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ブラジル音楽

  • 2023-11-11
  • 2023-11-12

マリーザ・モンチにマリア・ベターニア、ネイ様にサー様 … & more! MPB史上でもなかなかない程にとんでもない豪華なVo陣を迎えたマルセロ・コスタの新作『Vol.2』

ブラジル音楽のスターを長年に渡って支えてきたドラマー/パーカッショニスト、マルセロ・コスタ(Marcelo Costa)。国内盤CDもリリースされ話題になった前作『Vol.1(Número 1)』(2019年)に続く、『Vol.2』は、ゲストVoに女性を中心に据え、マリア・ベターニア、マリーザ・モンチ、ホベルタ・サー、パウラ・モレレンバウム(Paula Morelenbaum)らが参加。マルセロ・コスタが、MPBのシーンで45年以上にわたり、どんなにか貢献してきたかを窺い知ることができる好盤だ。

  • 2023-11-07
  • 2024-06-12

クラシック出身ヴァイオリン奏者パウラ・ブジェス、ハベッカを手にノルデスチ音楽の真髄を体現

ブラジル最南端のリオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ出身のヴァイオリニスト、パウラ・ブジェス(Paula Bujes)は、すっかりブラジル北東部の伝統音楽の虜のようだ。2013年からペルナンブコ州レシフェに住み、ペルナンブコ連邦大学(UFPE)音楽学部のヴァイオリン教授も務める彼女の初のソロ・アルバム『Deixa o Barco Cortar Água』では、彼女はハベッカを手にし、エネルギッシュで素朴なダンス・ミュージックを奏でる。

  • 2023-11-03
  • 2023-11-03

時代の寵児アナ・フランゴ・エレトリコ、ブラジルの今を的確に捉えた圧巻の3rdアルバム

共同プロデューサーを務めたバラ・デゼージョ(Bala Desejo)のデビュー作『SIM SIM SIM』がラテングラミー賞を射止めるなど、ここ数年のうちにブラジルを代表する音楽家/プロデューサーとなったアナ・フランゴ・エレトリコ(Ana Frango Elétrico)の4年ぶり3rdアルバム『Me Chama de Gato que Eu Sou Sua』。タイトルは“猫と呼んで、私はあなたのもの”という意味で、ジャケットには2匹のトラが描かれている。

  • 2023-11-02
  • 2023-11-04

もっと知りたいチン・ベルナルデスのこと。「21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル」 を作った才能が、祝! 初来日!!

待望の初来日!!! ブラジルの若い世代を代表するシンガーソングライターのチン・ベルナルデス(Tim Bernardes)が、待望の初来日します!この貴重な来日の機会に、ライヴに行く人にもそうでない人にも現代ブラジル音楽の至宝「チン・ベルナルデス」のことを知って欲しい!

  • 2023-11-01
  • 2023-10-29

ブラジルの色彩が凝縮された驚異のソロピアノ。サロマォン・ソアレス新譜『Interior』

現代最高峰のピアニスト/作曲家サロマォン・ソアレス(Salomão Soares)の新譜『Interior』がリリースされた。リオデジャネイロにある1世紀以上の歴史あるオペラ劇場であるペドロ2世劇場(Theatro Pedro II)で、たった一人グランドピアノに向かい記録された本作は、この稀有な芸術家の音楽経験、世界観、表現技術などあらゆる要素が凝縮された驚くべきアルバムだ。

  • 2023-10-26
  • 2023-10-26

絶妙なミクスチャー・サウンドが現代にトロピカリアを甦らす。リオの気鋭SSWペドロ・フォンチ2nd

現在のリオデジャネイロのインディー・シーンにおける要注目シンガーソングライター/ギタリスト/打楽器奏者のペドロ・フォンチ(Pedro Fonte)。大きな注目を集めたソロデビュー作『Filme do Tempo』から3年ぶりとなる2ndアルバム『Luz Na Madrugada / Late Night Light』では、前作で見せた独特の魅力を放つサウンドをさらに深化。現代のトロピカリアとも呼ぶべき、少し捻りのあるブラジリアン・ロックがどこまでも魅力的な作品を仕上げてきた。

