気鋭トランペッター、ハーモン・メハリとフランスの知的ジャズの見事な融合。『(un)Seen』

Hermon Mehari, NO(w) Beauty & Enzo Carniel - (un)Seen

カルテット「NO(w) Beauty」、2枚目のアルバム『(un)Seen』

アメリカ・テキサス州出身のエリトリア系トランペット奏者ハーモン・メハリ(Hermon Mehari)と、3人のフランス人音楽家──ピアニストのエンゾ・カルニエル(Enzo Carniel)、ベーシストのダミアン・ヴァライヨン(Damien Varaillon)、ドラマーのステファン・アズュアール(Stephane Adsuar)──によるカルテット、ナウ・ビューティ(NO(w) Beauty)による2枚目のアルバム『(un)Seen』。伝統的なジャズと、フランスらしい多文化がもたらす知的な音楽的探求が楽しい作品だ。

(2)「Interlude (The Calling)」〜(3)「Don’t Judge by the Feathers」は、両親がエリトリア人であるハーモン・メハリのルーツを意識した曲。彼は自身のソロアルバム『Asmara』(2022年)などでも東アフリカの音楽を取り入れており、今作においてもその音楽性はカルテットを特徴づける重要な要素となっている。

(1)「Sira Luntana」のライヴ・セッション動画。

ゲスト・ヴォーカリストのサム・アミドン(Sam Amidon)やストリングス・カルテットも参加する(4)「The Birds’ Enlightened Path」は今作の象徴的な1曲。実験的なリズム遊びが印象的な楽曲だが、複雑ながら抒情性を損なわずに、緻密なインタープレイで後半のカタルシスへと導いてゆく構成が素晴らしい。同様の数学的なリズム遊びは(7)「Zone 11 – Territoire(s)」でも見られ、彼らの強烈な個性となっている。

(7)「Zone 11 – Territoire(s)」

Hermon Mehari – trumpet
Enzo Carniel – piano
Damien Varaillon – double bass
Stephane Adsuar – drums

Guests :
Sam Amidon – vocal
Angélique Nicolas – vocal
Francesco Geminiani – synthesizer
Benjamin Ducasse – violin
Madeleine Athané-Best – violin
Nina Tonji – viola
Simon Iachemet – cello

Hermon Mehari, NO(w) Beauty & Enzo Carniel - (un)Seen
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