・パセオの傑作『Bright Shadows』

Anne Pacéo - Bright Shadows

才能溢れる表現者、アンヌ・パセオの2019年作『Bright Shadows』

フランスのドラマー/作曲家アンヌ・パセオ(Anne Pacéo)の6枚目のアルバム『Bright Shadows』は、成熟の域に達しつつもさらに表現力を拡張し続ける稀代のアーティストのこれまでの最高傑作だ。所謂ジャズを軽々と飛び越え、力強く重厚なリズムと電子楽器/電気楽器を大胆にミックスしたサウンドに風光明媚なヴォーカルを乗せる。

ヴォーカルにはアンヌ・パセオ自身のほか、男性歌手フローレント・マテオ(Florent Mateo)と女性歌手アン・シャーリー(Ann Shirley)が参加。曲種も多様で、複雑なリズムを持つネオソウル(2)「Bright Shadows」やローズピアノのメロウな音色が調和した(3)「Hope Is a Swan」、西アフリカ音楽の要素の強い(4)「Nehanda」などアルバム一枚を通して色彩豊かに変化する。

(2)「Bright Shadows」

アンヌ・パセオが一人の実績あるドラマーという殻を破り、作曲家や表現者として大きく飛躍する一枚だ。

Anne Pacéo プロフィール

アンヌ・パセオは1984年に画家の母親、アマチュアギタリストの父親のもとフランス西部のニオールで生まれ、子供時代の数年間を西アフリカのコートジボワールで過ごしている。
10歳の頃からドラムの練習を始め、1996年に家族でパリに移住し、19歳の頃からプロの打楽器奏者として活躍。2008年にピアノトリオ編成で最初のリーダー作『Triphase』をリリース。当時はオーソドックスなアコースティック・ジャズだったが、2016年作『Circles』頃からエレクトロミュージックやワールドミュージックとの境界が曖昧になり始め、現在のスタイルへと変化していった。

これまでにアーチー・シェップ(Archie Shepp)、ローダ・スコット(Rhoda Scott)、マイケル・リーグ(Mickael League)、ビレリ・ラグレーン(Biréli Lagrène)、アンリ・テキシェ(Henri Texier)、イブラヒム・マーロフ(Ibrahim Maalouf)、ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)などなど多数の国際的アーティストと共演を行っている。

2020年には『Bright Shadows』と同じチームでEP『Samâ』をリリース。2021年には自身のレーベルを始動しており2022年には新たなアルバムのリリースが予定されている。

フィラルモニ・ド・パリで行われたライヴの動画

Ann Shirley – vocal
Florent Mateo – vocal
Pierre Perchaud – guitar
Christophe Panzani – saxophone, clarinet
Tony Paeleman – keyboards, bass synth
Anne Paceo – drums, vocal

Anne Pacéo - Bright Shadows
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