良質な南米ポップスを体現するSSW、アグスティナ・クエリョのデビュー盤『Des-Velo』

Agustina Cuello - Des-Velo

アルゼンチンのSSW、アグスティナ・クエリョのデビュー

アルゼンチンのシンガーソングライター、アグスティナ・クエリョ(Agustina Cuello)のデビュー作『Des-Velo』は、彼女自身が弾くガットギターとナチュラルなヴォーカルを軸に、ポップスとして親しめるサウンドをまぶした良質な作品だ。

隣国ブラジルのボサノヴァやMPBに影響された(1)「Este Cielo」から、パーカッションやチェロも温かい(2)「Pared」、サウンドプロダクションにもセンスの良さを感じる(3)「Equilibrista」など、全編が丁寧に作り込まれており好感が持てる。
アルゼンチン・サンバの影響を受けた6/8拍子の(7)「Trece Días」にはアカ・セカ・トリオのピアニストのアンドレス・ベエウサエルト(Andrés Beeuwsaert)が参加し、(9)「Quién Te Viera」には歌手イネス・クエリョ(Ines Cuello)もゲスト参加。

おそらくはプロデューサーとして、さらにプログラミングやベース、キーボードなども担当するフィデル・ミュレ(Fidel Mulet)の貢献度も大きい。

まだ広く知られているアーティストではないが、注目すべき新世代のひとりだ。

ブラジル音楽の影響を強く感じさせる(1)「Este Cielo」
Aca Seca Trio のアンドレス・ベエウサエルトがピアノを弾く(7)「Trece Días」

Agustina Cuello – nylon string guitar (except 9, 10), vocal, chorus
Fidel Mulet – program (1, 2, 4, 5, 6, 9), bass (except 10), piano (9), keyboards (2, 4, 9), sinth (3, 5), electric guitar (2), chorus (2, 4)
Diego Marchionatti – program (1, 3, 4, 6), electric guitar (3, 8, 9), acoustic guitar (1, 6), nylon string guitar (6), piano (4), keyboards (3, 6) ukelele (9), zither (5), chorus (3, 6)
Santiago Arroyo – drums (1, 3, 7, 8), percussion (1, 2, 3, 4, 6, 7, 8)
Juan Ignacio Ferreras – cello (2, 4, 5, 10)
Inés cuello – vocal (9), chorus (4, 6, 9)
Nicolás Enrich – bandoneon (9)
Andrés Beeuwsaert – piano (7)

Agustina Cuello - Des-Velo
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