ベネズエラ出身打楽器奏者オレステス・ゴメスが贈る、黄道12星座をテーマにしたクリミナル・ジャズ

Orestes Gómez - Ascendentes

オレステス・ゴメス新譜『Ascendente』

ベネズエラで生まれ育ち、現在はメキシコに住むドラマー/パーカッショニスト/作曲家、オレステス・ゴメス(Orestes Gómez)の新作『Ascendentes』は、ジャズとアフロ・ヒップホップが高度に融合した心地よいアルバムだ。テーマは黄道十二星座で、各楽曲のタイトルにはスペイン語の星座名が付けられている。

(1)「Escorpio」(さそり座)から(12)「Aries」(牡羊座)まで、空間的な音作りも魅力的で想像力を刺激されるサウンドだ。オレステス・ゴメスの細やかで正確なドラミングが中心にあるが、とりわけトランペット奏者のアルバロ・バスケス(Álvaro Vásquez)やキーボード奏者のアグスティン・アヤラ(Agustín Ayala)のプレイも際立っている。

(3)「Sagitario」

彼自身はこのサウンドについて、クリミナル・ジャズ(jazz criminal)の要素があると語っている。リラックスしたリズムとハーモニー、鍵盤やトランペット、フルートの即興。これはたしかに、中毒性がある。

ライヴセッションの模様

Orestes Gómez 略歴

ドラムスのオレステス・ゴメス(Orestes Gómez)は1993年ベネズエラのタチラ州都サン・クリストバル生まれ。
父親はサルサ・バンドのパーカッション奏者で、オレステスも3歳の頃から父親からの指導を受け打楽器の演奏を開始。幼少時はドラムスとベネズエラのフォルクローレに没頭し、6歳でベネズエラ国立青少年オーケストラに加入。その後も10代前半でオーディションを経てベネズエラ国立児童管弦楽団に入団するなど神童的エピソードが満載のバイオグラフィーを誇る。

ジャズ、ヒップホップなどのジャンルでセッションドラマーとして活躍しながら、2017年にファーストアルバム『Experiencia Curiara』をリリース。ベネズエラ音楽への深い理解と現代のジャズやアフロ・ヒップホップの流れを汲んだユニークな音楽を提示してみせた。

現在、Aquarian Drumheads(米国)、Bosphorus Cymbals(トルコ)、Vater Percussion(米国)、 Cympad(スイス)、Parra Drums(ベネズエラ)、Xymox Percussion(米国)、Sunhouse(米国)の各ブランドのエンドーサーとなっている。

Orestes Gómez – drums
Ana Polanco – astrologer
Monno Briceño – bass
Osman Antúnez – percusison
Felipe Souza – guitar
Agustín Ayala – keyboards, piano
Álvaro Vásquez – trumpet

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