イスラエル・ファンクを牽引するサックス奏者によるソロ作
イスラエルのブラスバンド、マーシュ・ドンドゥルマ(Marsh Dondurma)のメンバーでもあるサックス奏者ヤコブ・ゴレンシュタイン(Jacob Gorensteyn)の2022年ソロ作『Wooden House』は、約10名の奏者にいる快活でエキサイティングなジャズファンク作品だ。
70年代前後のファンクから強い影響を受けており、全編にわたってストレートな極彩色のグルーヴィーな演奏で覆われている。共作の1曲を除き全てヤコブ・ゴレンシュタインのオリジナルで、テナーサックス、バリトンサックス、トランペット、トロンボーン2台のフロントにリズム隊という編成で大地を揺さぶるような力強いファンクを繰り広げる。
インスピレーションの源はハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の『Head Hunters』やミーターズ(The Meters)、そしてイスラエルのファンクバンド、アップルズ(The Apples)など。
気分を盛り上げるには最高の一枚だ。
ベト・シェメシュ(Bet Shemesh)を拠点に活動するヤコブ・ゴレンシュタインは1980年にソ連に生まれ、子供の頃にイスラエルに移住しサックスを手にした。著名なブラスバンド、マーシュ・ドンドゥルマの7枚のアルバム全てにサックス奏者/共同プロデューサーとして関わり、さらに約20年にわたってエンジニアとしてもイスラエルの音楽シーンに貢献。
自身をサックス奏者、音楽プロデューサー、ミキシング・エンジニア、そして“ビニール中毒者”と表現している。
Jack Levinson – keyboards
Jonathan Haringman – Fender Rhodes
Evyatar Kirsh – electric bass
Yonadav Halevy – drums
Avior Rokah – trumpet
Yaron Ouzana – trombone
Maayan Milo – trombone
Anton Falko – baritone saxophone
Noam Dorembus – baritone saxophone
Jacob Gorensteyn – tenor saxophone
Guest :
Shlomo Langer – guitar