もっと知りたいチン・ベルナルデスのこと。「21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル」 を作った才能が、祝! 初来日!!

 待望の初来日!!! ブラジルの若い世代を代表するシンガーソングライターのチン・ベルナルデス(Tim Bernardes)が、待望の初来日します!

 11/4(2023年)の Festival de FRUE(静岡県掛川市「つま恋リゾート彩の郷」) のステージに立ち、11/6には、坂本慎太郎とのツーマンライヴを渋谷WWWX(チケットはソールドアウト)で行います。同ツーマンライヴは、台湾の台北でも11/8に行います。

 この貴重な来日の機会に、ライヴに行く人にもそうでない人にも現代ブラジル音楽の至宝「チン・ベルナルデス」のことを知って欲しい!

 とりあえず楽曲を聴いてみましょう|→◾️人気曲7曲。そのあと、彼の歩みをバイオグラフィーを通じて知って下さい|→◾️チン・ベルナルデス バイオグラフィー。ということで、2部構成です。
 彼が行ってきた代表的なコラボもまとめました|→◾️特筆すべきコラボ。チン・ベルナルデスを紹介する際によく枕詞で「デヴィッド・バーン、フリート・フォクシーズ、トム・ゼー、ガル・コスタ、デヴェンドラ・バンハート、坂本慎太郎らと共演してきた」と紹介されますが、具体的な作品は、そちらのまとめで聴けます。

◾️人気曲7曲

▶︎ Recomeçar ※曲名は「再スタートする」の意。

▶︎ BB (Garupa de Moto Amarela)

▶︎ Ela ※曲名は「彼女」の意。

▶︎ Não ※曲名は「No」の意。

▶︎ Tanto Faz ※曲名は「どちらでもいい」の意。

▶︎ A Balada de Tim Bernardes ※曲名は「チン・ベルナルデスのバラード」の意。

▶︎ Só Nós Dois ※曲名は「僕ら2人ぼっち」の意。

◾️チン・ベルナルデス バイオグラフィー

TIM BERNARDES:
 1991年6月18日(2023年11月現在32歳)、ブラジル、サンパウロ生まれ。歌手。作曲。マルチ楽器奏者。本名は、マルチン・ベルナルデス・ペレイラ(Martim Bernardes Pereira)。

 父は音楽家のマウリシオ・ペレイラ(Maurício Pereira)で、2022年の最新作『Micro』まで10枚のソロアルバムをリリースしている(うち8枚はソロアルバム)。
 チン・ベルナルデスは6歳から、音楽のレッスンを受け始め、サンパウロの伝説的なグループ「グルーポ・フーモ」のメンバーから、ギター、ドラム、ベース、キーボードなどの楽器を習った。13歳でギターに専念し、トーニョ・ペニャスコ(Tonho Penhasco)からもレッスンを受けた。17歳で、大学の音楽コースに入学(Faculdade Santa Marcelina |FASM の音楽コース)し、ギターを専攻し、ポピュラー音楽の学士号を取得した。

 バンド「オ・テルノ(O Terno)」を結成したのも17歳の時(ベース、ギリェルミ・ペイシェ Guilherme “Peixe”|ドラム、ヴィクトール・シャヴェス Victor Chaves)。チン・ベルナルデスは、この頃から、自作曲の作曲を始めた。

 父のマウリシオ・ペレイラと、デュオ「Pereirão & Pereirinha(「大きいペレイラと小さいペレイラ」の意)」を結成、コンサートも行い、映像でも当時の様子が残っている。

 2012年、オ・テルノとして、最初のアルバム『66』をリリース。収録曲の半分は、チンの楽曲、もう半分は父のマウリシオ・ペレイラの楽曲だった。

 トン・ゼー(Tom Zé)が、2013年のEP「Tribunal do Feicebuqui」で、チン・ベルナルデスの楽曲「Papa Francisco Perdoa Tom Zé」と「Zé a zero」を録音し、オ・テルノとして録音に参加した。

 2017年には、初めてのソロアルバム『Recomeçar』(「再スタート」の意)をリリース。同作のプロデュース、音楽監督、編曲、全作曲をチン・ベルナルデス自身が行った。日本では「カエターノ・ヴェローゾ meets ブライアン・ウィルソン」 「21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル」  などと称され、ディスクユニオンより国内盤CD/LPもリリースされている。

 2019年には、オ・テルノ としての4作目のアルバム『atrás/além』をLPの2枚組としてリリース(デヴェンドラ・バンハート、坂本慎太郎と録音した「Volta e Meia」はこのアルバムに収録)。
同年、ブラジルの国民的バンド「Los Hermanos」のマラカナン・スタジアムのコンサートのオープニングアクトとして、数千人の観衆の前で、ソロステージを披露した。また、ガル・コスタの2018年作『A Pele do Futuro』に、「Realmente linda」を書き下ろした。

 2022年は、2作目のソロアルバム『Mil coisas invisíveis』(「無数の見えないもの」の意)が完成、世界的にリリースされた。日本でも、ディスクユニオンより国内盤CDがリリースされている。

 同じく2022年、USインディーの至宝とも呼ばれるFleet Foxes(フリート・フォクシーズ)の米国ツアーでオープニングアクトを務め、アンコールでは一緒にステージに立つ場面もあった。2022年後半〜2023年は、アルバムのリリースツアーで、ブラジル全土と世界各国でコンサートを行っている。

◾️特筆すべきコラボ

▶︎ ガル・コスタの遺作となったアルバムで、ガルとデュエット「Baby」

▶︎ ガル・コスタのためへ書き下ろした「Realmente Lindo」

▶︎ Fleet Foxes とのステージでの共演

▶︎デヴェンドラ・バンハート、坂本慎太郎とのコラボ曲

▶︎父のマウリシオ・ペレイラとのデュオ「Pereirão & Pereirinha」

▶︎トン・ゼーとのコラボ

▶︎ジャルズ・マカレー(Jards Macalé)との共作

▶︎ デヴィッド・バーン( David Byrne)とチエ(Tiê)の楽曲「All Around You」の作詞作曲に参加

https://www.youtube.com/watch?v=_oZIbB1utF8

▶︎ マリア・ベターニア(Maria Bethânia)のためへ書き下ろした「Prudência」

▶︎ ロス・エルマーノスのフロントマン、ホドリゴ・アマランチ(Rodrigo Amarante)との共演「Leve」

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チン・ベルナルデスへのインタビューが日本語で読めます。

チン・ベルナルデス (TIM BERNARDES) インタビュー ⎯ チン・ベルナルデスのコントラスト(前)

チン・ベルナルデス (TIM BERNARDES) インタビュー ⎯ チン・ベルナルデスのコントラスト(後)

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◾️ライブ動画

▶︎ Tim Bernardes – Millennium Stage (May 5, 2023)

▶︎ Tim Bernardes – Full Performance (Live on KEXP)

▶︎ Tim Bernardes [@ Rough Trade West; 12/10/2022]

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