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ブラジル音楽

  • 2026-05-22
  • 2026-05-22

現代グローバル・ジャズを代表する音楽家たちによる故エルメート・パスコアール・トリビュート

現代のブラジル音楽やジャズ、あるいは音楽という概念そのものに絶大な影響を与え、2025年に惜しまれつつ亡くなったブラジルの音楽家エルメート・パスコアールへの最大限の敬意が込められたトリビュート・アルバム『Hermeto Universal』がリリースされた。アルバムはブラジル出身の超絶的なハーモニカ奏者ガブリエル・グロッシ、フランス出身の鍵盤奏者ローラン・クーロンドルの双頭名義だが、リズムセクションにスナーキー・パピー主宰者でベーシストのマイケル・リーグ、キューバ出身の名ドラマー ルイ・アドリアン・ロペス・ヌッサを擁するスーパーバンドでの演奏が核となっている。

  • 2026-05-16
  • 2026-05-04

南米音楽の精華、ヤマンドゥ・コスタ×アンサンブル・レコベコ『La Quinta Esencia』

南米の土と緑の匂い、人々の風流な生活を感じさせる極上の弦楽器アンサンブル。『La Quinta Esencia』は、ブラジル出身のギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)、そしてベネズエラ出身のヴァイオリニストのアレクシス・カルデナス(Alexis Cárdenas)と彼が率いるアンサンブル・レコベコ(Ensemble Recoveco)との共作アルバムだ。ヴァーチュオーゾたちの血肉に染みついた伝統音楽と、洗練された室内楽の技法、そして自由なジャズの饗宴だ。

  • 2026-05-15
  • 2026-05-15

素朴で幻夢的な音空間が素敵、ブラジル北東部出身SSW/マルチ奏者ナイロン・イーゴル 初アルバム

ブラジル北東部アラゴアス州マセイオ(Maceió)出身のシンガーソングライター/マルチ奏者のナイロン・イーゴル(Nyron Higor)が2025年にリリースした、初のフルレンス・アルバム『Nyron Higor』。ブラジル北東部の伝統音楽に根差しながら、現代的なベッドルーム・ポップの心地よさに包まれたサウンドを届けてくれる良作だ。

  • 2026-04-28
  • 2026-04-10

歌とギターの最高峰。ジュリア・シモンイスとアレサンドロ・ペネッシによる“ブラジルのセレナーデ”

ブラジルの歌手ジュリア・シモンイス(Júlia Simões)と、7弦ギター奏者アレサンドロ・ペネッシ(Alessandro Penezzi)による親密なデュオ作『Serenata à Brasileira』。“ブラジルのセレナーデ”というタイトルは完璧だ。ピシンギーニャやカルトーラなど、ブラジル音楽の黄金期を彩った名曲たちは今もなお色褪せない。

  • 2026-04-26
  • 2026-04-25

ノルデスチ伝統音楽とジャズの革新的融合の傑作!チアゴ・エスピリト・サント『Ybirá』

ブラジルを代表するベーシスト、チアゴ・エスピリト・サント(Thiago Espírito Santo)の2026年新譜『Ybirá』が最高に素晴らしい。特にブラジル北東部の伝統音楽の流れを汲む超絶的なブラジリアン・インストで、豊かな音楽的土壌に深く根差した雄大な樹を象徴的に描いたジャケット・アートのとおり、とてつもない楽曲と演奏に度肝を抜かれる作品だ。

  • 2026-04-19
  • 2026-04-10

新しいブラジリアン・ジャズで音楽の無限の可能性を探求。ジャミーレ&ヴィニシウス・ゴメス

ともにブラジル出身で、ニューヨークを拠点に活動する歌手ジャミーレ(Jamile)と、ギタリストのヴィニシウス・ゴメス(Vinícius Gomes)によるデュオ・アルバム『Boundless Species』。多くの曲でジョー・マーティン(Joe Martin)のダブルベースもフィーチュアし、ブラジル音楽とジャズの境界を溶かす、新たなブラジリアン・ジャズを模索する。

  • 2026-04-12
  • 2026-04-05

フィ・マロスティカ&アレシャンドリ・ヒベイロ、遊び心と多幸感溢れるデュオ・アルバム

卓越した技巧と、繊細かつ大胆な表現力。互いの音に耳を傾け、指先で呼応する。エフェクターで遊び、心から演奏を楽しむ──。ブラジルのベース奏者フィ・マロスティカ(Fi Maróstica)と、クラリネット奏者アレシャンドリ・ヒベイロ(Alexandre Ribeiro)は約20年前に初めて会ったときから、互いを昔から知っている“古い友人”であるかのように感じたという。彼らの初のデュオ作である『Devaneio』は、クラリネットとベースという最小限の編成ながら、様々な工夫と遊び心によって彩られた、とても美しいアルバムだ。