  • 2023-10-02
  • 2023-10-01

ブラジルの声 タチアナ・パーハ 最新デュオアルバム『entre luas』

タチアナ・パーハとエリカ・ヒベイロの二人はこれまでもギター奏者ルイス・レイチの2017年作『Vento Sul』や、直近ではアレシャンドリ・アンドレスの『Macaxeira Fields』10周年プロジェクトでの「Sem Fim」など、たびたび共演を行なってきた。今作『entre luas』はおそらくはそうした伏線の延長線上にあるものだが、ブラジル国外の作曲家の作品を積極的に取り上げるというコンセプトと、エリカ・ヒベイロの端正かつ自在な表現のピアノと相まって、タチアナ・パーハの魅力の現在地点の最高の瞬間を捉えたものとなっているように思う。

  • 2023-09-29
  • 2023-09-29

マリアナ・ズヴァルギとヨハネス・フォン・バレストレーム。リオとベルリンの音楽家の情熱的デュオ

イチベレ・ズヴァルギ(Itiberê Zwarg)の娘として知られ、現代ブラジル音楽の最重要フルート奏者であるマリアナ・ズヴァルギ(Mariana Zwarg)と、ドイツのピアニスト、ヨハネス・フォン・バレストレーム(Johannes Von Ballestrem)のデュオ・アルバム『Tightrope Dancer』は、クラシック音楽をベースにした気品あるジャズといった印象の良盤だ。

  • 2023-09-27
  • 2023-09-28

トニーニョ・オルタ新譜はポーランド女性歌手との共作。過去の名曲を再演!

ブラジルのギタリスト/作曲家トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)と、ポーランドの歌手ドロタ・ミシキェヴィチ(Dorota Miśkiewicz)の共演作『Bons Amigos』がリリースされた。ベースにはミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)も参加し、トニーニョ・オルタらしい爽やかで洗練されたブラジリアン・サウンドが最高に心地良い絶品だ。

  • 2023-09-26
  • 2023-09-24

巡回演劇から生まれた男女3人組「Tukum」、絶妙なサウダーヂが堪らない2ndアルバム

巡回演劇活動を通じて出会った3人の俳優/ミュージシャンによるグループ、トゥクン(Tukum)。称賛された2020年のデビュー作『22 dias a pé』に続き、2023年9月にリリースされた今回の2ndアルバム『Estradas Dentro』では、70年代のMPBに触発されたロックやフォーク、ブラジル北東部音楽などをミックスした彼らの音楽観を正統に拡張。ほんの少し、だが効果的に含まれたサウダーヂが心地よくて堪らない作品となった。

  • 2023-09-23
  • 2023-09-23

自由奔放すぎるドミンギーニョス再解釈。もはや“ブラジルの神秘”としか思えない驚異のデュオ

ハーモニカ奏者ガブリエル・グロッシ(Gabriel Grossi)と、マルチ奏者アリスマール・ド・エスピリト・サント(Arismar do Espírito Santo)による自由な演奏が最高に楽しいデュオアルバム『Domingou』。タイトルが示唆するとおり、ブラジル北東部音楽の雄ドミンギーニョス(Dominguinhos, 1941 - 2013)の曲を中心にオリジナルなども交えて全15曲を収録している。

  • 2023-09-18
  • 2023-09-17

稀代のメロディメーカー、イヴァン・リンス 実に9年ぶりの新作『My Heart Speaks』

大御所イヴァン・リンスが久しぶりの新作『My Heart Speaks』をリリースした。ゲストにはこれまたコテッコテの人選でダイアン・リーヴス(Dianne Reeves)やランディ・ブレッカー(Randy Brecker)といった名前が並ぶ。天才的なコードワークやメロディは今作でも健在。彼の曲を聴けばMPBのファンなら一瞬にして撃沈、落とされてしまうだろう。