スムースジャズ女性ギタリスト、ジョイス・クーリング19歳のエヴァーグリーンな大名盤『Cameo』

Joyce Cooling - Cameo

スムースジャズの女性ギタリスト、ジョイス・クーリング

米国の女性ギタリスト/作曲家ジョイス・クーリング(Joyce Cooling)のデビュー作である『Cameo』(1988年)が大好きだ。
この作品には私の学生時代…2000年前後に出会ったが、特に1曲目「It’s You」での複雑ながらスムースで美しいギターのコードワークや表現力豊かなソロ、Viva Brasilのクラウディオ・アマラル(Claudio Amaral)の伸びやかなヴォーカルには心を大いに射ち抜かれた。

(1)「It’s You」は爽快なブラジリアン・スムースジャズ。
ジョイス・クーリング作曲、そしてジャズシンガー・キティ・マーゴリス(Kitty Margolis)作詞による楽曲で、ギターだけでなくイントロや間奏で聴かれるジョイス・クーリング自身のスキャットも爽やかで楽しく、そのアップテンポなグルーヴに心が舞い踊る名曲。
この曲は須永辰雄氏の紹介/カヴァーによって2000年前後には日本のクラバーたちの間でも話題となった。

(1)「It’s You」

ジョイス・クーリングは1969年生まれ。母親はクラシック音楽を愛好する音楽教師だった。
サンフランシスコでブラジル出身の鍵盤奏者ジェイ・ワグナー(Jay Wagner)と出会い、1988年には彼のバンドVova Brasilにギタリスト/バックグラウンド・ヴォーカリストとしてパートタイムで参加。この縁がきっかけとなり翌1889年に19歳という若さで傑作『Cameo』をリリースした。

その後に自身のバンドを結成し、1996年にセルフプロデュースの2ndアルバム『Person2Person』をリリース。この作品は4曲のトラックが追加され1997年に『Playing It Cool 』と改題され国際的にリリース。その後もスムース・ジャズのブームを牽引する人気を得て現在まで活動を続けている。

作詞のキティー・マーゴリス版の「It’s You」。
ジョイス・クーリング版とはまた違うゆったりとしたアレンジで、こちらも素晴らしい。
Joyce Cooling - Cameo
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