Gondwana Recordsに見出された新たな才能、ジャスミン・マイラ
Gondwana Recordsの主宰者でトランペット奏者のマシュー・ハルソール(Matthew Halsall)が見出したリーズ出身の新たな才能、作曲家/フルート/サックス奏者のジャスミン・マイラ(Jasmine Myra)のデビューアルバム『Horizons』。
ケニー・ホイーラー(Kenny Wheeler)、ボノボ(Bonobo)、オーラヴル・アルナルズ(Olafur Arnalds)、モーゼス・サムニー(Moses Sumney)などの多様なアーティストの影響を受けたといい、現代的な感覚のジャズに微かなエレクトロニカの香りが女性的で柔らかな響きを運んでくる秀作となっている。
楽曲はパンデミックによる閉塞的な期間に書かれたというが、不思議と暗さは感じさせず、タイトル曲(2)「Horizons」、(5)「Morningtide」、(6)「Awakening」など希望を内包する。ジャスミン・マイラはフルートとアルトサックスを持ち替え、メロディアスで感傷的なプレイを披露。バンドは弦楽四重奏を含む10人編成で構成やアンサンブル自体の美しさも聴きどころが多い。
Jasmine Myra – flute, alto saxophone
Caitlin Laing – flute
Ben Haskins – guitar
Jasper Green – Rhodes, piano
Sam Quintana – double bass
George Hall – drums
Isabella Baker – violin
Lisa Natsuno – violin
Elizabeth Lister – viola
Lizzie Elliot – cello