- 2025-06-07
- 2025-06-07
ドイツの才媛、オリヴィア・トゥルマー新譜はクラシックやジャズが豊かに混淆する叙情的ピアノ弾き語り
ドイツ出身のSSW/ピアニスト、オリヴィア・トゥルマー(Olivia Trummer)の新譜『Like Water』がリリースされた。プロデューサーはこれまでにエリック・クラプトンやシンディ・ローパー、ランディ・ニューマン、スティーヴ・ウィンウッドらを手掛けた米国の伝説的プロデューサーであるラス・ティテルマン(Russ Titelman)。
ドイツ出身のSSW/ピアニスト、オリヴィア・トゥルマー(Olivia Trummer)の新譜『Like Water』がリリースされた。プロデューサーはこれまでにエリック・クラプトンやシンディ・ローパー、ランディ・ニューマン、スティーヴ・ウィンウッドらを手掛けた米国の伝説的プロデューサーであるラス・ティテルマン(Russ Titelman)。
イタリア出身の女性ピアニスト/作曲家シモーナ・プレマッツィ(Simona Premazzi)と米国ボストン出身の男性サックス奏者/作曲家カイル・ナッサー(Kyle Nasser)を中心に、ベーシストのノア・ガラベディアン(Noah Garabedian)、ドラマーのジェイ・ソウヤー(Jay Sawyer)で構成されたカルテット、Premazzi / Nasser Quartet の初のアルバム『From What I Recall』は、ヨーロピアン・ジャズとハードバップの丁度良いバランスを自然に探求するような上質なジャズ作品だ。
前作『The Chopin Project』に続く、カート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)& ジャン=ポール・ブロードベック(Jean-Paul Brodbeck)によるクラシック巨匠の遺産に探訪するプロジェクトの第二弾がリリースされた。今回はドイツの作曲家ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833 - 1897)。前作と同じくルーカス・トラクセル(Lukas Traxel, b)とホルヘ・ロッシー(Jorge Rossy, ds)を擁したジャズ・カルテットで、「ハンガリー舞曲」「子守歌」といった楽曲が収められている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが“現代音楽界で最も魅力的な歌手の一人”と評価したシンガーソングライター/マルチ奏者ガナーヴィヤ(Ganavya)が、新作『Nilam』をリリースした。“スピリチュアル”という形容が相応しい控え目な楽器群の音と、それに溶けるようなおおよそ私達と同じ人間の歌唱とは信じがたい声によって、この若いアーティストがどれほど奇跡的な音楽家であるかを思い知らせるような作品と言って過言ではないだろう。
チリ・サンティアゴ出身のシンガーソングライター/ギタリストのカミラ・メサ(Camila Meza)が、6年ぶりの新作『Portal』をリリースした。彼女のとって初の全曲オリジナルで構成されており、自身の音楽的進化と個人的な体験を反映した、非常にパーソナルで意欲的な作品だ。共同プロデューサーには現代ジャズを代表するイスラエル出身のピアニストであるシャイ・マエストロ(Shai Maestro)を迎え、非常に洗練されたサウンドで、その繊細な感性を表現するアルバムになっている。
西洋クラシックの作曲家の名曲をアフロ・カリビアン音楽で再解釈するプロジェクトが人気の米国のピアニスト/作編曲家ヨアキム・ホースレイ(Joachim Horsley)が最新作『Afro Bach』をリリースした。その名のとおり、“音楽の父”ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685 - 1750)の名曲を独創的にカヴァーしており、そのアイディアに驚き(そしてたくさんの楽しさ)を提供してくれるアルバムとなっている。
米国ロサンゼルス出身、現在はインドに移住したサックス奏者/作曲家マーク・ハートサッチ(Mark Hartsuch)と、彼の妻でありインド出身の世界的なベース・ヒロインであるモヒニ・デイ(Mohini Dey)、そしてモヒニと長年音楽活動を共にしてきたインド出身のドラマー、ジーノ・バンクス(Gino Banks)によるプログレッシヴ・ジャズロック・トリオ、マモジ(MaMoGi)が新作『MaMoGi II』をリリースした。トリオのデビュー作『Mamogi』(2023年)から2年、今作でも強固でパワフルで超絶的なバンドサウンドを聴かせてくれる好盤となっている。
創造的でアグレッシヴな2013年結成のジャズ/プログレバンド、カダワ(Kadawa)のギタリストであり、優れた作曲家であるタル・ヤハロム(Tal Yahalom)が自身初のリーダー作『Mirror Image』をリリースした。バンドはクインテット編成だが、各メンバーの楽器の持ち替えや、曲ごとに多ジャンルに渡る音楽性によって非常に多様な音楽を楽しめる作品となっている。
バスーン(ファゴット)をジャズやロックの領域に持ち込み、ソロ楽器として革新的な役割を果たすことに成功した米国サンフランシスコのバスーン奏者/作曲家のポール・ハンソン(Paul Hanson)の2024年作『CALLIOPE』は驚きに満ちたアルバムだ。プログレッシヴ・ロックの男女デュオであるレイズ・ザ・メイズ(Raze The Maze)とのコラボレーションを軸に、ルスラン・シロタやビリー・コブハムといった大物も参加。エレクトリック・バスーンを手に新たな時代を切り拓いてきた彼の集大成的な傑作となっている。
スイス出身、ニューヨークで活動するジャズピアニスト/作曲家マノン・ミュレナー(Manon Mullener)が、世界中で出会った人々の人生の物語にインスパイアされ制作した新譜『Stories』が素晴らしい。キューバ音楽に影響を受け、現代NYで演じられるヨーロピアン・ジャズといった独特の趣のある作品で、多様なアイディアの発現からこの若手音楽家の才能が確信できる秀でた作品となっている。
アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドを拠点に20年以上活動するタンゴ・アンサンブル、コンフント・ベレティン(Conjunto Berretin)の2025年新譜『La Mariposa』は、伝統的なアルゼンチン・タンゴを軸に、ジャズやクラシックの音楽的な要素が絶妙にブレンドされたなんとも魅力的な作品だ。
オランダ出身のドラマー/作曲家フィリップ・レム(Philippe Lemm)の4枚目となるスタジオ・アルバム『Echo The Sun』。今作ではトリオにインド出身ピアニストのシャーリク・ハサン(Sharik Hasan)を新たに迎え、太陽の恵みによる光と温かさ、回復力をテーマとした音楽的探求を特徴とした素晴らしい現代ジャズを展開する。
モロッコ出身で現在は米国ニューオーリンズを拠点とするマルチ弦楽器奏者/作曲家マフムード・ショウキ(Mahmoud Chouki)。2024年リリースの『Caravan "From Marrakech To New Orleans"』は、ギターやウードを卓越した技巧で操り、マグレブ(北西アフリカ諸国)の音楽とニューオーリンズで生まれたジャズを融合した独創的な音楽で国際的に称賛される彼の新作だ。
90年代からニューヨークでしばしば演奏を重ねてきた二人の名手、ピアニストのケヴィン・ヘイズ(Kevin Hays)と打楽器奏者ホルへ・ロッシ(Jorge Rossy)が再会。ピアノとヴィブラフォンの編成で初のデュオ作『The Wait』をリリースした。トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)がジョビン(A.C. Jobim)逝去後にトリビュートとして作曲した(1)「De Ton Pra Tom」で始まる今作には、二人のオリジナルやスタンダードをバランスよく収録。大胆と繊細が同居する深淵なサウンドに魅せられる美しいアルバムとなっている。