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  • 2023-07-07
  • 2023-07-06

ブラジル出身SSWナニー・アシス新譜。ロン・カーター、シコ・ピニェイロ、ランディ・ブレッカーら参加

1969年ブラジル・バイーア州サルヴァドール生まれ、4^0年以上のキャリアを持ちシンガー/パーカッショニスト/ギタリスト/作曲家として知られるナニー・アシス(Nanny Assis)が、自身の本名を冠したアルバム『Rovanio』をリリースした。自身のルーツである“ブラジル音楽”をベースに、長年第一線で活躍を続ける国際的なミュージシャンが多数集結した要注目の作品となっている。

  • 2023-07-02
  • 2023-09-10

驚くべき音楽の“視点”。イスラエルの気鋭ピアニスト/作曲家ウリエル・ヘルマン新作『Different Eyes』

「私たちは皆、一対の目をもっているが、“見る”ということには無数のレイヤーがあります」イスラエルのピアニスト、ウリエル・ヘルマン(Uriel Herman)は語る。「視界に入るだけのこともあれば、意識的に見るものを選ぶこともできる。私たちの記憶や夢は、それらに訪れる度に異なる色で描かれるがゆえに、どの瞬間も内側と外側を見ることで特別な意味が与えられるんだ」

  • 2023-06-29
  • 2023-06-28

マイアミのジャムバンド Anemoia、ポップ&グルーヴィーな極上ジャズファンク『A Muser!』

米国フロリダ州マイアミを拠点に活動するプログレッシヴ・ジャズ・トリオのアネモイア(Anemoia)による3rdアルバム『A Muser!』がリリースされた。ジャムセッションでの即興演奏をベースに様々なアイディアを試し構築された全8曲は創造的でグルーヴィーで、基本的にインストゥルメンタルだがメロディは口ずさめるほどに適度にポップで聴きやすい。

  • 2023-06-24
  • 2023-06-24

旧友リオーネル・ルエケ全面参加!ヨセフ・ガトマン新譜は彼の優しさが滲み出る傑作

現代イスラエル・ジャズシーンを代表するベーシスト/作曲家、ヨセフ・ガトマン・レヴィット(Yosef Gutman Levitt)新譜 『Soul Song』は、これまでバンドを組んできたオムリ・モール(Omri Mor, p)とオフリ・ネヘミヤ(Ofri Nehemya, ds)に加え、バークリー時代の旧友であるギタリストのリオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)を加えた超豪華カルテットでの作品となった。

  • 2023-06-19
  • 2023-10-07

現代ジャズを代表する女性ベーシスト、リンダ・メイ・ハン・オー 深淵な問いに対する彼女の答え

現代ジャズ最高峰のベーシストのひとり、リンダ・メイ・ハン・オー(Linda May Han Oh)のアルバムはいつも深淵なテーマが提示される。2023年の彼女の新譜のタイトルは『The Glass Hours』。人間がそれぞれ個々に持っている時間のあまりの短さ、その中で個人としてできることへの思索。自分ではどうしようもないように思える社会や国家の問題──。自らの非力さを嘆くところから、ガラスのように脆弱な時間という発想が浮かんだ。

  • 2023-06-12
  • 2023-06-11

現代の米国ジャズシーンで最も注目される女性奏者4人によるカルテット、Esthesis Quartet 新作

4人が4人とも異なるタイムゾーンに住んでいるから、アルバム名は『Time Zones』。米国中のフェスやセッションを通じて出会い、2022年にデビュー作『Esthesis Quartet』をリリースした女性奏者4人によるカルテット、エステシス・カルテット(Esthesis Quartet)の第二作目はそんな分かりやすいタイトルとは裏腹に、非常に洗練された“感覚的(= Esthesis)な”ジャズ・アルバムに仕上がっている。

  • 2023-05-31
  • 2023-05-30

ベルギーの伝統音楽にインスパイアされたピアノトリオ、Mapping Roots デビュー作『First Daylight』

ベルギーのベーシスト/作曲家のミシェル・ヴリダーグ(Michel Vrydag)が率いるベルギーのピアノトリオの第一作『First Daylight』。ピアノには同郷のブラム・ワイテルス(Bram Weijters)、ドラムスにオランダ出身のダニエル・ヨンカース(Daniel Jonkers)という布陣で、全14曲、計88分に及ぶ壮大なアルバムとなっている。