  • 2026-04-08
  • 2026-04-11

ノスタルジックなMPBの隠れた宝石。7弦ギターと歌による心温まる“おばあちゃんの家”

ブラジルのシンガーソングライター、ヴァネッサ・ピニェイロ(Vanessa Pinheiro)と、7弦ギター奏者フェリクス・ジュニオール(Felix Junior)による、心温まる“歌とギター”。ふたりの2025年作『Casa De Vó』は、家族や日常の中にあるささやかな喜びや自然の美しさを描いた、素朴で素敵なアルバムだ。

  • 2026-04-04
  • 2026-03-30

ブラジルを代表するショーロ・ピアニストのエルクレス・ゴメス、初の自作曲集『Bremen Solo』

ショーロに特化したブラジルの名ピアニスト、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)のアルバム『Bremen Solo』は、ドイツの歴史あるコンサートホール、ゼンデザール・ブレーメン(Sendesaal Bremen)で行われたソロライヴを録音した作品。収録の16曲はすべてエルクレス・ゴメス作曲のオリジナルとなっており、稀代のショーロ・ピアニストの魅力が余すところなく発揮された絶品だ。

  • 2026-03-31
  • 2026-03-30

ドイツの歌手セリーヌ・ルドルフが歌う、至悦のブラジル音楽『Amaré』

ドイツのヴォーカリスト、セリーヌ・ルドルフ(Céline Rudolph)が、ブラジルのピアノ奏者エンヒキ・ゴミヂ(Henrique Gomide)とギター奏者ジョアン・ルイス・ノゲイラ(Joao Luis Nogueira) と共演し、ブラジル音楽を歌うヴォーカル・トリオ作『Amaré』。ブラジル音楽の豊かな遺産とジャズの即興性を融合させた作品で、タイトルは“潮”を意味する(a maré)と“愛とは”(amar é)という二つのテーマを象徴する。

  • 2026-03-21
  • 2026-03-20

誰よりも深くブラジル音楽を愛するベト・カレッティ、“楽器同士の対話”を重視した初インスト作

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身で、ブラジル音楽への深い傾倒で知られるシンガーソングライターのベト・カレッティ(Beto Caletti)の2026年新譜『El convite』は、彼にとって初めての全編インスト(+スキャットなどによる声)の意欲的な作品となっている。ショーロやサンバ、フォホー、MPBなどに根差した豊かなハーモニーとリズム、さらにトニーニョ・オルタのような爽やかさを感じさせる曲が多く、ほかにもエルメート・パスコアールを彷彿させる複雑さなど、彼のブラジル音楽への深い理解と愛情が凝縮された素晴らしいアルバムだ。

  • 2026-03-06
  • 2026-03-05

異なる音楽史を歩んだヴァイオリンとハベッカを再び統合しようとする、“ブラジルの弓”プロジェクト

7年の音楽的パートナーシップを経て、ヒカルド・ヘルス(Ricardo Herz)とヴァニーユ・ゴヴァールツ(Vanille Goovaerts)のヴァイオリン・デュオ作『Arcos Brasileiros』が発表された。二人は曲ごとに起源を共有する二つの弦楽器──ヴァイオリンとハベッカ──を使いわけ、文化的にふたつの楽器を分け隔てなく再統合しようとする。

  • 2026-02-28
  • 2026-02-28

リオ新世代SSWレオ・ミデア、遠きプーリアから届けるブラジル音楽の鼓動

ブラジル出身、2014年のデビュー後にヨーロッパに移住し、現在はスペインのバルセロナを拠点とするシンガーソングライター、レオ・ミデア(Leo Middea)が6枚目のスタジオ・アルバムとなる『Notícias de Puglia』をリリースした。「プーリアからの便り」のタイトルが示すのは、旅を続ける彼らしい、故郷ブラジルへのサウダーヂの想いだ。

  • 2026-02-18
  • 2026-02-18

多様な要素を取り入れ、洗練されたブラジルの新世代ジャズをリードするTb奏者ジョアべ・ヘイス新作

ブラジルのトロンボーン奏者/作曲家ジョアべ・ヘイス(Joabe Reis)の新譜『DRIVE SLOW - A ÚLTIMA DAS FANTASIAS』は、ジャズを基調にファンクやヒップホップ、UKガラージ、エレクトロニックなどの要素を取り込んだハイブリッドなサウンドが鋭くも心地良い、要注目の作品だ。高度な作曲や演奏の技術、それを洗練されたサウンドに仕立て上げるプロダクションが完璧に噛み合い、最高に魅力的なアルバムだ。