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MPB

  • 2020-05-17
  • 2020-05-17

パウラ・モレレンバウム、進化する現代のボサノヴァを表現する新譜『Atlantico』

カルロス・リラのカヴァー(1)「Carlos Lyra」で始まる今作はボサノヴァ、MPB〜ジャズの名曲が満載だ。ほとんどはポルトガル語で歌われるが、フランス語で歌われるシャルル・トレネの名曲(5)「Que Reste-T-Il de nos Amours(残されし恋には)」といった絶妙な選曲や、随所にみられるさりげない音響効果も心地良い。

  • 2020-05-05
  • 2020-05-05

ブラジル最高峰の歌手と、ピアノ&ギターの兄弟デュオが奏でる“街角クラブ”楽曲集

深みのある女性歌手と、兄弟が奏でるピアノとギターの対話。ブラジル・ミナス出身の実力派歌手パウラ・サントーロ(Paula Santoro)と、同じくブラジルのピアノとギターの兄弟デュオ、デュオ・タウフィッキ(Duo Taufic)による2018年作『Tudo Será Como Antes』は、この上なく美しく豊かなアルバムだ。

  • 2020-04-12
  • 2022-05-08

ブラジル音楽の良心の結晶のような“ピアノと声”。豊かな心で毎日を過ごすための音楽

美しい音楽は気分が滅入ってしまいそうな毎日に確かな癒しをもたらしてくれる。ピアニスト/作曲家、サロマォン・ソアレス(Salomão Soares)と歌手ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)による2019年作『Chão de Flutuar』は、ピアノと声だけのこの上なく美しい音世界に浸れる傑作だ。

  • 2020-03-21
  • 2020-03-21

世界各地からサンパウロに集った移民たちが繰り広げる音楽の坩堝『OMRefugi』

中国、コンゴ、キューバ、フランス、ギニア、イラン、パレスチナ、シリア、チュニジアといった国々からの移民がブラジル・サンパウロで結成したバンド、オルケストラ・ムンダーナ・ヘフジ。2019年作『Caravana Refugi』では、洗練されたブラジル音楽をベースに各国の音楽文化が雑多に混じり合ったユニークな音楽を聴くことができる。

  • 2020-03-08
  • 2020-03-08

鬼才ギンガと、魅力的なシンガー、ドゥドゥ・スペルブ 至上のデュオ名盤

たった二人、ガットギターと声だけというシンプルな演奏なのに、この複雑さ、この深み…ギンガの音楽が持つ魅力は本当に底知れない──。比類なき作曲家/ギタリストのギンガ(Guinga)の名曲たちを、シンガー、ドゥドゥ・スペルブ(Dudu Sperb)が歌い上げる『Navegante - Dudu Sperb recebe Guinga』(2019年)。

  • 2020-02-24
  • 2021-12-03

ブラジルの若き巨匠アンドレ・メマーリ最高傑作!美しすぎる2枚組ソングブック『Canteiro』

ブラジルのピアニスト/作曲家、アンドレ・メマーリの2枚組全30曲におよぶ大作『Canteiro』は、あらゆる楽器に精通し、ジャズ、クラシック、ポピュラー音楽の境目なく活躍する稀代の天才アーティストの真髄であり最高傑作のひとつだ。様々な歌手を迎え、「歌」にフォーカスした本作は全曲がアンドレ・メマーリによる作曲。とても丁寧に紡がれたメロディーはどれもが耽美な世界観を持つ名曲ばかりで、彼の音楽への尽きない愛が溢れ出る。

  • 2020-02-05
  • 2021-07-08

ミナスから再び、とんでもない才能が現れた!ダヴィ・フォンセカ『Piramba』がとにかく凄い

ダヴィ・フォンセカ(Davi Fonseca)。ジャズを消化したピアニストでありプログレッシブな曲を書く作曲家、そして特徴的な声を持つ優れたシンガーである彼を紹介するのに、今こそ“ミナス新世代”という言葉を久々に使いたい。アルバム『Piramba』でデビューしたばかりのダヴィ・フォンセカこそ、ミナス新世代と呼ばれるミュージシャンの中でも突出した新たな才能で、最も注目されるべき音楽家だ。