うねるグルーヴ、躍動するリズム。ニア・フェルダー参加のエルネスト・セルヴィニ新譜

Ernesto Cervini - Tetrahedron

カナダ人ドラマー、エルネスト・セルヴィニ『Tetrahedron』

カナダ出身のドラマー、エルネスト・セルヴィニ(Ernesto Cervini)の新譜『Tetrahedron』は、“ポスト・カート・ローゼンウィンケル”の呼び声高い注目のギタリスト、ニア・フェルダー(Nir Felder)を迎えたカルテット編成でのグルーヴィーなアルバムだ。

バンドにはほかに2014年からエルネスト・セルヴィニと共に演奏をしている二人、カナダ人アルトサックス奏者ルイス・デニス(Luis Deniz)と、同じくカナダ出身の超絶テクの6弦エレクトリック・ベースのリッチ・ブラウン(Rich Brown)が参加。
(1)「Softly, As in a Morning Sunrise(朝日のようにさわやかに)」から、ぐいぐいと引き込まれる躍動的なジャズが展開される。

マット・ウィルソン(Matt Wilson)に影響されたというエルネスト・セルヴィニのドラミングはモダンジャズドラムに忠実でありながらも時に力強く挑発的に共演者たちを煽る。ルイス・デニスの6弦から繰り出される太くうねるベースラインはバンドの屋台骨を支え、ニア・フェルダーとルイス・デニスのメロディーやソロをより一層際立たせる。

(8)「The Sneaky Two」のライヴ演奏動画。

エルネスト・セルヴィニは1982年、カナダ・トロント生まれのドラマー/作曲家。サイドマンとして多くのプロジェクトに引っ張りだこで、リーダーとしての人望も厚い。カナダの王立音楽院ではクラシックピアノとクラリネットの学位を取得するなど音楽的素地も幅広いようだ。
2006年にリーダーアルバム『Here』でデビューしている。

(5)「Stro」の演奏。
絶妙なグルーヴを醸し出すエルネスト・セルヴィニのドラムは陶酔的。

Ernesto Cervini – drums
Nir Felder – guitar
Luis Deniz – alto saxophone
Rich Brown – electric bass

Ernesto Cervini - Tetrahedron
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