フランスの中堅サックス奏者ローラン・バルデーヌ、新プロジェクトのデビュー作
『Love Is Everywhere』はフランスのサックス奏者、ローラン・バルデーヌ(Laurent Bardainne)の新プロジェクトで、サックス/オルガン/ベース/ドラムスの4人編成バンド Tigre d’Eau Douce のデビュー作。
各々が派手なソロをとるでもなくグルーヴに徹したバックバンドにのせて、ブリブリと吹きまくるローラン・バルデーヌのサックスはコルトレーンやサン・ラの音楽のようにスピリチュアルだ。
全曲がローラン・バルデーヌの作曲だが、どの曲もリズムもコード進行もシンプルで分かりやすく、“ジャズは難しい”と思っている人にも聴きやすい作品なのではないだろうか。ジャズオルガンの代名詞、ハモンド・オルガンの音もクール&ファンキーで、BGMとしてもおすすめの一枚。
ローラン・バルデーヌは1975年、フランスのフージェール生まれ。
複数の異なるバンドでの活動で知られており、キーボーディストとしてエレクトロニック・ポップユニットのPoni Hoaxを結成、2006年の『Poni Hoax』から2017年の『Tropical Suite』まで4枚のアルバムをリリース。
ほかにアルトサックス奏者/シンガー/俳優の Thomas de Pourquery によって設立されたバンド、Supersonicのメンバーとして『Supersonic Play Sun Ra』(2014年)、『Sons of Love』(2017年)などの作品を出している。
Laurent Bardainne & Tigre d’Eau Douce :
Laurent Bardainne – tenor saxophone
Arnaud Roulin – Hammond organ
Sylvain Daniel – base
Philippe Gleizes – drums