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ドラムス

  • 2026-01-27
  • 2026-01-27

鋭利に研ぎ澄まされた爆発的プログレ・ジャズ。フランス発クインテット、Ozma 新作

フランスのドラマー/作曲家、ステファン・シャルレ(Stéphane Scharlé)が率い、“フランスの爆発的ジャズ(French Explosive Jazz)”を標榜するバンド、オズマ(Ozma)の2025年新譜『The Day We Decided to Live at Night』は、これまでの彼のキャリアの中で最もパーソナルな作品だという。テーマは「愛すべき蛇、火の妖精、金属の魔女、子供たちの悪戯、柔らかく慰める弦」。幻想的で詩的なイメージを現代的なプログレッシヴ・ジャズで表現しており、暴力と優しさという対立する要素を同じ銀貨の表裏のように描いている。

  • 2026-01-21
  • 2026-01-21

一種独特の洗練された現代ムガームジャズ。エティバル・アサドリ、自己を探求をテーマに掲げる新譜

現代ムガームジャズの旗手であるピアニスト/作曲家エディバル・アサドリ(Etibar Asadli)の2026年新譜『WYA』は、アゼルバイジャンのアイデンティティたるムガームジャズが醸す独特の東欧・中東・西アジアの文化境界的テクスチャーと、エレクトロニックやヒップホップ、アンビエントなどの複合的な音楽要素が絡み合う、一種独特な洗練を見せた興味深い作品だ。

  • 2026-01-14
  • 2026-01-13

卓抜したドラマーが牽引するドイツのアヴァン・ジャズ・カルテット新作『Discovery of Lightness』

2015年に結成されたドイツのジャズ・カルテット、クリスティアン・クリシュコフスキー・カルテット(Christian Krischkowsky Quartet)の3枚目となるアルバム『Discovery of Lightness』は、知性と本能的な躍動感が共存する、挑戦的な作品だ。セロニアス・モンクの影響を受けたビバップと、ヒップホップのヴァイブス、さらには独特のユーモラスなポップ性まで兼ね備えた個性的なジャズが彼らの魅力だ。

  • 2025-12-20
  • 2025-12-19

シンド人のアイデンティティを探究するホリスティックな現代ジャズ傑作『ڪڏهن ملنداسين』

インド出身のドラマー/作曲家、タルン・バラーニ(Tarun Balani)の2025年新譜『ڪڏهن ملنداسين Kadahin Milandaasin』は、彼の祖父がシンド1からニューデリーへ移住した旅を辿りながら、シンド人としてのルーツとアイデンティティを探究している。カルテットのメンバーにはキューバにルーツを持つトランペット奏者アダム・オファーリル(Adam O’Farrill)、フィンランド出身のギタリストのオーリ・ヒルヴォネン(Olli Hirvonen)、そしてピアノにはインド出身のシャーリク・ハサン(Sharik Hasan)を擁し、多文化が混交した思索的な演奏を聴かせてくれる。

  • 2025-11-29
  • 2025-11-26

ロンドン拠点のブラジル人打楽器奏者率いるプロジェクト、Babo Moreno 大絶賛のデビュー作

ブラジルにルーツを持ち、ロンドンで生まれ育った打楽器奏者ファビオ・ヂ・オリヴェイラ(Fábio de Oliveira)が率いるプロジェクト、バボ・モレーノ(Babo Moreno)のデビュー作『Babo Moreno』。この作品に寄せられた次の賛辞は、多様さを極めるロンドンのジャズシーンに忽然と現れた彼と、その作品への期待が滲み出ている。

  • 2025-11-23
  • 2025-11-22

北欧ジャズと中国・古筝の共演による僥倖。デンマーク発、Art Roho 新作『Balanka』

ジャズにおけるリズムセクションの役割を再定義し、世界中の様々な音楽家とコラボレーションをすることをコンセプトに活動するベーシストとドラマーによるデュオ、アート・ローホ(Art Roho)。6枚目のスタジオ・アルバムとなる2025年新作『Balanka』は、彼らにとって初めてアジア圏の音楽家を迎え、これまでの北欧ジャズの気風に新たな風を吹き込んだ興味深い作品となっている。

  • 2025-11-11
  • 2025-11-10

巨匠ピアノ奏者ファビオ・トーレスと、新世代ドラム奏者カイナン・メンドンサのデュオが贈る注目作

ブラジルのベテラン・ピアニスト、ファビオ・トーレス(Fábio Torres)と、若手ドラマーのカイナン・メンドンサ(Cainã Mendonça)のデュオによる『Derivas』は、軽やかなブラジリアン・ジャズに魅了される良作だ。アルバムには7曲が収録されており、全曲が二人のオリジナル。

