パリとシカゴ、ふたつの都市の間を漂う現代JAZZ。アントワーヌ・ベルジュー&マカヤ・マクレイヴン『Moving Cities』

Antoine Berjeaut & Makaya McCraven - Moving Cities

パリとシカゴ、ふたつの都市の間を漂う最先端ジャズのライヴ盤

フランス・パリのトランペッター、アントワーヌ・ベルジュー(Antoine Berjeaut)と米国シカゴのドラマー、マカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)。現代ジャズをアップデートし続ける気鋭アーティストの双頭名義による2019年作『Moving Cities』は、ジャズやヒップホップ、ファンクといった音楽性のベクトルを共にする二人の共演が見事に効果的に作用したエキサイティングなライヴ録音盤だ。
近年、あらゆる種類の音楽を吸収することが進化の原動力となっているジャズの最先端の熱量を肌で感じられる作品。

激アツJazz-Funk、(1)「Triple A」。

アントワーヌ・ベルジューはフランスを拠点に活動するトランペット/フリューゲルホルン奏者/作曲家/プロデューサー。ジャズ、ワールドミュージック、エレクトロニカ、ヒップホップなど現代の音楽シーンで幅広く活躍し、舞台音楽なども手掛けている。
プリミティヴ・ロンドン(Primitive London)のメンバーとして2017年に『Planet Savage』をリリース、ラッパーもフィーチュアしたクラブミュージック寄りのサウンドは評判を呼んだ。

ドラムスのマカヤ・マクレイヴンは1983年、フランスのパリ生まれ。アフリカ音楽に強い影響を受けたフリージャズの巨匠サックス奏者アーチー・シェップ(Archie Shepp)のバンドで活動したドラマーのステファン・マクレイヴン(Stephen McCraven)を父に、ハンガリーの歌手アグネス・ジグモンディ(Agnes Zsigmondi)を母に持つサラブレッドで、3歳の頃に米国マサチューセッツ州に家族で移住している。
シカゴを音楽活動の拠点とし、ヒップホップ文化の影響が色濃い2015年作『In The Moment』で注目を浴び、2018年には2枚組の大作『Universal Beings』で絶賛された。まさにカマシ・ワシントン(Kamasi Washington)らに並ぶ現在進行形のジャズを代表する音楽家であり、“ビート・サイエンティスト”の異名も頷ける。

Antoine Berjeaut & Makaya McCraven - Moving Cities
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