80年の歴史を誇るBlue Note Records、初の南アフリカのアーティストがデビュー

Nduduzo Makhathini - Ikhambi

ブルーノート・デビューが決まった南アフリカのピアニスト

ジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。
ピアニストの名はンドゥドゥーゾ・マカティニ(Nduduzo Makhathini)。1982年生まれ。現在、南アフリカの若手ピアニストの中でもっとも注目されている存在らしい。

Blue Note Records 公式アカウントから発表された、南アフリカのアーティストとしては同レーベルで初となる作品のリリース告知ツイート。

なになに、そんなんめっちゃ気になるやん…と思って早速 Nduduzo Makhathini の名を検索し、2017年作『Ikhambi』を聴いてみたら、これがまた新鮮な驚きに満ちていた素晴らしいラージアンサンブル・ジャズの作品だった。ピアノやハープ、パーカッションで幕を開けるゆったりとしたリズムのアフリカン・ジャズ(1)「Amathambo」でもう虜になった。不協和音さえも甘美に響くピアノ。コーラス隊との呪術的な掛け合い。空間を鋭く切り裂くサックスにフルート。たった4つのありきたりなコードを繰り返しているだけなのに、不思議と展開が豊かだ。

『Ikhambi』のオープニングトラック「Amathambo」のMV。
タイトルは南アフリカに住むズールー族の言語、ズールー語で「骨」の意味。

Blue Note Records からの新譜は2020年予定

ンドゥドゥーゾ・マカティニの待望の新譜は2020年、ブルーノート・レコーズから発売となる。現在、先行シングル『Yehlisan’uMoya』を各種デジタル配信サービスで聴くことができる。
アルバムには妻でヴォーカリストのOmagugu Makhathini、アルトサックスのLogan Richardson、テナーサックスのLinda Sikhakhane、トランペットのNdabo Zulu、ベースのZwelakhe-Duma Bell Le Pere、ドラマーAyanda Sikade,、パーカッションのGontse Makheneの強力なメンバーが参加とのこと。

発売前から話題となっているこの新譜が楽しみだ。

Nduduzo Makhathini - Ikhambi
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