  • 2025-10-26
  • 2025-10-25

パリ流 “The Getdown” を体現。フランス最強のオルガン/ピアノ/ドラムスのトリオのデビュー作

フランス・ニーム出身の鍵盤奏者ローラン・クーロンドル(Laurent Coulondre)、フランス海外県グアドループ出身の打楽器奏者アーノウ・ドルメン(Arnaud Dolmen)、そして同じくフランス海外県マルティニーク出身のピアニストグレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)のトリオによるアルバム『The Getdown』。それぞれが輝かしい経歴を持ち、フランスの若手〜中堅の中でもトップクラスに世界的知名度を誇る3人による新たなジャズ。

  • 2025-10-10
  • 2025-10-03

ジョーイ・ワロンカー&ピート・ミンが提唱する、実験的ジャズの“新たな視点”

米国ロサンゼルスを拠点とする二人の気鋭音楽家による強力なコラボレーション作品『King King』。エクスペリメンタル・ジャズ、ポストロック、アンビエントなどが折り重なり、実験音楽に新たな視点を提供する。作品の主人公はドラマーでBeckやR.E.M.のレギュラー・セッション・ミュージシャンとして知られ、さらに直近では英国のバンド、Oasisの再結成メンバーともなったジョーイ・ワロンカー(Joey Waronker)と、プロデューサー/マルチインストゥルメンタリストでミシェル・ンデゲオチェロとの仕事で知られるピート・ミン(Pete Min)。

  • 2025-09-26
  • 2025-09-26

現代最高峰ドラマー、ネイト・スミスが魅せる世界一のグルーヴ。豪華ゲストも魅力『LIVE-ACTION』

現代最高のグルーヴ・メイカー、ネイト・スミス(Nate Smith)の新譜『LIVE-ACTION』は、おそらく彼のキャリアでもっとも訴求力が強く、その輝かしいキャリアを代表する作品となるだろう。これまでのように天才的なセンスでドラムスで表現しうるリズムの最高点を示しつつ、今作ではさまざまな一流ミュージシャンをゲストに迎え、ジャズを基軸としながらもポップネスの到達点を見せる。

  • 2025-09-12
  • 2025-09-12

名手マイケル・ウォルドロップ、アメリカと東欧、南米を結ぶ抒情的な新譜『Native Son』

米国のドラマー/作曲家マイケル・ウォルドロップ(Michael Waldrop)の新作『Native Son』は、ピアノトリオ+パーカッションを中心とした編成でバルカン半島や中東、南米の音楽文化を積極的に取り入れた作品となっており、従来の彼の活動の主軸であったビッグバンドのイメージを覆す作風に驚かされるアルバムだ。

  • 2025-08-27
  • 2025-08-26

トゥモローズ・ウォリアーズから、また凄い新人が現れた! 中東ルーツのナダフ・シュニールソン、デビュー。

中東にルーツを持つイギリス・ロンドン出身のドラマー/作曲家ナダフ・シュニールソン(Nadav Schneerson)が、7人編成のバンドを率いて録音したデビュー作『Sheva』が面白い。多様かつ優れた若手ジャズ・アーティストを輩出し続けるトゥモローズ・ウォリアーズ(Tomorrow’s Warriors)出身の彼は、文化的多様性の坩堝である同団体で得た多くの学びと、ユダヤ人である自身のルーツを融合させ、熱狂的なジャズ・アンサンブルを創り上げた。

  • 2025-08-26
  • 2025-08-24

よりパーソナルなテーマで挑む、リンダ・メイ・ハン・オーのコードレストリオ新作『見知らぬ天国』

マレーシア出身のベーシスト/作曲家リンダ・メイ・ハン・オー(Linda May Han Oh)の2025年新譜『Strange Heavens』がリリースされた。今作は2009年の彼女のデビュー作『Entry』以来となるコードレス・トリオ(ピアノやギターといったコード楽器を伴わないトリオ編成)に戻った作品であり、これまでも共演を重ねてきたトランペッターのアンブローズ・アキンムシーレ(Ambrose Akinmusire)とドラマーのタイショーン・ソーリー(Tyshawn Sorey)という現代ジャズ界の最高の奏者を迎え、終始スリリングな演奏が繰り広げられる聴き応え充分なアルバムとなっている。

  • 2025-06-15
  • 2025-06-12

現代ジャズを象徴するバンド Kneebody、ベーシスト脱退の一大事を驚くべき発想で埋めた『Reach』

四半世紀にわたるキャリアとなった米国の現代ジャズを代表するバンド、ニーバディ(Kneebody)が6年ぶりとなる新作『Reach』をリリースした。今作は2001年のバンド結成時から低音を支えたベーシストのカヴェ・ラステガーが外部プロジェクトへの参加によって多忙を極めたことを理由に2023年にバンドを脱退して以降の初の作品となっており、ドラマーのネイト・ウッド(Nate Wood)がドラムスとベースを兼任するという割と非常識なカルテット編成での最初の録音となっている。