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2026

2026年

  • 2026-07-11
  • 2026-07-02

旅の情景を描く、ダブルベース奏者アロン・ニアの初リーダー作『Names, Places』。多数の魅力的なゲストも参加

イスラエル出身、ニューヨークや欧州を拠点とするダブルベース奏者アロン・ニア(Alon Near)が、自身初のリーダー作となるアルバム『Names, Places』をリリースした。収録曲はすべて彼による作曲で、深い抒情性を湛えた楽曲群が素晴らしい。演奏にはトム・オレン(Tom Oren, p)、ガイ・モスコヴィッチ(Guy Moskovich, p)、オフリ・ネヘミヤ(Ofri Nehemya, ds)、ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein, g)、イタマール・ボロホフ(Itamar Borochov, tr)といった現代イスラエルジャズを代表する名手たちが多数参加し、聴きごたえのあるプレイをたっぷりと楽しませてくれる。

  • 2026-07-10
  • 2026-06-30

現代ジャズとヒップホップを繋ぐ、ショーン・江戸・モリソンのデビュー作『From Here on Out』

日本にルーツを持ち、英国スコットランド・グラスゴーを拠点とする鍵盤奏者/プロデューサー、ショーン・江戸・モリソン(Sean Edo Morrison)によるプロジェクト、ソネード(Sonedo)のデビューアルバム『From Here on Out』がリリースされた。本作にはジャズの即興性とヒップホップの構造性が同居し、現代的で豊かなインストゥルメンテーションが楽しめる優れた作品だ。

  • 2026-07-08
  • 2026-07-07

ブラジル、そしてラテン。ムニール・ホッスン、多色の世界を凝縮した悦びの音楽『MysticSamba』

ブラジル出身のベーシスト/ギタリスト/シンガーソングライターのムニール・ホッスン(Munir Hossn)の音楽には、いつも陽のように優しい暖かさがあり、希望と悦びの感情に満ちている。そしてその音楽は、スタジオ録音よりも、ライヴでより一層輝きを増すみたいだ。

  • 2026-07-07
  • 2026-07-07

現代最高の越境型ピアノトリオ EYM Trio、世界各地での“ノマド・セッション”集大成

フランスの人気ピアノトリオ、EYM Trio はこれまで世界中をツアーする合間に、訪れた街の街角で、海辺で、廃墟で、ときには火山の火口付近で、「ノマド・セッション」と彼らが呼ぶ屋外セッションを繰り広げてきた。2019年から続けられてきたこのプロジェクトの動画は、2026年7月現在で13本あり、それらはYouTubeの彼らの公式チャンネルで観ることができる。2026年7月にデジタル・リリースされた彼らの新作『NOMAD SESSIONS』は、そのノマド・セッションの集大成的なアルバムだ。

  • 2026-07-06
  • 2026-07-06

東南アジア随一のアーティスト、イシャナ・サラスヴァティが多様な音楽性で壮大に描く過去と彼女の現在地

クラシック音楽の高度な素養とポップ・ミュージックの表現力を兼ね備えた、東南アジア屈指の音楽家として知られるインドネシア出身のSSW/ピアニスト、イシャナ・サラスヴァティ(Isyana Sarasvati)が通算5枚目となるアルバム『EKLEKTIKO』をリリースした。クラシック、プログレ、ロック、ソウル、R&Bといった幅広い経験から繰り広げられる、非常にクオリティの高い作品だ。

  • 2026-07-04
  • 2026-07-04

カーボベルデの新世代歌手、クレミルダ・メディーナが歌い継ぐ“UNESCO無形文化遺産”、モルナ

1991年にカーボベルデ・サンヴィセンテ島のミンデロ(セザリア・エヴォラもミンデロ出身)に生まれた歌手クレミルダ・メディーナ(Cremilda Medina)の3枚目のスタジオ・アルバム『Lágrima』(2026年)は、モルナが本来持つ静謐な美しさを見つめ直した意欲作だ。伴奏はギターやカヴァキーニョなどの弦楽器を中心としたアコースティック編成に徹し、現代的な装飾を極力排することで、歌そのものが持つ豊かな情感を丁寧に浮かび上がらせている。

  • 2026-07-03
  • 2026-07-03

ヴァルダン・オヴセピアン&タチアナ・パーハ、再び。抽象的で詩的な高みにのぼるピアノと歌

以前よりデュオ活動を展開してきたアルメニア出身のピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアン(Vardan Ovsepian)と、ブラジルの歌手タチアナ・パーハ(Tatiana Parra)が、再びタッグを組み新作『The Flight of the Hidden Heart』をリリースした。全曲が新曲となっており、二人のデュオの名義である「Fractal Limit」の新章を印象付ける作品となっている。

