オランダ出身、NY拠点のギタリスト、Olivier Van Niekerk
オランダ・アムステルダム出身のギタリスト/作曲家、オリヴィエ・ファン・ニーケルク(Olivier Van Niekerk)のデビュー・アルバム『U2146x6』は、ジャズ・ギターの伝統と革新がバランスよく混ざり合った注目すべき作品だ。
アルバムにはビル・フリゼール(Bill Frisell)のカヴァー(3)「Strange Meeting」を除き、全曲オリヴィエ・ファン・ニーケルクのオリジナルを収録。彼のギターはウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)やケニー・バレル(Kenny Burrell)といったジャズギターの巨匠からのインスピレーションを基盤としつつ、ラーゲ・ルンド(Lage Lund)やベイビー・キーム(Baby Keem)、トム・ヨーク(Thom Yorke)、ベン・ヴァン・ゲルダー(Ben van Gelder)、イマニュエル・ウィルキンス(Immanuel Wilkins)といった現代の様々な分野のアーティストの影響を融合した独自のアプローチが新鮮だ。
バンドはギタートリオを軸に、多くの曲でアルトサックスとテナーサックス、そして鍵盤(ピアノ、オルガン)が参加。(2)「O.C.T.」と(7)「7.1.」ではオリヴィエ自身によるAbleton1でのプログラミングも取り入れられており、実験的でありながらも新しいジャズの方向を模索する楽曲となっている。
Olivier Van Niekerk 略歴
オリヴィエ・ファン・ニーケルクは、オランダ出身で現在はニューヨークを拠点とするギタリスト/作曲家。アムステルダム音楽院とハーグ王立音楽院で学び、ニューヨークでの活動を通じて現代ジャズシーンでの地位を築いている。デビュー作であり、謎めいたタイトルを冠した今作『U2146x6』は、彼の音楽的旅路を反映した作品であり、ジャズの伝統に敬意を払いつつ、現代的な影響を取り入れることで新たな地平を開いている。このアルバムは、彼の“伝統と次に来るものの間”に位置する音楽的探求の成果と言える。
Olivier van Niekerk – guitar, programming (2, 7)
Miguel Valente – alto saxophone (1, 2, 5, 6, 7)
Jérémie Lucchese – tenor saxophone (1, 2, 4, 5, 7)
Levi Harvey – piano (1, 2, 4, 5, 7), organ (4, 5, 7)
Stefan Lievestro – double bass
Teunis Loot – drums
- Ableton(エイブルトン)…ドイツのAbleton社によるDAWソフトウェア。直感的かつ手軽な操作性に定評があり、トム・ヨークやスクリレックス、国内ではサカナクションや [ALEXANDROS]、真鍋大度などジャンル/分野を問わず広く愛用されている。 ↩︎