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メキシコ

  • 2024-05-22
  • 2024-05-22

バンドは“創造的シエスタ”へ──。フランシスコ・エル・オンブレのラスト・アルバム

ブラジルのミクスチャー・バンド、フランシスコ・エル・オンブレ(Francisco, el Hombre)の新作『Hasta El Final』がリリースされた。バンドは今年3月7日に彼らが”クリエイティヴなシエスタ(siesta criativa)”と呼ぶ無期限の活動休止に入ることを発表しており、これが最後のアルバムとなる。ゲストとしてレニーニ(Lenine)、パト・フ(Pato Fu)、マルチナリア(Mart'nalia)といったブラジルを代表するアーティストも参加しており、まさしく集大成的な音楽を作り上げている。

  • 2024-02-29
  • 2024-02-28

ベネズエラ出身打楽器奏者オレステス・ゴメスが贈る、黄道12星座をテーマにしたクリミナル・ジャズ

ベネズエラで生まれ育ち、現在はメキシコに住むドラマー/パーカッショニスト/作曲家、オレステス・ゴメス(Orestes Gómez)の新作『Ascendentes』は、ジャズとアフロ・ヒップホップが高度に融合した心地よいアルバムだ。テーマは黄道十二星座で、各楽曲のタイトルにはスペイン語の星座名が付けられている。

  • 2023-10-28
  • 2023-10-28

ジャズの現在と未来を思い描く。『ゼルダ』メドレーが話題となったマウリシオ・モラレスの新譜

メキシコ出身のベーシスト/作編曲家、マウリシオ・モラレス(Mauricio Morales)が多数のゲスト・ヴォーカリストを招いて初のヴォーカル・アルバム『The Endless Ride』をリリースした。デビュー作『Luna』が子ども時代の回想のノスタルジーに溢れた作品だとすれば、今作は数多の才能との出会いを経て加速度的に進化する音楽家としての自身の現在の姿、といえそうだ。

  • 2023-09-05
  • 2023-09-04

メキシコのSSWナナ・メンドーサ、R&B/ジャズ/ボサノヴァなど広く吸収した極上スペイン語ポップ

2018年の前作『Miradas』がラテングラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・ポップ・アルバム」部門にノミネートされたメキシコのSSW、ナナ・メンドーサ(Nana Mendoza)の2023年新譜『...』は限りなく良質なスペイン語ポップスだ。R&B、ジャズ、ボサノヴァなどから少しずつ影響を受けた爽やかだが安っぽさのない歌とサウンドで、エレクトリック要素も濃かった前作に比べると随分とアコースティックでジャズ寄りの作風が特徴的。彼女の最高傑作ではないかと思わせる素晴らしい仕上がりの作品となっている。

  • 2022-12-01
  • 2022-12-03

ジャズ・ヴィブラフォンの表現を次のレベルへと導く。パトリシア・ブレナンの芸術的新譜

パトリシア・ブレナン(Patricia Brennan) というヴィブラフォン奏者の新作を聴いてびっくりした。今作『More Touch』はメキシコに生まれ現在は米国で活動する彼女の2ndアルバムとのことだが、従来のメインストリームのジャズにはない現代音楽的な和音やフレージング、そして要所で極端なピッチベンドやエフェクトをかけた耳に残る奇妙なヴィブラフォンの音…

  • 2022-11-30
  • 2022-11-29

ラテングラミー新人賞受賞、シルバナ・エストラーダのあまりに美しく枯れたデビュー作

チャーリー・ハンター(Charlie Hunter)との共演で知られるメキシコのフォーク・ポップ・シーンの新星シルバナ・エストラーダ(Silvana Estrada)のソロ・デビュー作 『Marchita』は、近年ますます注目されるラテン音楽の中でも際立って退廃的な美しさを湛え、それがゆえに親近感を抱いてしまう傑作だ。

  • 2022-11-16
  • 2022-11-14

ルーツ・ミュージックへの探求が糧となったナタリア・ラフォルカデ新作『De Todas las Flores』

ルーツ・ミュージックを自身の表現に取り入れ、近年激良作を連発しているメキシコのシンガーソングライター、ナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)の新作『De Todas las Flores』は、ほぼ自作曲で固められ、これまた彼女のディスコグラフィを代表しそうな素晴らしい作品だった。

  • 2021-07-14
  • 2023-09-17

歌姫ナタリア・ラフォルカデが歌う“メキシコのための歌”第二弾

デビュー当時、ふざけたキャッチコピーとともに日本にもセンセーショナルに紹介されたナタリア・ラフォルカデ(Natalia Lafourcade)の最近のプロジェクトは本当に素晴らしくて見違える。前作に続き、故郷メキシコの文化を深くリスペクトした『Un Canto por México, Vol. II』も非常にクオリティの高い、素晴らしいアルバムだ。

  • 2021-06-17
  • 2021-06-16

フランス系メキシコ人シタール奏者、レオナルド・プラカシュ 渾身のデビュー!

フランス系メキシコ人のシタール奏者、レオナルド・プラカシュ(Leonardo Prakash)のデビューアルバム『Humanidad』。インドの古典的な楽器であるシタールを全面的に使っていながら、インドの伝統音楽のみならずジャズやビートミュージックからも影響を受けたと思われるサウンドはインドの並行世界のような絶妙な精神的音楽空間に誘う。

  • 2021-04-28
  • 2023-10-14

メキシコ出身の新星ベーシスト、弦楽四重奏をフィーチュアした魅惑のジャズ

新人ジャズベーシストのデビュー作としては、充分すぎる内容だろう。メキシコシティ生まれでロサンゼルスを拠点に活動する新星ベーシスト/作曲家、マウリシオ・モラレス(Mauricio Morales)のデビュー作『Luna』は絢爛な弦楽四重奏がフィーチュアされた胸踊るジャズ作品だ。

  • 2020-12-20
  • 2023-09-17

ハラナ奏者ラスト・ジェロニモ、HipHop前作から一転、ジャズ×民族音楽の新譜

メキシコのハラナ奏者/マルチプレイヤー/作曲家/プロデューサーのラスト・ジェロニモ(Last Jerónimo)がメキシコやイスラエル、スペインの音楽家たちを迎え制作した2020年新譜『Jarana Ways』は、メキシコ・ベラクルス州の伝統音楽ソン・ハローチョとジャズが融合した個性的で洗練されたサウンドが印象的なラテン・ジャズロックの好盤だ。

  • 2020-11-16
  • 2023-11-03

NYで出会ったUK、イスラエル、メキシコの猛者による「Trio Grande」デビュー

イギリス出身のサックス/キーボード奏者ウィル・ヴィンソン(Will Vinson)、イスラエル出身のギタリスト、ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)、そしてメキシコ出身のドラマー、アントニオ・サンチェス(Antonio Sanchez)。ジャズを通じてNYで出会った3人の猛者による斬新なトリオ作!