  • 2023-05-30
  • 2023-09-27

ベーシスト必聴!ミシェル・ピポキーニャ新譜はブラジル音楽やジャズの粋の結晶

世界的にも稀な超絶技巧を持ちながら、それに浴せず高度な芸術性や音楽性を兼ね備えたブラジルのベーシスト/作曲家ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)の新作 『Um Novo Tom』が登場した。多彩なゲストが参加し、すべての曲がミシェルのオリジナルで演奏時間もすべて5分以上、さらに8分以上の曲も6曲あるなど量も質も充実した一枚となっている。

  • 2023-05-14
  • 2023-05-14

無限の可能性を秘めたコントラバスと女声ヴォーカルの前衛ジャズ・デュオ2nd『reTORNAR』

フルートやピアノ、パーカッションなどのマルチ奏者であり、類稀な声を持つ歌手のマガリ・サレ(Magalí Sare)と、コントラバス奏者マネル・フォルティア(Manel Fortia)のデュオによる第二作『reTORNAR』。二人の高い芸術性のなかで、即興のアイディアがこれでもかと溢れる傑作だ。

  • 2023-05-06
  • 2023-05-06

世界各地から名手が集う、圧巻のプログレ。エヴァン・マリエン新譜『Elysian』

呑み込まれそうになるほどの圧倒的な演奏だ。米国のベーシスト/作曲家エヴァン・マリエン(Evan Marien)のソロ名義の新譜『Elysian』。盟友ダナ・ホーキンスの超絶的なドラムスに加え、アルメニアの鬼才鍵盤奏者ティグラン・ハマシアンのシンセ、そしてスウェーデンのメタルバンド、メシュガーのギタリストのフレドリック・トーデンダルが参加したプログレッシヴ・メタル(1)「Caliber」から、早くも聴く者を興奮の渦に巻き込む。

  • 2023-04-28
  • 2024-09-23

インドとブラジル、ほか多様な音楽文化に満たされた奥深き傑作。ガナーヴィヤ&ムニール・オッスン 初のデュオ作

南インド出身の歌手/作曲家/ダブルベース奏者/学者のガナーヴィヤ(Ganavya)と、ブラジル出身のギター/ベース奏者/作曲家ムニール・オッスン(Munir Hossn)。異なる文化的背景を持ちながら、ともに国際的に注目される二人のアーティストによる初のデュオアルバム『Sister, Idea』は、余計なものを一切排除しつつもそれぞれの類稀な感性と圧倒的な技術で相当に深みのある音楽作品となっている。

  • 2023-04-20
  • 2024-11-03

フランス出身気鋭ベース奏者バシーレ・ラオラ、バルセロナからブリュッセルの旅路の果てで生んだ傑作

フランスに生まれ、現在はベルギーを拠点に活動する新進気鋭のベーシスト、バシーレ・ラオラ(Basile Rahola)の初のソロ名義作『Moments』。ヨーロッパ・ジャズらしい叙情性を湛えつつ、彼のこれまでの短くはない旅の中での出会いから豊富なインスピレーションを得た個性的で創造的な作品だ。

  • 2023-04-01
  • 2023-04-01

北欧ジャズの金字塔“Liberetto”、交響楽団と魅せる夢見心地の新作『Lars Danielsson Symphonized』

ラーシュ・ダニエルソンの人気プロジェクト“Liberetto”の名曲をシンフォニー・オーケストラで再演する、ファン垂涎ものの作品が登場した。『Lars Danielsson Symphonized』と題された2枚組の今作は、おなじみのカルテットに加え、スウェーデンのイェーテボリ交響楽団(Gothenburg Symphony Orchestra)の絢爛なオーケストラが参加。ジャズ・カルテットとクラシカルなアンサンブルが一体となり、Liberettoシリーズの各作品から厳選された名曲を奏でる。

  • 2023-03-29
  • 2023-03-28

スイス発。フルートと女性ヴォーカルが魅力の優美なジャズ・カルテット「8 Octopi」

スイス出身のフルート奏者/作曲家ベン・ザーラー(Ben Zahler)を中心としたカルテット、エイト・オクトパイ(8 Octopi)によるデビュー・アルバム『Errors in Disguise』がリリースされた。バンドにはスイスのジャズシーンで傑出したヴォーカリストであるイザベル・リッター(Isabelle Ritter)らを擁し、軽やかでユーモラスなジャズを聴かせてくれる。