  • 2026-07-02
  • 2026-06-26

NYに生きるタル・マシアハ、その豊かな音楽の土壌に咲くソロ2nd『Who’s Around?』

イスラエル出身・ニューヨークを拠点とするギタリスト/ベーシスト/作曲家のタル・マシアハ(Tal Mashiach)のソロ第二弾『Who's Around?』がリリースされた。自身が所属する現代ジャズの最高峰ピアノトリオであるGTO Trio のメンバーはもちろん、世界各地から多様な音楽家を迎え、影響源の幅広さを窺わせる多彩なオリジナル楽曲によって鮮やかに彩られたアルバムだ。

  • 2026-06-30
  • 2026-06-30

パレスチナのピアニスト/SSWファラジュ・スレイマン、“個人と社会”の関係に想いを至す熱狂のライヴ盤

パレスチナ出身のピアニスト/シンガーソングライターのファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の新作『Live in Amman』は、『London Jazz Festival 2019』(2020年)、『Live at Montreux Jazz Festival 2018』(2021年)に続く本格的なライヴ・アルバムだ。前2作はジャズ・ピアニストとしてインストを中心としていたが、ヨルダンの首都アンマンでのライヴを収録した今作はシンガーソングライターとしての“歌モノ”をメインとしている。ほぼ全編がアラビア語でのピアノ弾き語りで、彼の歌モノ作品『Better Than Berlin』(2020年)や『Upright Biano』(2023年)からの選曲が中心となっている。

  • 2026-06-28
  • 2026-06-28

謎の三つ子、トキ三兄弟が先祖代々伝わる創作楽器で奏でるファンタジー・ワールド『Un dimanche à Monaco』

深編笠を被った三兄弟が、先祖代々から受け継いだ創作楽器を用い、国籍不明の独創的な音楽を奏でる──彼らはタコ・トキ(Tako Toki)という、フランスを拠点に活動するグループだ。グループ名は日本語のタコ(蛸)に、韓国語でウサギを表すトキ(토끼)を組み合わせたもの。先祖のルーツはベトナム、韓国、日本、沖縄、インドネシアに跨るらしい。

  • 2026-06-27
  • 2026-06-24

深い抒情を湛えた最高峰のヨーロッパ・ジャズ! ギター、ダブルベース、バンドネオンで紡がれる詩的な音楽

『Pont De Vie』はアコースティックギター、ダブルベース、バンドネオンのトリオ編成という珍しい作品ながら、地中海から北欧まで旅するようなシネマティックな音像が素晴らしく、静かな夜にじっくりと耳を傾けたい作品だ。演者はポーランド出身のギタリストのマチェク・ピシュ(Maciek Pysz)、ロシア出身のベース奏者ユーリ・ゴルベフ(Yuri Goloubev)、そしてイタリアのバンドネオン奏者ダニエレ・ディ・ボナヴェンチュラ(Daniele di Bonaventura)。

  • 2026-06-26
  • 2026-06-26

ロー・ボルジェスが残した最後の贈り物|ローが生前完成させていたアルバムが発表に

2023年、ロー・ボルジェスと兄のマルシオ・ボルジェスは、アルバム『A estrada(道)』を構想した。それは、「Tudo que você podia ser(なれたかもしれないすべて)」(1972年)や「Um girassol da cor de seu cabelo(君の髪の色のひまわり)」(1972年)といったスタンダード・ナンバーを生み出した、1970年代から続く二人のパートナーシップの「終着点」として計画されたものであった。しかし、ミナスジェライス州出身のこの兄弟は、まさかこのアルバムが文字通り「あらゆる意味での本当の終わり」を意味することになろうとは、夢にも思っていなかったことであろう。

  • 2026-06-26
  • 2026-06-19

超絶技巧の若手マヌーシュ・スウィングの旗手、グウェン・カユ 多様な音楽性に根差した新譜『Mosaïque』

フランスのギタリスト、グウェン・カユ(Gwen Cahue)の第5作目となるアルバム『Mosaïque』がリリースされた。全編マカフェリ・ギターを弾き、曲によって2種類のトリオを起用した作品で、とかくスピードとテクニックに偏重しがちなジャズ・マヌーシュに高度な叙情性と音楽性を持ち込んだ優れた作品だ。

  • 2026-06-25
  • 2026-06-23

セバスティアン・マッキ全面参加。アルゼンチン現代ジャズのドラマー、ナウエル・ラマヨ新譜

アルゼンチンのドラマー/作曲家ナウエル・ラマヨ(Nahuel Ramayo)による珠玉のアルゼンチン・ジャズ新譜『De Paisajes Y Colores』。クインテット編成のバンドにはアルゼンチン現代ジャズを牽引するピアニストのセバスティアン・マッキ(Sebastián Macchi)も参加し、ハイレベルかつ、この地の音楽に特有の清々しく澄んだ空気を感じさせてくれる素晴らしいアルバムだ。